だれひとり とりのこさない防災 - 別府市における インクルーシブ防災の実践から -

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自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 総働による小規模多機能自治で 人「交」密度を高める -
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お忙しいところ、ご参加くださり、 本当にありがとうございます! お席はご自由に! 開始まで、ぜひ名刺交換を! 後ろの机のお茶、どうぞご自由に! ご持参くださったお菓子には、ぜひ付箋を! IIHOEの刊行物を、後方でご紹介しております。 「自治体の社会責任調査」発売中! 「第4回 協働環境調査」は今日だけ1,050円!
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地域支え合い会議 地域 行政 地域福祉推進のイメージ 高知市社会福祉協議会 専門機関 健康福祉部 水道局 市民協働部 防災対策部 環境部
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○○町会に 住みやすいまちづくりのために 代表的な町会活動 ぜひご加入ください! ☆防災 ☆防犯 ☆環境美化 ☆親睦・交流 こどもが育つまち
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未来にいいことプロジェクト 未来の春日井のために 考えてみる、ためしてみる、 やってみる
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企業はもちろん、 行政も、NPOも、地域も、 「経営」が求められる時代。 自治とは、自分(たち)で決めて、 自分(たち)で担うこと。 日本には、担う力があるのに、 決める力が弱い。 →判断できる材料の共有が重要。
自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 協働から総働・小規模多機能自治へ -
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「自分がしたいこと」ではなく 「社会に求められること」のために、動き続けるチームをつくる! - 多様な資源を獲得するために -
佐賀市内でも、 自治を回復し、 地域の課題を、 地域の力で解決するために - 協働の基礎を再確認する -
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Presentation transcript:

だれひとり とりのこさない防災 - 別府市における インクルーシブ防災の実践から - だれひとり とりのこさない防災 - 別府市における インクルーシブ防災の実践から - 日本財団 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 2018年10月14日(日)12:00 – 13:30 東京ビッグサイト会議棟703

・別府市における実践の報告 村野 淳子 さん (別府市 共創戦略室 防災危機管理課) ・実践で標準化されたパッケージの紹介 本日の構成 ・別府市における実践の報告  村野 淳子 さん  (別府市 共創戦略室 防災危機管理課) ・実践で標準化されたパッケージの紹介  立木 茂雄 さん(同志社大学 社会学部) ・他地域に展開するためのポイント  川北 秀人  IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

・いつ・なにを・誰が、とるべき行動、時間、 【村野】市&福祉フォーラム別杵速見 組織の役割を協議決定 ・安心・安全に暮らせる条例←差別禁止法 お二人のお話から(敬称略)@181014 ・いつ・なにを・誰が、とるべき行動、時間、 【村野】市&福祉フォーラム別杵速見 組織の役割を協議決定 ・安心・安全に暮らせる条例←差別禁止法 ・日本財団助成金は策定費用@7千円に →個別支援計画 【立木】個別支援計画策定済18年1月11% ・地域包括支援Ctr 7か所 高齢者中心 倉敷市真備町 死亡者 42/51が策定対象 →子どもも外国人も ←義務でない、人手+認知不足、縦割り →発災時に「被災者生活支援相談窓口」 ・東日本震災 死亡率1.1%⇔障害者1.9% ・16年度 熊本地震直後に研修:  宮城県「だけ」が高死亡率←高「在宅」率  当事者の体験談⇔「まず家族で!」 →別府市:平時・災害時を切れ目なく連結 →協議→地区合同避難訓練→ふりかえり 16年度 スケール開発 当事者「力」指標 ・17年度 相談支援専門員と個別支援計画 →リテラシー:理解+備え+行動 チェックキット(硯川キット) →訓練後効果測定:「とっさの行動自信」↑  http://www.rehab.go.jp/ri/kaihatsu/suzurikawa/res_saigai01.html 理解・備えを高めるための個別支援計画 →住民協議:「リヤカー」「ロープ」  利用計画→Cプラン→ケースマネジメント →訓練:車椅子→お母さんとリヤカー →業務手順標準化:平時資源・災害時 →ロープ:持ちやすい太さ・結び+カラビナ →困りごとに合理的配慮:障壁除去・平衡 +日常生活がとても楽しくなった 【川北】・ ・18年度 避難生活:住民協議 ・  本人の状況理解→保護者への支援も

自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 協働から総働・小規模多機能自治へ - 自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 協働から総働・小規模多機能自治へ - IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 兼 ソシオ・マネジメント編集発行人 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ Proud to be a partner of the changes you make. Inspiring Social Innovations since 1994.

