~「びっくり反応」について知りましょう~
そのとき、どこにいた? 何をしていたのかな? だれかそばにいたの? けがはなかったかな? びっくりしたよね・・・・。 いたいところがあったら、大人にいってくださ い。 なおしてあげます。 となりにいる友達、大人にお話をしましょう。
ぐらっとゆれた時の気 分 こわくて、足がうごかなくなります。 体がふるえたり、心臓がドキドキしたりします。 ぼうぜんとして、あんまりよく覚えていないことも あります。 「キャーっ」て、言っちゃった人もいます。 ちょっと驚いただけの人もいます。 こういうのはみんな「びっくり反 応」です。 ぜんぜんおかしなことではありませ ん。
暗いところがこわい・・・ 眠れない・・・ 暗い所に何かがいるような気がする・・・ こわい夢をみる・・・ おねしょしてしまう・・・・ だれかにくっついていたな・・・ 抱きしめてほしいな・・・ こういうのも「びっくり反応」の続きだから、 恥ずかしがることはないです。よくあるのです。 ちゃんと相談してね。
揺れていないのに「揺れてる」感じがすることがあり ます。 「また、大きな地震がくるんじゃないか」と思って、 びくびくしてしまいます。 こういうのは「びっくり反応の後遺症」で、 大人にもあるんです(大人は、言わないけど ね)。
家族とはなればなれになっている人もいます。 家族が、けがしたり、亡くなってしまった人もいます。 友達は、どこにいるのかわからない、連絡がつかない こともあります。 とても、心配。 さみしい気持ち。
お母さんやお父さんがそばにいないこと。 友達と連絡がつかないこと。 大事な物がこわれちゃったこと。 家がなくなっちゃったこと。 あなたの大事な人や物は、どうですか? 何がいちばん心配ですか? 心配なことは、そばにいるスタッフに言っ てみよう。お話しするだけでも、少し楽に なるよ。
絵をかく道具をできるだけじゅんびします。 思い切って絵をかいてください。 こころの中でも、いっぱい絵をかいてくだ さい。 日記を書いてもいいです。みせなくてもい いよ。
初めは、「びっくり反応」がたくさん出ます。 4 月になっても少しあるかもしれません。 「もうどうでもいい」と感じるかもしれません。 最初は、みんながんばれるけれど、だんだんつか れてきちゃうよね。 つかれると、やる気がなくなります。朝もおきら れなくなる。でも、それでいいんだよ。 仕方がないよ。無理しないでゆったりしよう。
だんだんよく眠れるようになったら、元気がでて きます。 それは、暖かくなる頃かな。お花が咲くころかな。 つかれてる感じややる気がでないのは、夏が過ぎ て秋の頃まで続くこともあります。 でも、元気になった気がしても、やっぱり ハァーってため息をついてしまうこともある。 それは、あなたが弱虫だからではないよ。 大人だってこんなに大変なのだから、あたりまえ じゃん。子どもだってつらいんだ。
今は電気と水道がなおりました。 食べ物の心配はありません。 でも、おいしくないかもしれない・・・。 「余震」がきても、この建物は安全です。 何があってもみんなを守ります !! 心配しないで。 大人からみんなへ (以下、貴施設の現状を入れてください)