経済統計学 第2回 4/24 Business Statistics

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数理統計学 西 山. 前回のポイント<ルート N の法則> 1. データ(サンプル)の合計値 正規分布をあてはめる ルート N をかけて標準偏差を求める 2. データ(サンプル)の平均値 正規分布を当てはめる 定理8がポイント ルート N で割って標準偏差を求める.
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5 章 標本と統計量の分布 湯浅 直弘. 5-1 母集団と標本 ■ 母集合 今までは確率的なこと これからは,確率や割合がわかっていないとき に, 推定することが目標. 個体:実験や観測を行う 1 つの対象 母集団:個体全部の集合  ・有限な場合:有限母集合 → 1つの箱に入っているねじ.  ・無限な場合:無限母集合.
Lesson 9. 頻度と分布 §D. 正規分布. 正規分布 Normal Distribution 最もよく使われる連続確率分布 釣り鐘形の曲線 -∽から+ ∽までの値を取る 平均 mean =中央値 median =最頻値 mode 曲線より下の面積は1に等しい.
土木計画学 第3回:10月19日 調査データの統計処理と分析2 担当:榊原 弘之. 標本調査において,母集団の平均や分散などを直接知ることは できない. 母集団の平均値(母平均) 母集団の分散(母分散) 母集団中のある値の比率(母比率) p Sample 標本平均 標本分散(不偏分散) 標本中の比率.
1 統計学 第2週 10/01 (月) 担当:鈴木智也. 2 前回のポイント 「記述統計」と「推測統計」。 データ自体の規則性を記述するのが 「記述統計」、データを生み出した背 景を推測するのが「推測統計」である。 推測統計は記述統計に基づくので、ま ずは記述統計から学ぶ。 以下、データの観測値をX.
放射線の計算や測定における統計誤 差 「平均の誤差」とその応用( 1H) 2 項分布、ポアソン分布、ガウス分布 ( 1H ) 最小二乗法( 1H )
●母集団と標本 母集団 標本 母数 母平均、母分散 無作為抽出 標本データの分析(記述統計学) 母集団における状態の推測(推測統計学)
数理統計学  第9回 西山.
数理統計学(第ニ回) 期待値と分散 浜田知久馬 数理統計学第2回.
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確率と統計 平成23年12月8日 (徐々に統計へ戻ります).
確率・統計Ⅰ 第12回 統計学の基礎1 ここです! 確率論とは 確率変数、確率分布 確率変数の独立性 / 確率変数の平均
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確率・統計Ⅰ 第11回 i.i.d.の和と大数の法則 ここです! 確率論とは 確率変数、確率分布 確率変数の独立性 / 確率変数の平均
統計的仮説検定 基本的な考え方 母集団における母数(母平均、母比率)に関する仮説の真偽を、得られた標本統計量を用いて判定すること。
統計学  第7回 西 山.
統計学 12/3(月).
統計学 11/13(月) 担当:鈴木智也.
統計解析 第9回 第9章 正規分布、第11章 理論分布.
寺尾 敦 青山学院大学社会情報学部 atsushi [at] si.aoyama.ac.jp
経済統計 第三回 5/1 Business Statistics
統計的仮説検定の考え方 (1)母集団におけるパラメータに仮説を設定する → 帰無仮説 (2)仮説を前提とした時の、標本統計量の分布を考える
統計学 11/30(木).
疫学概論 母集団と標本集団 Lesson 10. 標本抽出 §A. 母集団と標本集団 S.Harano,MD,PhD,MPH.
Effect sizeの計算方法 標準偏差が正確に求められるほど症例数が十分ないときは、測定しえた症例の中で、最大値と最小値の値の差を4で割り算した値を代用することが出来る。この場合には正規分布に従うことを仮定することになる。
大数の法則 平均 m の母集団から n 個のデータ xi をサンプリングする n 個のデータの平均 <x>
11.確率モデル 確率・・・不確実性の経済学や金融やファイナンス で重要 密度関数がある場合に期待値を取る計算を中心に、紹介.
放射線の計算や測定における統計誤差 「平均の誤差」とその応用(1H) 2項分布、ポアソン分布、ガウス分布(1H) 最小二乗法(1H)
第2章補足Ⅱ 2項分布と正規分布についての補足
統計学 11/19(月) 担当:鈴木智也.
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統計学 第3回 10/11 担当:鈴木智也.
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統計解析 第10回 12章 標本抽出、13章 標本分布.
統計学 11/08(木) 鈴木智也.
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統計数理 石川顕一 10/17 組み合わせと確率 10/24 確率変数と確率分布 10/31 代表的な確率分布
1時限で理解する 統計の基礎 応用情報処理II 2015/12/4 講師:新居雅行.
正規性の検定 ● χ2分布を用いる適合度検定 ●コルモゴロフ‐スミノルフ検定
社会福祉調査論 第9講 母集団の推計 12月14日.
計測工学 -測定の誤差と精度2- 計測工学 2009年5月17日 Ⅰ限目.
数理統計学 第11回 西 山.
1変量データの記述 経済データ解析 2006年度.
データのバラツキの測度 レンジと四分位偏差 分散と標準偏差 変動係数.
母集団と標本:基本概念 母集団パラメーターと標本統計量 標本比率の標本分布
第3回 確率変数の平均 確率・統計Ⅰ ここです! 確率変数と確率分布 確率変数の同時分布、独立性 確率変数の平均 確率変数の分散
1.標本平均の特性値 2.母分散既知の標本平均の分布 3.大数法則と中心極限定理
確率・統計Ⅰ 第3回 確率変数の独立性 / 確率変数の平均 ここです! 確率論とは 確率変数、確率分布 確率変数の独立性 / 確率変数の平均
応用統計学の内容 推測統計学(inferential statistics)   連続型の確率分布   標本分布   統計推定   統計的検定.
正規分布確率密度関数.
代表値とは 散布度とは 分布のパラメータ 母集団とサンプル
確率論の基礎 「ロジスティクス工学」 第3章 鞭効果 第4章 確率的在庫モデル 補助資料
第2日目第1時限の学習目標 順列、組み合わせ、確率の入門的知識を学ぶ。 (1)順列とは? (2)組み合わせとは? (3)確率とは?
中澤 港 統計学第4回 中澤 港
標本分散の標本分布 標本分散の統計量   の定義    の性質 分布表の使い方    分布の信頼区間 
市場調査の手順 問題の設定 調査方法の決定 データ収集方法の決定 データ収集の実行 データ分析と解釈 報告書の作成 標本デザイン、データ収集
母分散の信頼区間 F分布 母分散の比の信頼区間
早稲田大学大学院商学研究科 2014年12月10日 大塚忠義
「アルゴリズムとプログラム」 結果を統計的に正しく判断 三学期 第7回 袖高の生徒ってどうよ調査(3)
最尤推定・最尤法 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
第5回 確率変数の共分散 確率・統計Ⅰ ここです! 確率変数と確率分布 確率変数の同時分布、独立性 確率変数の平均 確率変数の分散
統計学  第9回 西 山.
数理統計学 西 山.
情報の集約 記述統計 記述統計とは、収集したデータの分布を明らかにする事により、データの示す傾向や性質を要約することです。データを収集してもそこから情報を読み取らなければ意味はありません。特に膨大な量のデータになれば読みやすい形にまとめて要約する必要があります。
確率と統計2007(最終回) 平成20年1月17日(木) 東京工科大学 亀田弘之.
臨床統計入門(1) 箕面市立病院小児科  山本威久 平成23年10月11日.
数理統計学  第6回 西山.
データ分布の特徴 基準化変量 歪度 尖度.
統計現象 高嶋 隆一 6/26/2019.
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経済統計学 第2回 4/24 Business Statistics 鈴木智也 紫英館 304号室 Office Hour:月曜日 第2講時

