第2章 なぜ発達心理学を学ぶのか?
道案内 1 準備 (0) 授業を始める前に * (1) 発達心理学とはどんな学問か? 2 知覚の発達 (3) 子供に世界はどう見えるか? 3 認知の発達 (4) 子どもはものごとをどう理解するか (5) 子どもは心をどう理解するか 4 感情の発達 (6) 子どもに愛情を注ぐこと 5 性格の発達 (7) 子供の性格は生まれつき? 6 社会性の発達 (8) 人間関係の中で育つ (9) 自己意識と発達課題 7 発達上の問題 (10) 子供に見られる心の問題 8 まとめ (11) まとめ * (2) なぜ発達心理学を学ぶのか?
メインメッセージ2 子供の発達は直線的ではない 個人差にも注意
「発達期」の意味 注意!! 発達段階はあくまでも連続的で あり、個人差も存在することに 注意
発達期 乳児期 0 〜 1 歳 12〜 18 歳 6 〜 12 歳 1 〜 6 歳 幼児期 児童期 青年期 前期 6 〜 8 歳 中期 8 〜 10歳 後期 10〜 12歳
発達期 乳児期 0 〜 1 歳 1 〜 6 歳 幼児期 初めての言葉 2足歩行 第一反抗期 生理的早産
発達期 幼児期 6 〜 12歳 1 〜 6 歳 児童期 思考の脱中心化 前期 6 〜 8 歳 中期 8 〜 10歳 後期 10〜 12歳 ギャングエイジ
発達期 児童期 6 〜 12歳 12〜 18歳 青年期 第二次性徴 第二反抗期 心理的離乳
サブメッセージ2. 1 分類は科学の基本。 分けて考えることの 意義を理解しよう
発達曲線の見方 年齢 指標指標
身体の発達 [データ 2.1 ] 1990 年 厚生省調査
運動の発達 [データ 2.2 ]全身運動の発達速度
知覚の発達 [データ 2. 3]音源への定位
人間関係の発達 [データ 2. 4] 交友選択の要因 相互的接近 同情愛着 尊敬共鳴 集団的協同
スキャモンの発達曲線
発達の方向 未分化 → 分化 渾沌 → 分節 曖昧 → 明確 不確定 → 確定
サブメッセージ2. 2 発達はいつも上昇方向や 直線的とは限らない
3 発達心理学の研究法 横断的方法 複数の年代集団を同時に 測定する 長所 時間と手間の節約 環境が一定 短所 個人差の混入 世代間格差の混入
3 発達心理学の研究法 縦断的方法 単一の年代集団を複数年に わたって測定する 長所 個人差の分離 世代間格差の分離 短所 時間と手間がかかる 環境の変化
3 発達心理学の研究法 横断的系列的方法 複数の年代集団を複数年に わたって測定する
サブメッセージ2. 3 研究法には長所と短所がある ので、データの質に注意
4 なぜ発達心理学? (1) 正常な発達を検査するため
( 例 ) K 式発達検査 ATNR 姿勢
4 なぜ発達心理学? (1) 正常な発達を検査するため (2) 教育効果を高めるため (3) 自分自身を知るため
メインメッセージ2 子供の発達は直線的ではない 個人差にも注意