IIHOEって? ・組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために (1994年) 調和的で民主的な発展のために ・社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 ・「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」 ・育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント研修(00年以降 年100件以上) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年30県市) 「ソシオ・マネジメント・スクール」6テーマで開講(15年~) ・調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」         「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」 ・ビジネスと市民生活を通じた環境・社会問題の解決 ・企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン・役員研修(年10社) ・2020年代の地球への行動計画立案 ・専従3名(うち育休後短時間勤務1名!)、東京(新川)、約3900万円

まちの力は、関係の密度がつくる 人口密度より人「交」密度! 元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う P25 ・町(区域)でも街(建物の集まり)でもなく、 「まち」:人と人との関係 ・住み続ける地域の未来のために、本当に 大切なことを実現できるよう全力を尽くす。  出し惜しみしない、できないフリしない、  あきらめない、  「誰かがどうにかしてくれる」なんて甘えない イベントが足りなかった時代はイベントを、 支え合いが足りない時代は、支え合いを

自治とは、自分(たち)で決めて、 自分(たち)で担うこと。 日本の地域・住民には、担う力はある! 問題は、決める力の弱さ。。 理解して動くよう、決めるためには、 理解できる場・機会と、材料が不可欠! 手間も時間もかかるけれど、 世の中も地域も変われば、 これまでと違う判断と取り組みが不可欠。

「わからん」「悩んどる」は、 「判断の材料を懸命に探しているが まだ見つからない」か、 「判断しない・先延ばししてる」かのどちらか。 決めたくないなら、決めないのも自治。 ただし、「決めない」と決めたところから、 「苦しくても未来のために決めて動こう」 という人が離れていく。 修正してでも決めて進めた方が、 生き残る確率は高まる。

人口より課題が増える時代・社会は、 「これまで通り」では歯が立たない。 「気付かないふり」が、 判断と行動をさらに遅らせる。 課題先進地だからこそ、 課題解決先進地になるには、 チャレンジ(「・・てみる」)にやさしく。 頭も、心も、柔らかく。

介護ニーズは80歳代で急増する→高齢化「第2幕」へ 単位:千人 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 65-69歳 要介護3以上 人口比/構成比 7,433 63 0.8%/ 4.8% 8,210 68 0.8%/ 4.1% 9,644 79 8,239 67 0.8%/ 2.8% 7,163 59 0.8%/ 2.1% 7,467 61 0.8%/ 2.0% 70-74歳 6,637 122 1.8%/ 9.4% 6,963 121 1.7%/ 7.3% 7,696 128 1.7%/ 6.6% 9,233 153 1.7%/ 6.4% 7,808 129 1.7%/ 4.7% 6,808 113 1.7%/ 3.6% 75-79歳 5,263 199 3.8%/15.3% 5,941 226 3.8%/13.6% 6,277 220 3.5%/11.3% 7,111 250 3.5%/10.5% 8,492 298 3.5%/10.8% 7,196 253 3.5%/ 8.1% 80-84歳 3,412 274 8.0%/21.0% 4,336 351 8.1%/21.1% 4,961 386 7.8%/19.8% 5,405 420 7.8%/17.6% 6,105 474 7.8%/17.2% 7,382 574 7.8%/18.4% 85-89歳 1,849 297 16.1%/22.9% 2,433 407 16.7%/24.5% 3,117 500 16.1%/25.7% 3,740 600 16.1%/25.2% 4,081 655 16.1%/23.7% 4,672 750 16.1%/24.1% 90-94歳 841 237 28.2%/18.3% 1,022 311 30.5%/18.7% 1,349 411 30.5%/21.2% 1,838 561 30.5%/23.5% 2,239 683 30.5%/24.7% 2,496 761 30.5%/24.5% 95歳以上 108 45.6%/ 8.3% 341 176 51.7%/10.6% 421 222 52.8%/11.4% 625 330 52.8%/13.9% 883 466 52.8%/16.9% 1,138 601 52.8%/19.3% 計 25,672 1,300 29,246 1,661 33,465 1,946 36,192 2,381 36,771 2,764 37,160 3,112 85歳以上 2,927 643 22.0%/49.4% 3,795 895 23.6%/53.9% 4,887 1,134 23.2%/58.3% 6,203 1,491 24.0%/62.6% 7,203 1,804 25.0%/65.3% 8,306 2,112 25.4%/67.9% 85歳以上の4人に1人が要介護3以上 要介護3以上の2人に1人が85歳以上

