感覚運動期(誕生~2歳) 第1段階 反射の修正(出生~約1ヶ月) 第2段階 第1次循環反応(約1ヶ月~4ヶ月) 第1段階 反射の修正(出生~約1ヶ月) 反射 吸う,指を閉じる,凝視する,頭を向ける 適応的な方向へ修正 新しい状況に対して調節 第2段階 第1次循環反応(約1ヶ月~4ヶ月) 面白い結果を生み出した動作を繰り返そうとする 面白い結果に誘発されてまた同じ動作を繰り返す 反射 より複雑な活動を作り出す 3つの限界 面白い出来事を生じた行動を全く同じように繰り返すだけ 動作はあまり統合されず,試行錯誤の要素が強い 自分の身体にかかわる結果を引き出す動作だけ
第3段階 第2次循環反応(約4~8ヶ月) 第4段階 第2次循環反応の協応(約8~12ヶ月) 面白いことが,子供の身体を超えたところで起こる 第3段階 第2次循環反応(約4~8ヶ月) 面白いことが,子供の身体を超えたところで起こる 外界は自分自身の身体に対して2次的 循環反応の部分間をより効率的に組織化する方向に進歩する 繰り返しの過程に無駄な動きが少なくなる 目標をもって動作をするといえるほど意志的ではない 乳児は目の前で起こった直前の出来事から直接促される目標を持つようになる 第4段階 第2次循環反応の協応(約8~12ヶ月) 1つの効率的なルーティンを作ることができる cf.マッチ箱 自分が何か原因を作り出せば,何らかの結果が必ず伴うことを理解
第5段階 第3次循環反応(約12~18ヶ月) 第6段階 表象的思考の始まり(約18~24ヶ月) 第5段階 第3次循環反応(約12~18ヶ月) 対象(物)への新しい関わり方,使い方の新しい可能性を能動的に探索 意図的に出来事を引き起こす自分の行動や働きかける対象を変える→似た行動を繰り返す cf.ものを落とす 第6段階 表象的思考の始まり(約18~24ヶ月) 表象が内化(内的な心的操作)される 簡単な動作の表示を「能記」象徴として使う
前操作期(2〜7歳ごろ) 延滞模倣 象徴 記号 自己中心的伝達 ある活動が生じた後,何時間,何日か後にその活動を模倣 内的表象のもっとも初期 持続する内的表象 象徴 自分のためだけに使われる個人特有な表象 布で枕,キャンディの棒でピストル 記号 伝達のために使われる慣用的な表象 それが示す対象や出来事と類似点がない 牛という語,6という数字 自己中心的伝達 子どもは常に自分自身の視点,外界の中での自分の位置しか考えられない 個人的な象徴の頻繁な使用は,自分の視点から逃れられないことの現れ cf.子どもの会話
論理的推論の決定的な指標となる問題を解くことができない時期 4歳児は多の位置からの見え方を正しく選べない 心的イメージ 記号機能の一側面 心的イメージによって出来事を内的に表象できる 心的イメージの発達は言語発達と類似 場面を言語的に表現できるようになるにつれ,場面をイメージとして表象できるようになる 言語的にも,イメージ的にも子どもの初期の表象は,子ども自身の視点に限定されている⇒自己中心的 論理的推論の決定的な指標となる問題を解くことができない時期 4歳児は多の位置からの見え方を正しく選べない
中心化 比較的目立たない特徴を無視してしまう 乳幼児期には,時間も距離も速度も理解しない 汽車が止まった地点のみ 時間,速度,距離などを無視 汽車が止まった地点のみ 時間,速度,距離などを無視 注目する時限は静的状態 変化を含む時限は無視される 世界については明確に考えているが,考え方が単純で固定的
具体的操作期 内化された行為 操作の特徴 柔軟で強力な思考の可能性 内的な表象を心の中で操作できるようになる 可逆的 可逆的 操作の手順を逆の順序で行ってもとの状況を再生できる 他の操作と組み合わさって大きな体系を形成 1つの問題に対して多様な見方を統合し,それぞれの相互関係を認識する 柔軟で強力な思考の可能性
様々な保存課題
具体的操作期の限界 保存課題を解くための条件 多くの問題を解けるようになるが,ある種の抽象的な推論はこの時期には難しい 変形を心の中で表象しなければならない 知覚的に目立つ次元にだけ集中してはいけない Cf.断面積,密度 自分の見え方が間違う可能性を考慮しなければならない 自己中心的な第度を脱して問題に論理的に取り組まなければならない 多くの問題を解けるようになるが,ある種の抽象的な推論はこの時期には難しい 事実に反する命題について知的な推論を必要とするもの 自分自身の思考について考えるような問題 抽象的な科学的概念
形式的操作期 個々の可逆的操作がより複雑な体系の中に組み込まれている もとの可逆的操作より複雑な体系の中の基本単位として機能 すべての可能性を考慮に入れようとする Cf.化学物質の組み合わせ課題