子どもの心にひびく言葉かけ =反映的な聴き方とI(アイ)メッセージ=
ア イ ウ あなたなら、どこにすわりますか? なぜウ にはすわらないのでしょう (ウ)
人はだれでも「パーソナルスペース」を持っている 私 パーソナルスペース 相手 パーソナルスペース
「不安」・「不満」・「怒り」の感情が湧く原因 私 パーソナルスペース 相手 パーソナルスペースへの領域侵害
子 パーソナルスペース 「宿題早くやりなさい!」 母 「うるさいなあ! 後でやるって言ってるのに!」 「……」(無視)
夫 パーソナルスペース 「何でこんなに帰りが遅いのよ!」 妻 「男にはつきあいってものがあるんだ。 うるさい、だまれ!」
子ども パーソナルスペース 「ちゃんとそうじしなさい!」 教師 「なんでぼくだけ言うの ○○だってやってないのに!」
Youメッセージ Youメッセージ Youメッセージ……相手をこちらの思いどおり支配しようとする言葉 ……相手を変えようとする言葉 「宿題早くやりなさい!」 「あなたは○○すべきだ。」 「ちゃんとそうじしなさい!」 Youメッセージ 「あなたは○○だ」 「きちんと宿題やっているあなたはいい子ね。」 Youメッセージ 「しっかり掃除しているね。みんなの模範だな。」 Youメッセージ……相手をこちらの思いどおり支配しようとする言葉 ……相手を変えようとする言葉
Youメッセージでは相手の心に響かない 「すばらしい!」 「こうすべきだ。」 「何やってるの。それではだめだ!」 自分の価値観で支配
「子どもの主体を起こすこと」 そのためには…… 子ども自身が 「よし、がんばろう!」 「今のままではだめだな。やり方を変えよう!」 「よし、がんばろう!」 「今のままではだめだな。やり方を変えよう!」 と思わない限り行動は変わらない 「子どもの主体を起こすこと」 そのためには……
「私は、○○(自分の感情)だなあ」……I(アイ)メッセージ 自分の中に湧いた感情を話す 「そうしてくれて、 私はとてもうれしいわ」 「そんなことをするのは ぼくは、とても残念に思うよ。」 行為 「私は、○○(自分の感情)だなあ」……I(アイ)メッセージ Iメッセージは相手の領域を侵さない
Iメッセージの事例 ■子どもがテストで100点取ったとき 「あら、100点とったの! あなたは、かしこいのね。」 あなたは、かしこいのね。」 「100点をとれて、とってもうれしそうね。 おかあさんまでうれしいわ。」 ■子どもに注意するとき 「やめなさい!」 「ぼくはそれは嫌いだ。やめてくれないかな。」 ■まちがった考えをただそうとするとき 「君の考えはおかしい。間違っている。」 「君の考えに私は賛成できない。」
究極のIメッセージ 「ありがとう」
閉鎖的な聴き方 「あんなBのやつ、 ぶっ殺してやる!」 「A君、なんてこと言うの。 そんな言い方、してはいけません!」 Youメッセージ 「あんなBのやつ、 ぶっ殺してやる!」 「A君、なんてこと言うの。 そんな言い方、してはいけません!」 Youメッセージ 問題児A うるさい、ほっとけ おまえなんかにオレの気持ち わかるか
反映的な聴き方 「あんなBのやつ、 ぶっ殺してやる!」 「そうか、メチャクチャB君に 腹たてているんやなあ!」 自分の受けた感情を言う 「あんなBのやつ、 ぶっ殺してやる!」 「そうか、メチャクチャB君に 腹たてているんやなあ!」 自分の受けた感情を言う Iメッセージ 問題児A 「そうなんや、ほんまに Bはひどいやつなんやで」 心を開いていく・落ち着いていく 自分をフィードバックできるようになっていく。
反映的な聴き方ができるようになるために 怒り・悲しみ・いらだち 「今、○○な気持ち この子は なのかな?」 何を感じているの だろう なのかな?」 この子は 何を感じているの だろう 子どもの感情をさぐり、それにぴったりする言葉を返す
怒り・パニック 未来へ目を向けさせる 「そうか、 くやしかったんやね。」 感情を受け止める 「それで、どうする?」 ■過去のことは聞かない。理由を言えば説得できると思ってしまう。むしろ、ああそうか、と受け止め、その感情から早く抜けて未来へ目を向けさせる。 時間軸を未来に向ける。
「状況に対処せよ。誰が違反者かには関わるな。」 × 「だれが書いたんだ!」 「先生は悲しいわ。みんなはどう?」 「どうしたらいい?」
反映的聴き方をしてはいけない場合 Aちゃんがいじわるする…… 頭痛い…… やりたくない…… 自分の意志がぼやけている 誰かにかまってもらうことで気分を保つ 「ああ、そう」と軽く流す 「君なら自分で解決できると思うよ。考えてごらん。」
2年生。よくできるけれど嫌われている子。すぐ自分のことを自慢し、他の子より劣っていると感じると泣く。慰めてもらうと機嫌がいい、関心引きパターンの子。 みんなでおたまじゃくしつかみに行くことになったが、その子は「行かない」とだだをこねた。 「気が変わったらおいで」と伝えて、その子は残してみんなで出発した。しばらくして、その子は機嫌を直してやつてきた。 そのとき、その子に対して「自分の気持ちをちゃんと自分で立て直せたね」と伝えた。 その日を境にその子の関心引き的な行動は減っていった。
続きは、またの機会に