REGULATION, SCALE ECONOMIES, AND PRODUCTIVIY IN STEAM-ELECTRIC GENERATION
論文の概要 (目 的) ○アメリカ・火力発電事業者の全要素生産性の推計(1950~ 1978)。 (目 的) ○アメリカ・火力発電事業者の全要素生産性の推計(1950~ 1978)。 ○全要素生産性の変化要因の「規模の経済」「技術進歩」「規制 のバイアス」への分解 (分析方法) ○トランスログ型費用関数の推計 ○制約条件として公正報酬規制の項を組み込み (結 果) ○規模の経済性が全要素生産性に占める割合が大きい。 ○AJ効果はデータの一部期間においては発生している可能性が あり、その間の技術進歩はAJモデルのλ(規制制約にかかるラ グランジェ乗数)の値に感応的。
構 成 2節 全要素生産性の推計 3節 全要素生産性の分解(技術進歩、規模の経済) 構 成 2節 全要素生産性の推計 3節 全要素生産性の分解(技術進歩、規模の経済) 4節 全要素生産性の分解(技術進歩、規模の経済、規制のバイアス) 5節 費用関数(トランスログ型・規制のバイアスあり)の推計 6節 規制のバイアスの検証 7節 規模の経済の検証 8節 全要素生産性の分解と技術進歩の推計 9節 まとめ
全要素生産性の推計 TABLE 1 全要素生産性 Divisia指数 (離散型による表記) Divisia指数の特徴 金額変化と、物価変化、数量変化部分に分解可能 TABLE 1
全要素生産性の悪化の要因 平均産出費用の変化の反映? (三つの可能性) ○規模の経済性による平均費用曲線上の操業点の変化 ○技術進歩による平均費用曲線の下方シフト ○規制の影響による平均費用曲線の(上方or下方)シフト
全要素生産性と技術進歩(1) 費用関数(規制の影響なし) 技術変化とその他の変数の関係
全要素生産性と技術進歩(2) 技術変化とその他の変数の関係 全要素生産性と技術変化、 及びその他の変数の関係
規制のもとでの企業行動の最適化 企業の費用最小化問題 ラグランジェ関数 シェパードの補題(規制あり) Sは公正報酬率
全要素生産性と技術進歩(3) 費用関数の展開 制約なし 規制の制約あり 全要素生産性と技術変化、 及びその他の変数の関係 制約なし 全要素生産性と技術変化、 及びその他の変数の関係 制約なし 規制の制約あり
トランスログ費用関数の定式化 費用関数(規制の制約あり) 制約条件 但し,規制の制約が有効でない場合
トランスログ費用関数の推計 シェア方程式 トランスログを要素価格(の対数)で偏微分 推計式
生産関数の形状 TABLE 2 TABLE 3 投入要素間の弾力性の推計 (McFaddenの弾力性) i,j : 燃料、労働、資本 ホモセティック性、一次同次性のあてはまり (トランスログ関数の係数の尤度比検定) TABLE 3
規制のバイアス、規模の経済、技術進歩 規制のバイアスの効果 (λ2の検定) 規模の経済の効果 (εCQの検定) 技術進歩 TABLE 4 TABLE 5 TABLE 6 TABLE 7
政策へのインプリケーション ○ 産出増加による生産性向上の場合、電力需要を抑 制する政策が成功した場合、生産性は低下する。 ○1950~1978の生産性上昇の主たる要因は、技術進 歩にある。技術進歩の規制政策への感応の度合い の分析が必要である。