前回のポイント 「記述統計」と「推測統計」。 この講義で扱うのは、推測統計。 標本(サンプル)データから標本統計量を計算し、母集団の持つ規則性(母集団パラメータ)を推測する。 ⇒推測統計を学ぶ前に、記述統計の復習。

記述統計の復習(1) ☆(母集団)平均 X が m 通りの値を取りうる時、大体どれ位の値になるかの指標。

記述統計の復習(2) ☆(母集団)分散 X が概ね平均値からどのくらい離れているかを表す指標。(散らばり具合を記述) Q:なぜ二乗しているのかを考えてみよう。

記述統計の復習(3) ☆(母集団)標準偏差 これも散らばり具合を表す指標。  注:分散は二乗を取って計算しているので、元々の単位(例:兆円)とは異なる。 ⇒分散の平方根を取って、標準化し、元の単位に戻す。

記述統計と推測統計の対応 n個の標本データから母集団特性値を推測 ☆標本平均 ☆標本分散 ☆標本標準偏差   

注:一般的な表記方法 母集団特性値はギリシア文字で表すのが通例。 平均:μ(ミュー) 標準偏差:σ(シグマ) 平均:μ(ミュー) 標準偏差:σ(シグマ) 標本統計量は通常、アルファベットで表す。 小文字のσは小文字のs に相当。 母集団標準偏差 σ ⇔ 標本標準偏差 s

