開発経済学 2014 第 2 回 1 開発経済学の目的 貧困とは何か？

今日のトピック ・貧困の様々な側面 ・貧困の測定 ・ゴールに向けて 開発経済学 2014 第 2 回 2

今日のトピック ・貧困の様々な側面 ・貧困の測定 ・ゴールに向けて 開発経済学 2014 第 2 回 3

4 貧しい人々の声  貧困とは１日１８時間以上働いても、私 と夫と２人の子供を養えるほどの稼ぎに ならないことです。 ― カンボジアの貧しい女性  私達は物質的には貧しいですが、神の目 からみると豊かです。 ケニア ナラヤン (2000) より

開発経済学 2014 第 2 回 5 貧しい人々の声  以前は病気になることなど恐れていませ んでした。全てはきちんとされていて、 健康保険もありました。今日、私達は誰 も病気にかからないように神に祈ってい ます。私達に他に何ができるのでしょう か。 マケドニア ナラヤン (2000) より

開発経済学 2014 第 2 回 6

7 貧困を再考する 「牢獄での裕福な生 活は幸せか？」 W.A. ルイス (1955)

開発経済学 2014 第 2 回 8 貧困を再考する 幸せ＝選択肢の多 さ W.A. ルイス (1955)

開発経済学 2014 第 2 回 9 貧困の様々な側面（インフラ）

開発経済学 2014 第 2 回 10 貧困を再考する ショックへの脆弱 性 Chambers(1983)

開発経済学 2014 第 2 回 11 貧困の様々な側面（ショック） 3 rd World Farmer

開発経済学 2014 第 2 回 12 貧困を再考する “ 溜め ” がない状態 湯浅誠 (2008)

開発経済学 2014 第 2 回 13 貧困を再考する 貧困は多面的 単一の指標では 測定不可能

今日のトピック ・貧困の様々な側面 ・貧困の測定 ・ゴールに向けて 開発経済学 2014 第 2 回 14

開発経済学 2014 第 2 回 15 貧困の測定 幅広い貧困をカバー できる指標とは？

開発経済学 2014 第 2 回 16 貧困の測定 1 人あたり産出量 W.A. ルイス (1955)

開発経済学 2014 第 2 回 17 貧困の測定 ミュシャンのピスト ロジー

開発経済学 2014 第 2 回 18 貧困の測定 拳銃の所持を許可 → 防弾チョッキ屋，保険屋 ，医者，葬儀屋

イースタリンのパラドックス 開発経済学 2014 第 2 回 19 「所得水準が上がるととも に， 幸福度は低下す る」

イースタリンのパラドックス 社会実情データ図録より転載 開発経済学 2014 第 2 回 20

開発経済学 2014 第 2 回 21 貧困の測定 ブータンの国民総幸 福 GNH

開発経済学 2014 第 2 回 22 指標の例： 1 人あたり所得 どこからが貧困？

開発経済学 2014 第 2 回 23 指標の例： 1 人あたり所得 絶対的貧困 と 相対的貧困

開発経済学 2014 第 2 回 24 貧困の定義 極度の貧困（絶対的貧 困） 中程度の貧困 相対的貧困

開発経済学 2014 第 2 回 25 世界銀行による貧困の定義 極度の貧困（絶対的貧困） ・・・生存に最低限必要な 物が得られない状態 １日１.25 ドル以下

開発経済学 2014 第 2 回 26 世界銀行による貧困の定義 中程度の貧困 ・・・少しの余裕もな い ぎりぎりの状態

開発経済学 2014 第 2 回 27 OECD による貧困の定義 相対的貧困 ・・・その国の所得の 中央値の半分以下

開発経済学 2014 第 2 回 28 人口に占める貧困ライン以下の割合 United Nations 2009

開発経済学 2014 第 2 回 29

開発経済学 2014 第 2 回 30 貧困の集計

開発経済学 2014 第 2 回 31 貧困の集計

今日のトピック ・貧困の様々な側面 ・貧困の測定 ・ゴールに向けて 開発経済学 2014 第 2 回 32

開発経済学 2014 第 2 回 33 ゴールには到達可能か？ 社会実情データ図録より

開発経済学 2014 第 2 回 34 人口に占める貧困ライン以下の割合 United Nations 2009

開発経済学 2014 第 2 回 35

開発経済学 2014 第 2 回 36 貧困削減を阻害するものは ？ 貧困を削減できない 国の特徴とは？

開発経済学 2014 第 2 回 37 第３回予告 貧困はなぜなくならないのか？  貧困の悪循環  成長を妨げる諸要因  経済成長についての仮説

開発経済学 2014 第 2 回 38 参考文献など  アマルティア・セン (1988) 「福祉の経済学 財と潜在能力」岩波書店  ―(2002) 「貧困の克服」集英社新書  ―(2006) 「人間の安全保障」集英社新書  ディーバ・ナラヤン (2000) 「貧しい人々の声 私たちの声が聞こえますか？」世界銀行  UNDP(1990-) 「人間開発報告」国際協力出版 会  WFP FOOD FORCE （コナミが作成）

開発経済学 2014 第 2 回 39 課題「例：◯ × 国が貧しい原因」  内容：課題図書を参考に，開発経済 学に関連した自由課題．  分量： 3 枚＋ α 表紙，参考文献，図表は除く  提出期限： 6 月 5 日 20:00

レポート予定  課題図書を参考に，開発経済学に 関連した自由課題．（期限： 6 月 5 日 20:00 まで）  テーマ未定（ 7 月末予定） 開発経済学 2014 lec.1 40

各レポートの評価 A ： 100 点 B ： 80 点 C ： 60 点 D ： 40 点 E ： 0 点（評価できない） Ex. 80 点＋ 60 点＋ 100 点 ⇒ (80 ＋ 60 ＋ 100)÷3 ＝ 80 点 開発経済学 2014 第 2 回 41

レポートについての注意点 必ずレポート作成マニュアルを 参考にすること！ 昨年のレポート例も参考に ⇒水ノ上の HP→ ファイル DL 開発経済学 2014 第 2 回 42

レポートについての注意点 レポートはメールで提出 → ファイル名は ” 学籍番号 第 ○ 回 ” Ex. “ 第１回 ” 開発経済学 2014 第 2 回 43