だって、 耳コピ出来たら ステキやんっ!!(仮 ) 武藤ゼミ 4回生 椙原 順孝

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教育と発達. 能力とは何か(まとめ) 能力=何かできること 教育との関連での条件 – 価値ある能力であること – 訓練で発達可能であること – 教えることが可能であること ふたつの階層性 – 価値的な階層 – 発達の規定性としての階層.
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卒論発表 榊原玲 
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だって、 耳コピ出来たら ステキやんっ!!(仮 ) 武藤ゼミ 4回生 1661030055-7 椙原 順孝 だって、  耳コピ出来たら   ステキやんっ!!(仮 )  武藤ゼミ 4回生      1661030055-7 椙原 順孝

絶対音感 相対音感 腕や指などの運動としての訓練 「聴いて理解,認識する能力」 「指定,提示された音を表現(発音)する能力」 の他に…  楽器演奏の習得 腕や指などの運動としての訓練 の他に… 「聴いて理解,認識する能力」 「指定,提示された音を表現(発音)する能力」 も、訓練する必要がある。 その中でも、よく重視される能力が… 絶対音感 と、 相対音感 の2つ。

絶対音感 相対音感 希少である。 実はなかなか漠然とした言葉で、性質に よって更にいくつかに分類されるのだが…  実はなかなか漠然とした言葉で、性質に よって更にいくつかに分類されるのだが… とにかく調性の把握と音記憶の正確さと いう点で、その利点は発揮される。  ・ 耳から聴いた曲の記憶の再成  ・ 調性が希薄で変動する曲の早期理解  ・ チューニング  ・ 初見唱 等に特に有利である。  よって一般的に、社会的望ましさが相対音感より高い様な傾向にある。 相対音感 我々自身が鍛える事が出来るのはこちらの 能力である。  一つの単音を聴いただけでは何の音か は判断できないが、同時に鳴った他の音、 もしくは、次に鳴った音との相関関係によっ て初めて二音間の関係を把握出来る。  音程感はあるが音名はわからないので、 調性の把握と音記憶の正確さについては 絶対音感に劣るが、逆に音間把握感覚に 長けているため、例えば移調唱をする場面 等において絶対音感を持つ者には慣れと 多少の頭の切り替えが必要だが、相対音感 を持つ者には何の苦労もないという利点が ある。  また、基準音さえわかれば、そこから 相対的に音名を判断する事が出来るため、 その点で絶対音感に近い能力を備える事が 出来る。 しかし… 希少である。

目的: 意義: 相対音感の強化による 和音の聴き取り技術(能力)の向上をはかる。 QOLの向上に繋がる!! (・音楽活動を積極的に行っている人は勿論。) ・近年、カラオケや、音感を使ったゲームが普及。 ・インターネットの普及( TVやラジオ、CDやDVD等 オーディオ全般からの媒介の拡大)。 QOLの向上に繋がる!!

実験: □ 実験計画: 個体間マルチベースラインデザイン □ 実験計画: 個体間マルチベースラインデザイン □ 被験者: 事前にテスト(後述のベースライン条件に基づくもの)を行い、正反応率が設定した基準よりも低かった大学生数名。 □ 実験場面: 実験室で一対一。被験者の緊張状態を緩和させるため、言葉使いに気をつけたり、また、実験前後に実験者と被験者でのコミュニケーションをとる時間を設けるなどして極力フランクな空間にしたい。 □ 材料: 音源(事前にキーボードで音を録音しておいたもの),CDラジカセ,調査紙,被験者用アンケート(各被験者が 毎回の実験の感想を自由に記述する欄も設ける予定)

この試行を2和音,3和音それぞれ数回ずつ行い、正答率を計る。 □ 手続き: 《ベースライン》  ① まずランダムにルート音とその音階を提示。  ② それを基調にした2和音,3和音の音源を提示。  ③ ルート音以外の音を聴きとり、紙に音階を書いてもらう。   この時、わからない場合は無理に答えようとはせず、   素直に「わからない」と書いてもらう。 この試行を2和音,3和音それぞれ数回ずつ行い、正答率を計る。 《介入1》  ベースライン条件①~③に基づくものとするが、流す和音は2和音のみとする。 この時、正解していた場合は賞賛?等の言葉と共にフィードバックを行い、間違っていた場合は励まし?等の言葉と共にフィードバック(ルート音から何度離れた音なのか等も含め)を行う。 これを、実験後(前?かも..?)に毎回行う。 この試行を数回行い、正答率を計る。

