シミュレーションパラメータの設定 一次系の時間応答 二次系の時間応答

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22 ・ 3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要 # 複雑な速度式 数値積分 (コンピューターシミュ レーション) # 単純な場合 解析的な解(積分形速度式) (a)1 次反応 1次の速度式 の積分形 [A] 0 は A の初濃度 (t = 0 の濃度.
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シミュレーションパラメータの設定 一次系の時間応答 二次系の時間応答 第4回 シミュレーションパラメータの設定 一次系の時間応答 二次系の時間応答

シミュレーションパラメータの設定(1/2)

シミュレーションパラメータの設定(2/2)

伝達関数と入出力関係 「全ての初期値を0とする」 伝達関数: 入出関係:

動的システムの時間応答 出力応答: インパルス応答: (単位インパルス関数) ステップ応答: (単位ステップ関数)

一次系の応答 分母の定数項=1 インパルス応答: ステップ応答:

一次系の応答の特徴 ステップ応答の特徴: 定常値y(∞)は、ステップの高さのK倍 時刻Tで、定常値の63.2% 係数と応答の関係: ゲイン(K)が大きい    出力倍率が大きい 時定数(T)が大きい   応答が遅い

一次系のステップ応答の特徴 特徴3 特徴1 特徴2

一次系のゲインと応答の関係

一次系の時定数と応答の関係

二次系の(ステップ)応答 分母の2次系数=1

二次系の係数とステップ応答の関係 ゲイン( )が大きい 出力倍率が大きい(定常値y(∞)=K) 自然角周波数( )が大きい 応答が速い 自然角周波数(  )が大きい      応答が速い 減衰係数(  )       発散(不安定)       持続振動(安定限界)       振動しながら収束(不足制動)       オーバーシュート無しで収束(臨界制動)       オーバーシュート全く無しで収束(過制動)

二次系のゲインと応答の関係

二次系の自然角周波数と応答の関係

二次系の減衰係数と応答の関係

二次系の指数関数的な収束

演習1 一次系の係数と応答の関係 一次系について、ゲインおよび時定数の変更と ステップ応答の計算を繰り返し実行し、各係数 とステップ応答の関係について考察せよ。 一次系について、ゲインに負の値(      ) や時定数に負の値(      )を設定すると、 ステップ応答はどのようになるか?

演習2 二次系の係数と応答の関係 二次系について、ゲイン、自然角周波数、減衰係数の変更とステップ応答の計算を繰り返し実行し、各係数とステップ応答の関係について考察せよ。 二次系について、ゲインに負の値(     )や 減衰係数に負の値(         ) を設定すると、ステップ応答はどのようになるか?

負の係数の設定について 負の係数 負の係数の前にカンマ カンマが無ければ引き算を意味する。

演習3 一次系のステップ応答 右グラフは、時定数が等しく、ゲインが異なる、3個の一次系について、ステップ応答が定常値の63.2%に達する時間が等しいことを示すシミュレーション結果である。このグラフを得なさい。

演習4 二次系のステップ応答 右グラフは、二次系のステップ応答である。G1とG2の伝達関数を以下とするとき、G3,G4,G5の伝達関数を求め,このグラフを得よ。