これまで20年と、これから20年は違う 日本の人口 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 計(万人) 12,557 12,776 12,709 +1% 12,254 11,512 ▲9% 世帯数 世帯あたり 49,566 2.85 51,950 2.58 53,448 2.38 53,427 2.29 51,008 2.26 0~14歳 2,001 1,752 1,588 ▲20% 1,407 1,245 ▲21% 15~64歳(A) (生産人口) 8,716 8,409 7,628 ▲12% 7,170 6,491 ▲15% 65歳~ 高齢者率 1,826 14.5% 2,567 20.1% 3,346 26.3% +83% 3,677 30.0% 3,781 32.8% +13% (65-74歳) (1,110) (1,451) (1,733) (1,497) (1,521) 75歳~ 716 5.7% 1,160 9.1% 1,612 12.6% +39% 2,179 17.8% +32% 2,259 19.6% +3% 85歳~(B) 157 292 488 720 1,001 A÷B 55.1人 28.7人 15.6人 9.9人 6.6人 100% 90% 85% 77% 100% 167% 246% 343%

2015年の金沢市が「100人の村」だったら? 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 計 97 100 0-14歳 15 14 13 12 11 15-64歳 69 66 62 60 57 65歳以上 18 25 28 30 65-74歳 8 9 75歳以上 6 17 85歳以上 1 3 4 5

2015年の松江市が「100人の村」だったら? 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 計 100 102 96 91 0-14歳 17 14 13 12 11 15-64歳 66 65 59 54 49 65歳以上 23 28 31 65-74歳 10 75歳以上 7 15 18 19 85歳以上 2 3 5 9

2015年の新庄市が「100人の村」だったら? 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 あなたの年齢 計 116 110 100 88 75 0-14歳 20 17 13 9 7 15-64歳 67 57 47 39 65歳以上 21 27 30 31 29 65-74歳 14 11 75歳以上 8 16 18 19 85歳以上 1 3 5

15年と同率でも25年までに65.8万人(×@1万円×365日)増、45%=1.08兆円は行政負担 高齢者・後期高齢者のくらしは? 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 人口(千人) 127,767 128,057 127,094 125,324 122,544 高齢者 25,762 29,483 33,465 36,191 36,770 後期高齢者 人口比 要介護3以上 11,601 9.1% 1,261:10.8% 14,193 11.1% 1,641:11.5% 16,125 12.7% 1,868:11.5% 18,719 14.9% 2,169:11.5% 21,799 17.8% 2,526:11.5% 高齢者単身 3,864 1051+2813 4,790 1385+3405 5,927 1924+4003 6,651 2230+4420 6,953 2401+4552 単身 1,966 435+1531 16.9.% 2,592 573+2019 18.2% 3,200 757+2442 19.8% 3,851 924+2927 20.6% 4,610 1124+3485 21.2% 高齢者夫婦 3,583 4,339 5,247 5,831 6,052 後期 夫婦 944 1,358 1,740 2,144 2,599 高齢世帯率 15.0% 17.6% 20.9% 23.2% 24.3% 後期世帯率 5.9% 7.6% 9.2% 13.5% 15年と同率でも25年までに65.8万人(×@1万円×365日)増、45%=1.08兆円は行政負担