(a,bどちらでいくかは、まだ決めてません。。) 《介入2》  ベースライン条件①,②に基づくものとするが、流す和音は3和音のみとする。  ③ a:ベースライン条件と同じくルート音以外の2音を聴きとり、紙に     音階を書いてもらう。    b:2音のうち高い方の音も音階を提示し、ベースラインとの間で鳴っ    ている音の音階を紙に書いてもらう。 (a,bどちらでいくかは、まだ決めてません。。)  この時、介入1同様、正解していた場合は賞賛?等の言葉と共にフィードバックを行い、間違っていた場合は励まし?等の言葉と共に フィードバック(ルート音から何度離れた音なのか等も含め)を行う。 これを、実験後(前?かも..?)に毎回行う。        この試行を数回行い、正答率を計る。

《般化テスト》  ベースライン条件に基づき、まずランダムにルート音とその音階を提示し、それを基調にした3和音の音源を流す。そしてベースライン条件と同じくルート音以外の2音を聴きとり、紙に音階を書いてもらう。        この試行を数回行い、正答率を計る。 □ 結果予想:

課題: □ 被験者の選出基準について。現在進行形で趣味程度に音楽活動をある程度している者が良いのか?それとも現在は行っていないが少しでも過去に経験した事がある者が良いのか?それとも全く興味が無い者が良いのか?選ぶ際のテストの基準はどうやって設定しよう? □ 黒鍵の扱いは? □ 介入方法、なんかまだ全然面白くて良さげなものがありそうな気がする。。男のカン。   実際、「実用的」って事を考えたらどうも弱い。一連の流れ(ex.曲として)の中の断片的な箇所を(前後関係を踏まえた上で)認知・理解できる力に繋げたいのに、このままでは前後関係が無い。   例えばスーパーで流れとう様なMIDIの音源を使って耳コピしてもらうとか。被験者に実際に声を出して鍵盤を鳴らした音と同じ音を出してもらうとか。実際に鍵盤触って音の位置関係を視覚的に捉えてもらうとか。。。なんかありそう。。。 □ 絶対音感と相対音感の比較や、絶対音感習得訓練が相対音感の発達に及ぼす影響等の考察等、また、メロディや旋律の認知等に関する研究の論文はあるのだが、“相対音感の強化”,“和音の認知及びそのコーチング”に関する研究の論文が、ありそうで意外に無い。 ってか、絶望的に無い。  …多分。  探し方がダメなのか、はたまたホントに無いのか(-“-;)

参考資料: □ 榊原 彩子 絶対音感習得プロセスに関する縦断的研究,教育心理学研究47 19-27(1999) □ 榊原 彩子  絶対音感習得プロセスに関する縦断的研究,教育心理学研究47 19-27(1999) □ P.A.アルバート/A.C.トルーマン 著 佐久間 徹/谷 晋二/大野裕史 訳 はじめての応用行動分析 日本語版第2版,二瓶社(2004) □ 萩原 ルミ子  絶対音感と相対音感の比較,武蔵野短期大学研究紀要 No.1(1983) □ 高田 俊治/小川 容子  絶対音感の訓練が相対音感の発達に及ぼす影響―幼児・児童を対象とした移調唱能力の分析を通して―,発達 □ 佐藤 典子/藤崎 和香/竹内 貞一  絶対音感と相対音感の保持が音楽活動に与える影響,学習 □ 榊原 彩子  なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか?―訓練開始年齢が絶対音感習得過程に及ぼす影響―,教育心理学研究 52 485-496(2004) □ 宮崎 謙一/石井 玲子/大串 健吾  絶対音感を持つ音楽専攻学生によるメロディの認知,日本音響学会誌50巻10号(1994) □ 榊原 彩子  音高2次元性と絶対音感保有者における音高認知―絶対音感習得訓練の影響―,教育心理学研究 41 85-92(1993) □ 奥宮 陽子/大串 健吾  旋律の記憶難易度を規定する要因―絶対音感保有者の場合―,日本音響学会誌53巻9号(1997)