日本の高校における英語の授業を 英語で行うべきか A13LA068 塩見麻依
論題 日本の高校における英語の授業を 英語のみで行う 母語を交えながら行う どちらがベストか?
英語を学ぶ目的 言語能力・異文化理解を高めること グローバリズムとは ○相手の言葉を理解しようとする ×英語の知識がある 「外国語としての英語教育」 言語能力・異文化理解を高めること グローバリズムとは ○相手の言葉を理解しようとする ×英語の知識がある
意見 *賛成 英語のみで行う授業のメリット ①訳しきれないニュアンスの理解 ②インプットのみの限界 ③英語を話す機会
①訳しきれないニュアンス 言語それぞれの背景にある文化 が異なるため、訳しづらい表現が でてくる。 これらの表現を理解することが ①訳しきれないニュアンス ↓ 言語それぞれの背景にある文化 が異なるため、訳しづらい表現が でてくる。 これらの表現を理解することが 異文化の理解につながる。
②インプットのみの限界 教師からのインプットは大前提 しかし アウトプットを引き出すことも必要 ②インプットのみの限界 教師からのインプットは大前提 しかし アウトプットを引き出すことも必要 (Long,1996)(Doughty&Williams)
Long,1996 Doughty&Williams,1998 目標言語でのインタラクションの重要性を強 調 目標言語でのインタラクションの重要性を強 調 Doughty&Williams,1998 言語学習者は、豊富なインプットを与えられて も、自分の中間言語の発達に必要な言語形 式(form)に気付き、取り込むことをしなければ 言語習得を振興させられない。
他者とのコミュニケーションが不可欠 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) ③英語を話す機会 他者とのコミュニケーションが不可欠 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) (Sato&Koga,2012) ⑶抵抗をなくす(Corder,1967)
⑵積極性を養う Tomita&Spada,2013 日本人学習者は、正確性を重視するあまり発 話での誤りを恐れたり、さらに英語を上手く話 日本人学習者は、正確性を重視するあまり発 話での誤りを恐れたり、さらに英語を上手く話 すと、会話力を「見せびらかしている」と周りか ら見なされるので、英語でのコミュニケーショ ンを嫌がる傾向がある。
Sato&Koga willingness to communicate(WTC) 実験1 (2012) 日本人教師が週1回、90分の英語の授業15回をほぼ英語で行う 英語でのインタラクションなど、英語での活動が毎時間保障されている ↓ WTCは向上した 実験2 (2013) 日本人教師が週1回、90分の授業を英語を用いながらも、主に日本語で行う 学習者は英語でのディベート活動を行う ↓ WTCは向上せず
③英語を話す機会 他者とのコミュニケーションが不可欠 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) ③英語を話す機会 他者とのコミュニケーションが不可欠 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) ⑶抵抗をなくす(Corder,1967)
Corder,1967 ⑶抵抗をなくす 誤りは学習者にとって必要不可欠なものであ る。その理由は、誤りをおかすことは学習者 誤りは学習者にとって必要不可欠なものであ る。その理由は、誤りをおかすことは学習者 が学習するために用いる一つの手段であると みなすことができるからである。誤りをおかす ことは、母語を獲得する子供と第2言語を習得 する人が共に取り入れる1つの方略である。
③英語を話す機会 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) ⑶抵抗をなくす(Corder,1967) ③英語を話す機会 他者とのコミュニケーションが不可欠 ⑴リスニング力の向上 ⑵積極性を養う (Tomita&Spada,2013) ⑶抵抗をなくす(Corder,1967)
問題点 教師の育成 教師に高い英語能力が求められる <教師のエラーも見本に> 佐藤臨太郎,2014 教師に高い英語能力が求められる <教師のエラーも見本に> 佐藤臨太郎,2014 正確性にとらわれすぎるあまり、発話を躊躇 してしまいがちな生徒に、言語習得は誤りを 繰り返しながら進んでいくということを伝え、 発話を奨励していくことにつながる。
結論 英語のみで英語の授業を行うことで 身に着けた知識を活用する場ができる 実際のコミュニケーションで必要なリスニング力の向上や、積極性を補うことが期待できる 「コミュニケーションのツールとしての英語」を学ぶことができる