自治会・町内会は、 行事を半減して、事業=福祉・防災+経済を! P25 【現在】 親睦も安全も福祉も行事の連続。。 →地域の住民が気軽に付き合い、  日常生活に必要な情報交換や   安全確保などを行なうとともに、  地域生活をより快適にするため、  自主的・自発的に共同活動しな  がら、まちづくりを進める。 【今後】 「小規模多機能」自治! →行政機能の集約化を補い、  住民減少・高齢化などに伴い  必要性が高まる安全・安心の  確保のための「適地適作(策)」  型の地域づくりを進める。 問題解決 (交通安全、防火・防災、防犯・非行防止、資源回収) 生活充実 (福祉、青少年育成、  健康増進、祭礼・盆踊り、  運動会、文化祭など) 環境・設備維持 (清掃・整備、  集会所管理など) 広報・調整 共通の「基本機能」と 独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心の維持 ・文化・伝統の継承 ・経済的な競争力の維持・向上 イベント(祭)からサービスへ、「役」から「経営」へ

雲南市の地域自主組織のすごさ ・「公民館」から「地域交流センター」へ ・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」 ・共益的な生涯学習施設から、住民自治の拠点へ ・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」 ・行政機能縮減を補う「適地適作(策)」の地域づくり ・幼稚園放課後に住民主導で預かり保育(海潮) ・旧・農協で産直市&100円喫茶(中野・笑んがわ市) ・水道検針を受託し毎月全戸訪問(鍋山) ・共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心をどう維持するか? ・文化・伝統をどう残すか? ・経済的な循環・競争力をどう維持するか? →年2回の「自慢大会」と課題別「円卓会議」で事例共有

多様な団体の併存から、 総力を結集した経営組織へ P8 おおむね(小)学校区域で 多様な団体が併存 (1世帯1票制) 総力を結集し、課題を自ら解決する 住民自治のプラットフォーム (1人1票制) 地縁型組織 (自治会・町内会) 属性型組織 目的型組織 総会  安全部会  健康部会  経済部会  〇〇部会 会長・ 副会長・ 理事会 事務局 監査機関 ((監事) 行政の各部署・各種機関 社会福祉、 交通安全 などの支部 子ども会 PTA 祭保存会 老人クラブ・高齢者会 自主防災組織 子どもスポーツ  住民・各種団体  消防団 スポーツサークル 女性グループ 営農組織 文化サークル 加工・販売組織

→地域の変化を見越して、事業と組織の進化を もう一歩踏み込んで考えるために ・当たり前ですが、5年経つと、周囲も、自分も、  5歳ずつ年を取る できない・難しい・時間がかかることが増える ・時間は同じな(減る)のに、優先順位が違う 対応力が落ちるのに、突発事項は増える  「残す・減らす・増やす・始める」は冷静に! 予防・緩和できることは、始めておく! ・「団体ごとに行事」ではなく、「地域のための  機能・役割」 「自主防災組織」より「合同災害対応訓練」 →地域の変化を見越して、事業と組織の進化を P36-38

「備災・福祉カード」(災害と福祉のための住民台帳用カード) ①お名前(ふりがな)・生年 ②支援・配慮を要すること ③外出が多い曜日時間帯(可能ならば出先名) ④災害時に役立つ資格・技能など ⑤緊急時の協力の可否

お二人のお話から(敬称略)@181014 【村野】調査(力関係含む)→つなぐ 行政以外にも動ける人が埋もれてる 【立木】兵庫県内2市でも展開着手 キーパースン:行政、自立支援協 +複数の組織をつなげる人材など5人 ・策定料金の補助(財団など) ・別府でも3年:異動考えると長期無理 +策定費用の制度化 【村野】当初3年間のつもり→「何者?」 →NHK放映→「こういうことか。。」 ・地域と関係づくり⇔放映日決まる! ・行政組織内のしくみ:防災計画記載 +地域の在り方も変えていく 【川北】整ってなくても経過を共有する 【村野】当事者が講師に 【立木】権利条約批准までの法制整備 +仙台防災枠組も主導+実践