中級日本語文型 第21課　宇宙人へのメッセージ 　 吉林華橋外国語学院 日本語学部　製作

文型 文型１ ～かつ～ 文型２ ～うと ・彼は頭がよく、かつ性格も優しい人である。 文型１　～かつ～ ・彼は頭がよく、かつ性格も優しい人である。 ・あの映画は、黒沢（Kurosawa）の代表的かつ典型的な作品である。 ・私の二十歳の誕生日に友人と飲みかつ歌ったことは忘れられない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 私が生まれた中国の西安は、かつては「長安」と呼ばれ、【政治・中心・かつ・文化・中心・として・栄（さか）える・いる】。 私が生まれた中国の西安は、かつては「長安」と呼ばれ、政治の中心かつ文化の中心として栄（さか）えていた。 放送局は、【正確な・かつ・最新・情報・伝える】と努力してきた。 Ａ　放送局は、正確かつ最新の情報を伝えようと努力してきた。 文型２　～うと ・父が怒ろうと、母が泣こうと私は学校をやめて働く。 ・寒かろうと暑かろうとあなたの行く所ならどこへでも行く。 ・「家が貧乏だろうと関係ない。性格さえよければそれでいい。」 ・「これが嫌いであろうと、食べなければ生きられないのですよ。今、ここには、ほかの食べ物はないのです。」 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。（　　　　）の中に入ることばも考えなさい。 【失敗する】と、【（　　　　）】と、【新しい・研究・始める・つもりだ】。 ・ Ａ　失敗しようと、成功しようと、新しい研究を始めるつもりだ。 【都合・良い】と【（　　　　）】と、【する・なければ・こと・する】べきだ。 Ａ　都合が良かろうと、悪かろうと、しなければならないことはするべきだ。 【忙しい】と、【暇な】と、【健康・保つ・ため・毎日・運動する・いる】。 Ａ　忙しかろうと、暇であろうと、健康を保つため、毎日運動をしている。

文型３ 言うまでもない 文型４ （何とか）～ないものか ・彼がオリンピックで金メダルをもらうためにどんなに練習したか、言うまでもない。 文型３　言うまでもない ・彼がオリンピックで金メダルをもらうためにどんなに練習したか、言うまでもない。 ・あの人は歌手だから、歌が上手なことは言うまでもないが、ダンスも大変うまい。 ・ダイヤ（diamond）は、質がよければ、値段が高いのは言うまでもない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 あんなに日本語が上手になるために、マナさんが【どんなに・勉強する・言う・まで・ない】。 Ａ　あんなに日本語が上手になるために、マナさんがどんなに勉強したか、言うまでもない。 【運動不足・健康・良い・言う・まで・ない】が、【忙しい・なかなか・できる】。 Ａ　運動不足が健康によくないのは、言うまでもないが、忙しくてなかなかできない。 文型４　（何とか）～ないものか ・何とか、楽に漢字が覚えられないものか。 ・湿度の高い日本の夏を、何とかすずしく過ごせないものかといろいろ工夫してきた。 ・おいしいものが、早く食べられないものか。そこで、考えられたのがインスタント食品である。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【年間・通じる・安全な・かつ・低価格・食品・作れる・ものか】と考えている。 Ａ　年間を通じて安全かつ低価格の食品が作れないものかと考えている。

文型５ いわば 文型６ Ｎをめぐって ・あの二人の関係は、いわば水と油のようなものだ。 文型５　いわば ・あの二人の関係は、いわば水と油のようなものだ。 ・あの社長は、いわば飾りもので、ほんとうに力のある人はほかにいる。 ・あの人は、いわばこの店の看板だ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 読書というものは、いわば、【著者（ちょしゃ）・対話（たいわ）・する・いる】ようなものだ。 Ａ　読書というものは、いわば、著者（ちょしゃ）と対話（たいわ）をしているようなものだ。 文型６　Ｎをめぐって ・騒音問題をめぐって、いろいろな意見が出た。 ・金持ちの老人が死んで、残された財産をめぐり、親類同士がけんかをしているそうだ。 ・一人の女性をめぐって、三人の男性が次々と事件を起こすという映画を見た。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【有害物質・使用・禁止・めぐる】、夜遅くまで話し合いが続けられた。 Ａ　有害物質の使用（の）禁止をめぐって、夜遅くまで話し合いが続けられた。

