租税教室 日本税理士会連合会 ぜ い り し 税理士による中学生のための

今日のお話 税金はなぜ必要なの？ 公平に集めるって？ 公平に使うって？ 税金から見た民主主義 日本の財政と課題

税金を通して 学んでほしいこと ・思 い や り ・私たちが主人公

税金はなぜ必要なの？ なくても困らないし、 使えるお金が増えるから ない方がいいと思う。 なかったら、困ることが 出てくるんじゃないかし ら？ 税金は、何に使われてる のかな？

税金はこんなところに使われている 公園 教育 ダム 市民病院 介護 消防署 道路整備 警察署

何のために 豊かな生活のため 健康に生きるため 文化的に暮らせるように 安心して暮らせるように

税 金 ク イ ズ① 次のうち、税金で負担した公立の 中学生１人あたりの年間教育費は いくらでしょうか？ ２．約１００万円 １．約７０万円 ３．約１３０万円

答え 教科書代、学校の建設費、机、いすの購入費、 先生の給料などを含めると１人あたりの全国平 均の金額は約１００万円になります。

税金がなかったら！ 公園 教育 ダム 市民病院 介護 消防署 道路整備 警察署

税金はみんなのために 税金は みんなの ために使う みんなが 負担して みんなの幸 せのために 何となくわかった ような気がする。

税 金 ク イ ズ② 日本の主な税金は、何種類 くらいあるでしょう？ １．約２０種類 ２．約５０種類 ３．約１００種類

答え

税金の集め方 キーワード は「 公平 」

公平に集めるって？ どうやったら、公平に集め られるかしら？ ・みんなから同じ金額？ ・持ってる人が全額負担？ ・みんなから同じ率で？ ・負担能力に応じて？ どうしたらいいの？

みんなから同じ金額を集める 持ってる お金 集める お金 残り Ａさん Ｂさん Ｃさん ▲ 50 計 1, 払えないよ！ 何でＡさんと同 じ金額なの！ みんな同じ金額 だから平等よね！

特定の人が全額負担する 持ってる お金 集める お金 残り Ａさん Ｂさん 2500 Ｃさん 500 計 1, 私だけ払うの？ ラッキー！！ ラッキー！

みんなから同じ率で集める 持ってる お金 一律 30% 残り Ａさん Ｂさん Ｃさん 計 1, まだキツいよ！ 生活できない！

負担する能力に応じて集める 持ってる お金 累進税率 残り Ａさん (35%) 455 Ｂさん (20%) 200 Ｃさん 50 5 (10%) 45 計 1, これなら払え る！ しょうがない か！ これは公平ね！

どれが公平な集め方？ ・みんなから同じ金額を集める方法 ・特定の人が全額負担する方法 ・みんなから同じ率で集める方法 ・負担する能力に応じて集める方法

みんなから平等に集める 特定の人が全額負担 同じ率で集める 負担する能力に応じて集める いろいろ組み合わせたら公平かな？ みんなから平等に集める 特定の人が全額負担 同じ率で集める 負担する能力に応じて集める

税金の使い方 キーワードは今度も 「 公平 」

公平に使うって？ どうやったら、公平に使える のかなぁ？ ・豊かな生活のため？ ・健康に生きるため？ ・文化的に暮らせるように？ ・安心して暮らせるように？ むずかしい！

豊かな町づくり１ 健康で文化的・豊かな生活をおくるために必要なものは何？ 飛行場 ダム 介護 道路整備 いくらかかるかな？ 道路整備１００億円 公園５億円 市民病院３０億円 介護４０億円 教育９０億円 飛行場３００億円 ダム４００億円 消防署２０億円 警察署１５億円 合計１０００億円 予算７００億円 差引 ▲ ３００億円 警察署 教育 市民病院 公園 消防署

豊かな町づくり２ ダムは今じゃなく てもいいと思う 減らすものと借金 で行うものと分け たらいい 優先順位をつけ たらいいと思う うちのおばぁちゃ んは、介護が必要 ややこしい話は苦手だ けど、無駄なものを減 らせばいいんじゃない

豊かな町づくり３ みんなの将来だから、税金を何に使うのか よく話し合って決めることが大事だよ。 決めたことは、みんなにはね返ってくるよ。 皆一人一人が主人公だから・・・ 答えは・・・・・

次のキーワードは 「 民主主義 」

税金から見た民主主義って何？ 私たちが負担 ( 申告納税 ) 税金の活用 ( 公平・効率 ) 法律を作る ( 租税法律主義 ) 社会と積極的に関わる 国会 選挙 評価 国等 自分たちのしたことが 自分たちに跳ね返ってくる 権利を使うには、責任も 重大になってくる 少数意見にも配慮が必要 国 ( 税務署 ) 私たちが主人公 ( 国民主権 )

民主主義を支えるもの 生存権 教育を受ける権利 参政権 勤労の義務 教育を受けさせる義務 納税の義務 権 利 義 務 自 由 ・ 権 利 責 任 ・ 負 担 憲法尊重擁護義務 等 財産権 勤労の権利裁判を受ける権利 等

申告納税制度 税務署 税金税金 税理士に依頼 自分で計算 納税者

財政の現状と課題 未来未来

※ 平成 28 年度末は見込 み額 出典：財務省「日本の財政関係資料」を基に作成 昭和 平成28年度末公債残高 見込み 約838兆円 ↓ 国民1人あたり 約 664万円 4人家族で 約2,656万円 ※勤務者世帯の平均年間可処分所得 約508万円 （平均世帯人員3.40人） 平成 （年度末） 一般会計税収の約15年分に相当 （平成28年度一般会計税収予算額：約58兆円） 838 兆 円 復興債残高 8 兆円 建設国債残高 275 兆 円 特例国債残高 555 兆 円

日本の財政 支出 税金等による収入 借金 ( 約９６. ７兆円 ) ( 約６２. ３兆円 ) ( 約３４. ４兆円 ) 平成２８年度予算案

20 ～ 64 歳 人口 65 歳以上 人口 少子高齢化 出典：東京都租税教育推進協議会「税金のはなし 平成 25 年度版」をもとに作 成 1975年 2000年 2025年 2050年 7.7人 3.6人 1.8人 1.2人 高齢者と働き手の比率

今後の課題 解決方法は １．増税して収入を増やす ２．支出を減らす ３．・・・・・・

宿 題 ・思 い や り ・私たちが主人公 期限：大人になるまで

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