骨折トレーニングの一歩
正直、見えない・・泣 学生時代、みてないのに 救急では、山のようにくる・・・ けど、見えない・・
見えてるようで見えないのは? ①疑って見てないので見えない? ②見慣れていないと見えない? ③本当に見えにくくて見逃しやすい? ④本当に見えない? ①;知っていれば見える。 ②;訓練すれば見える ③;①+②で見えてくる。 ④;検査方法をかえる。
FOOSHに気をつけろ!! FOOSH;Fall On Out-Streched Hand 背屈位で手のひらを突いて転倒する受傷機転。 1)橈骨遠位端骨折(Colles骨折) 2)舟状骨骨折 Scaphoid Fracture 3)上腕骨顆上骨折 Supracondylar Fracture 4)橈骨頭骨折 Radial Head Fracture
舟状骨骨折 Scaphoid Fracture 15~30歳に多い。(小児・高齢者;舟状骨より先に橈骨が折れちゃう。) 身体所見はR/Oに使う。Scaphoid viewも検討 参考文献)American Family Physician, 70: 879-884, 2004 Diagnosis and Management of Scaphoid Fractures; T. GRANT PHILLIPS 身体所見 感度 特異度 ①Snuff boxの圧痛 90% 40% ②長軸方向の圧迫圧痛 ??% ③手関節回外負荷 87% 57%? ★ ①+②+③なら感度100%!! 見逃すと 偽関節に なっちゃう!!
上腕骨顆上骨折 Supracondylar Fracture 橈骨頭骨折 Radial Head Fracture 肘骨傷が見えにくい。⇒身体所見&間接所見で勝負!! nomal abnomal 骨折線なくFat Pad signだけの時もある。でも判断!! 前のFat padは正常でも時に見えるが、後ろのPadはあれば異常!! Posterior fat padという存在を知ることで、診断に近づける 前のPadも帆のように前にせりだしている
FOOSH 誰が言ったか子供は小さな大人ではない。 骨折もしかり。大人とは異なる特徴を抑えるべし。 FOOSHの鑑別すべき4疾患⇒手首X2・肘X2 舟状骨の身体所見はR/Oに、疑わしい時はScaphoid viewも検討。 肘の骨折は身体所見と画像のFat padから判断。 画像がハッキリしないなら最後は臨床診断。 結局、迷ったら骨傷。
まとめ 受傷機転から、起こしやすい骨折を知る ⇒見ようと思えば見ることができることが増える その骨折の、見方を知る ⇒軟部組織を見たり、武器が増える 正常を知り、比較するのは大事だけど、 それだけでは見落としてしまうのが画像診断