文型７ Ｖたところ 文型８ （残念な）ことに ・やっと探して訪ねたところ、友人は旅行中だった。 文型７　Ｖたところ ・やっと探して訪ねたところ、友人は旅行中だった。 ・その事故を詳しく調べたところ、運転手の不注意が原因だった。 ・その話を記事にしたところ、投書がたくさん来た。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【学校・やめる・たい・言う】ところ、父は、とても厳しい顔になった。 Ａ　学校をやめたいと言ったところ、父はとても厳しい顔になった。 文型８　（残念な）ことに ・おもしろいことに・うれしいことに・都合がいいことに・幸せなことに・意外なことに ・残念なことに・不思議なことに・困ったことに・驚いたことに ・うれしいことに、留学中の兄が休みに帰ってくるという知らせがあった。 ・残念なことに、留学中の兄が休みに帰ってこられなくなってしまった。 ・驚いたことに、彼はビールを１０本も飲んでしまった。 ・困ったことに、このプログラムは、この会社のコンピューターには使えない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【びっくりする・こと】に、マナさんは明日帰国するという。私は何も聞いていない。 Ａ　びっくりしたことに、マナさんは明日帰国するという。私は何も聞いていない。

文型９ ～にあたって／にあたり 文型１０ Ｎをめざして／をめざし 文型９　～にあたって／にあたり ・「この学校を去るにあたって、お世話になった方々に一言ごあいさつ申し上げます。」 ・留学するにあたって受けた説明は、とても役に立った。 ・「討論を始めるにあたり、ちょっと注意をしておきます。」 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 「【卒業する・あたる】、【感謝・言葉・述べる・たい】思います。」 Ａ　「卒業するにあたって、感謝の言葉を述べたいと思います。」 文型１０　Ｎをめざして／をめざし ・船は、南極をめざして港を出ていった。 ・各国は、世界平和をめざして努力すべきである。 ・彼は、ノーベル物理学賞をめざし、毎日研究に励んでいる。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【希望する・大学】めざして、【この学校・学生・一生懸命・勉強する・いる】。 希望する大学をめざして、この学校の学生は一生懸命勉強している。

語句 文型１１ （始まろう）としている 語句１ ～以来 ・さまざまな事件が起こったこの年も、そろそろ終わろうとしている。 文型１１　（始まろう）としている ・さまざまな事件が起こったこの年も、そろそろ終わろうとしている。 ・夕日が西の山に沈もうとしている。 ・十日も燃え続けた山火事がやっと消えようとしている。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【ロケット・火星・めざす・飛び立つ】している。 Ａ　ロケットが火星をめざして、飛び立とうとしている。 語句 語句１　～以来 ・来日以来一度も母に手紙を書いていない。いつも電話ばかりだ。 ・原子力発電所がこの町にできて以来、安心して生活ができなくなった。 ・あの映画を見て以来、人生に対する考え方が少し変わったようだ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【地震・経験する・以来】、いつも水や手回しラジオを備えている。 Ａ　地震を経験して以来、いつも水や手回しラジオを備えている。

