貨幣の役割と貨幣市場 経済学B 第11回 畑農鋭矢
お知らせ 7/17(火) 期末試験 7/10(火) 質問受付
貨幣の役割 価値尺度 財の価値を表す共通の尺度 交換手段 物々交換⇒欲望の二重の一致 貨幣によって交換が容易に 価値の保蔵手段 安全資産としての保蔵手段
貨幣の範囲 通貨 対象 M1 M2 M3 広義流動性 現金通貨(日銀券+補助通貨) 預金通貨 (普通預金・当座預金など) 主要銀行・信用金庫など ゆうちょ銀行・信用組合など 準通貨 (定期預金など) 主要銀行・信金など 債券(国債・金融債・社債など)・信託など
貨幣需要 取引動機 交換手段としての貨幣 予備的動機 不確実性に対処するための流動性の確保 資産選択動機 価値の保蔵手段としての貨幣 利子率との関係 利子率が高いと貨幣保有は不利 ⇒貨幣需要と利子率は負の関係(右下がり)
貨幣数量説 フィッシャーの交換方程式 MV=PY M:貨幣量 V:貨幣の流通速度 P:物価水準 Y:実質GDP ケンブリッジ方程式 M=kPY k:マーシャルのk k=1/V 貨幣量は名目GDPに比例(k倍)
貨幣供給のコントロール 公定歩合政策 公定歩合:日本銀行が民間銀行に 貸し出す際の利子率 公定歩合政策 公定歩合:日本銀行が民間銀行に 貸し出す際の利子率 公開市場操作 日本銀行が国債などを市場で売買すること (貨幣と交換) 買いオペレーション⇒貨幣供給↑ 売りオペレーション⇒貨幣供給↓
貨幣市場の均衡と利子率の決定 貨幣供給の増加⇒利子率の低下 利子率 貨幣量 貨幣供給 貨幣供給の増加(M0⇒M1) i0 貨幣需要曲線 i1 M0/P M1/P 貨幣量
貨幣市場の均衡とGDP GDPの増加⇒利子率の上昇 利子率 貨幣量 貨幣供給 GDPの増加( Y0⇒Y1 ) i1 Y1のときの貨幣需要曲線 M/P 貨幣量 9
GDPと利子率の関係(LM曲線) 利子率 貨幣供給(M/P)の増加⇒利子率の低下 LM曲線 GDP 10