~プロンプトと フェーディングについて~
プロンプト(prompt) プロンプト…適切な行動を出現させるために用いる援助。 (手がかり刺激ともいう) 私たちが使っている 支援(学習場面で行う,教育的意図をもった援助行為)とほぼ同じような使い方をします。
プロンプトの種類 自立的 フェイディングしやすい 視覚的プロンプト:絵や文字で示すなど 聴覚的プロンプト:説明する,指示するなど 自立的 フェイディングしやすい 視覚的プロンプト:絵や文字で示すなど 聴覚的プロンプト:説明する,指示するなど モデリング :やってみせるなど 身体的プロンプト:手を添えるなど 依存的 フェイディングしにくい
フェイディング プロンプトは適切な行動を引き出すために使う援助です。 「一人でできる」ようになるためには,不必要な援助です。プロンプトが強すぎるとそれに頼りきってしまって,援助がなくなると一人ではできなくなってしまう可能性 児童生徒の実態に合わせて,プロンプトを少なくしていくことを考えながら指導に当たる必要 プロンプトをだんだんと少なくしていく過程 →フェイディング(fading)
指導手続き(チェイニング) 実際に行動を教えていくときにはいろいろな手続きが使われる 順向性の手続き 逆向性の手続き トータルタスク法です。
トータルタスク法(例) ○ 身体的 プロンプト モデリング 聴覚的 視覚的 プロンプトなし 座る トレパンを手に持つ 前面を上に向ける ウエスト部分を持つ 両方の足を穴に通す 立ち上がる トレパンを尻まで上げる トレパンを腰まで上げる
資料1 一般的に順向性の手続きより逆向性の手続きのほうが教えやすいといわれています。 prompt [pr m(p)t] 一般的に順向性の手続きより逆向性の手続きのほうが教えやすいといわれています。 prompt [pr m(p)t] ━━ a. 敏速な, すぐ[喜んで]…する ((in; to do; in doing)); 即座の; 【商業】即時(払い)の. ━━ vt. 促す, 鼓舞する, 刺激する; 思いつかせる, (感情を)喚起する; ヒント[助け]を与える; (俳優に陰から)せりふを教える, 後見する. ━━ n. 促すもの; 【劇】(俳優への)せりふ付け, プロンプター, 後見; 【コンピュータ】プロンプト; 【商業】支払期限(付き契約).
資料 fade [feid] ━━ v. しぼむ, しぼませる; 衰える ((away)); (色が)あせる, あせさせる; (光が)かすかになる, (感情などが)さめる. ・fade in [up] 次第にはっきりする[させる] ((cf. fade-in)). ・fade out 【映】(次第に)はっきり[ぼんやり]する; フェードアウトする[させる] ((cf. fade-out)).
資料3 分化強化の手続き(DRL,DRO,DRI,DRA) =Differential Reinforcement of Lower Rates of Behavior 一定の時間内に問題行動の数があらかじめ決められた限度より少ない時に強化する (2) 他行動分化強化(DRO) =Differential Reinforcement of Other Behaviors 問題行動が一定の時間に見られなかった時に強化する (できる短い時間間隔からスタートする)
(3) 対立行動分化強化(DRI) =Differential Reinforcement of Incompatible Behaviors 問題行動と同時にはできない他の適切な行動を選びその適切な行動を強化する (例) 常同的に手を動かす→おもちゃで遊ぶ 自分の顔をたたく →ボールで遊ぶ (4)代替行動分化強化(DRA) =Differential Reinforcement of Alternative Behaviors 問題行動の結果事象と同じ意味を持つ代替行動を強化する(できれば、コミュニケーション行動に置き換える) (例)怒りの気持ちを、殴るのではなく、カード等で知らせる
気になる行動の機能 注目を得る 拒否する 要求する 自己刺激(感覚刺激) 大きくこの4つに分類することができる。 これらの内のどの機能かを考える。
ストラテジーシート 事前・事後の環境の工夫 を行ってものぞましくない 行動が起きたとき! A:事前 B:行動 C:事後 事前の対応の工夫 【記入日 年 月 日】 【氏名 】 A:事前 B:行動 C:事後 事前の対応の工夫 望ましい行動 ほめ方・楽しみな行動 起こってしまった時の対応 事前・事後の環境の工夫 を行ってものぞましくない 行動が起きたとき!