ここから前回の続き 推測統計では、サンプルを取って、母集団の規則性(特性値)を推測する。 サンプルをどう取るかで、標本統計量の値は変わってくる。 標本統計量には、取り得る値が複数あり、事前にはどの値を取るのか分からない。 ⇒標本統計量は「確率変数」である。

そもそも確率とは? ある事象が起こるか否か分らない時、その結果が起こる可能性を示す測度のこと。 事象 A の確率を P(A) と表すとすると、 ①確率 P(A) は必ず非負である: P(A)≥0 ②必ず起こる事象の確率は1である。 ③事象 A と B が同時には起こり得ない場合、A または B が起こる確率は、P(A)+P(B) 。

確率の具体例 サイコロを振って、3の目が出る確率は? ⇒目の出方は、全部で6通り。3の目が出るのは、そのうちの一つ。⇒1/6の確率。 じゃんけんでグーを出して勝つ確率は? ⇒相手がチョキなら勝ち、グーならあいこ、パーなら負け、の三通り。⇒1/3の確率。

確率変数とは 取り得る値(実現値)が複数あり、それぞれの値を取る確率が決まっている変数。 例:サイコロを振って出る目の数値(X) 実現値(xi):1,2,3,4,5,6 どの値を取る確率も1/6。 ☆確率変数 X が xi という値を取る確率を P(X=xi) または、単に P(xi) と表記する。

確率分布とは 確率変数 X が取り得る全ての実現値について、対応する確率の散らばりのこと。 それを表すものが、確率分布表。 (例)サイコロで出る目の値の確率分布表 xi 1 2 3 4 5 6 P(xi) 1/6

確率変数を「記述」しよう ① ☆平均値(「期待値」と呼ぶ) 確率変数 X が、平均して、どの位の値を取るものと期待できるだろうか? 確率変数を「記述」しよう ① ☆平均値(「期待値」と呼ぶ) 確率変数 X が、平均して、どの位の値を取るものと期待できるだろうか? ↑確率で加重して平均を取っている。 注: E は期待(Expectation)を意味する。

確率変数を「記述」しよう ② ☆分散 確率変数 X の実現値の散らばり具合を表す。 ↑ここでも、確率で加重している。 確率変数を「記述」しよう ② ☆分散 確率変数 X の実現値の散らばり具合を表す。 ↑ここでも、確率で加重している。 注: V は分散(Variance)を表す。

確率変数を「記述」しよう ③ ☆標準偏差 理解の為の重要ポイント 確率変数を「記述」しよう ③ ☆標準偏差 理解の為の重要ポイント 母集団の平均、分散、標準偏差と、確率変数の平均、分散、標準偏差のそれぞれの相似性に注目せよ。

経済分析での確率変数の例 株式投資の収益率 株価は変動する⇒投資収益率は確率変数 Q:もし投資収益率の確率分布が次のようならば、収益率の期待値はいくつ? 収益率 0.1 0.2 0.4 0.5 0.8 確率(%) 10 20 30

確率分布が分らない場合は? 過去のデータから「相対頻度」を調べて、代用。 例えば、過去12ヶ月間の収益率が 0.2, 0.4, 0.1, 0.3, 0.1, 0.3, 0.5, 0.2, 0.1, 0.2, 0.3, 0.2 だったとする。その場合、相対頻度は、 収益率 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 相対頻度 3/12 4/12 1/12

連続型確率変数 ここまでの確率変数 X はとびとびの値だけを取り得ると仮定した。←離散型確率変数 しかし、ある範囲内でどんな値でも取り得る確率変数もある。←連続型確率変数 例:ある時点で、時計の秒針が、中心から十二時の部分を結ぶ線と、成す角度は0度から360度まであり得る。(分布を図示せよ)

連続型確率変数(続) ☆離散型の場合 ・X の取る値自体に確率が対応。 ・確率関数 P(X=xi) を定義できる。 ☆連続型の場合

連続型確率変数(続々) 連続型確率変数の場合、確率密度関数を導入する: f(x) X が a から b までの値を取る確率は、 注:積分(∫)は総和(∑)に対応している。 Q:図示して考えてみよ。

連続型確率変数を「記述」する X が -∞ から ∞ までの値を取るならば、 ☆平均(「期待値」と呼ぶ) ☆分散 ☆標準偏差

代表的な確率分布 ☆正規分布 (Normal Distribution) ・確率密度関数は(覚えなくてもよいが) ・図示すると、釣鐘型をしていて、平均値に関して左右対称である。

代表的な確率分布(続) ・N(μ, σ2) に従う変数 X は、N(0, 1)に従う標準化変量 Z=(X-μ)/σに変換できる。 重要:標本平均は正規分布に従うことが知られている(次々回に詳説)。 *今週で準備は終り、来週から本題入り。