語句２ なみなみならぬＮ 語句３ 少なくとも ・彼は政治の世界において、なみなみならぬ影響を皆に与えている。 語句２　なみなみならぬＮ ・彼は政治の世界において、なみなみならぬ影響を皆に与えている。 ・一年間に漢字を1500字も覚えるには、なみなみならぬ努力があったのだろう。 ・彼は生物学になみなみならぬ関心を持っているようだ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【日本語・上手・なる】は、【あなた・なみなみならぬ・努力・ある・から】ほかならない。 Ａ　日本語が上手になったのは、あなたのなみなみならぬ努力があったからにほかならない。 語句３　少なくとも ・ここから駅まで１キロだから、歩けば少なくとも１５分はかかる。 ・「少なくとも一日に五字ずつ新しい漢字を覚えてください。」 ・「この一年で少なくともこれだけはやりたいということがありますか。」 ・お金のためなら何でもやるという人は、少なくとも、私の友人の中にはいない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【この鉄道・完成する・までに・少なくとも・あと・３年・かかる】。 Ａ　この鉄道が完成するまでに、少なくともあと３年はかかる。

語句４ どうやら 語句５ ～でいえば～に当たる ・山の中を何時間も歩いたが、目的地にまだ着かない。どうやら道をまちがえたらしい。 語句４　どうやら ・山の中を何時間も歩いたが、目的地にまだ着かない。どうやら道をまちがえたらしい。 ・夕方西の空が赤かったから、どうやらあすは晴れそうだ。 ・どうやらあのレストランは安くておいしいらしい。学生達がよく行くそうだ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 マナさんは１年に何回も帰国する。【どうやら・国・恋人・いる】らしい。 Ａ　マナさんは１年に何回も帰国する。どうやら国に恋人がいるらしい。 語句５　～でいえば～に当たる ・彼にとって読書は休養であり、私の場合でいえばスポーツがそれに当たる。 ・猫の１８歳は、人間で言えば８０歳に当たる。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【ベトナムのフエ・日本・京都・当たる】。 Ａ　ベトナムのフエは、日本でいえば京都に当たる。

語句６ ～ばかりだった 語句７ ～か否か ・独身時代の彼の部屋には、本は一冊もなかった。ビールかんが山のようにあるばかりだった。 語句６　～ばかりだった ・独身時代の彼の部屋には、本は一冊もなかった。ビールかんが山のようにあるばかりだった。 ・秋の海岸には人の姿は見えず、ただ波の音がするばかりだった。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 その店では日本料理を学ぶどころか、【ただ・食器・洗う・ばかり】だった。 Ａ　その店では日本料理を学ぶどころか、ただ食器を洗うばかりだった。 語句７　～か否か 宇宙人が存在するか否かは明らかではない。 彼が大学に合格したか否かについてはまだ連絡がない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 この薬品を使えば、【発ガン物質・含まれる・いる・否か】、調べることができる。 Ａ　この薬品を使えば、発ガン物質が含まれているか否か、調べることができる。

語句８ たかだか 語句９ （考え）うる ・あの本は、たかだか１５００円くらいだから、買っておいた方がいい。 語句８　たかだか ・あの本は、たかだか１５００円くらいだから、買っておいた方がいい。 ・古いといっても、彼の家はたかだか３７０年の歴史があるだけだ。 ・ここから都心までは、たかだか２０ｋｍぐらいだから、夜だと車で２０分ぐらいだ。 ・これまで何十年も調査を続けてきたが、わかったことといえば、たかだか太陽系には生物がいないぐらいだ。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。（　　）の中に入ることばも考えなさい。 【（　　　）休み】いっても、【たかだか・１週間・から・何も・できる】。 Ａ　長い休みといっても、たかだか１週間だから、何もできない。 語句９　（考え）うる ・彼の話が全部うそだということは十分考えうることだ。 ・人生の目的は何かという問題に対してみんなが納得しうる答えを出すのは難しい。 ・人間が二百歳まで生きることはありえない。 練習【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。 【環境・守る・ながら・経済・成長する・得る】方法を考えるべきだ。 Ａ　環境を守りながら経済が成長し得る方法を考えるべきだ。 【100年前・あるいは・1000年前・世界・行く】ことは【現実では・ありえない】ことだ。 Ａ　100年前、あるいは1000年前の世界に行くことは現実ではありえないことだ。