「枕草子」をお手本に、 「春は」 「夏は」 「秋は」 「冬は」 から始まる随筆を書こう。 「春は」 「夏は」 「秋は」 「冬は」 から始まる随筆を書こう。
みなさんと学習した「枕草子」の一 節です。 文章の特徴をつかみ、活用してみま しょう。 春はあけぼの。 やうやう白くなりゆく山ぎは、 すこしあかりて、 紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は夜。 月のころはさらなり、 やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。 また、ただ一つ二つなど、 ほのかにうち光りて行くもをかし。 雨など降るもをかし。 みなさんと学習した「枕草子」の一 節です。 文章の特徴をつかみ、活用してみま しょう。
枕草子の文章をまねてみよう① 体言止めを使って言いきろう。 春はあけぼの。 現在形で文を終わろう。 ~ほそくたなびきたる。 二つのことを“ひといき”で書こう。 月のころはさらなり、やみもなほ、 短い文でリズムよく進めよう。 雨など降るもをかし。 枕草子の文章をまねてみよう①
枕草子の文章をまねてみよう② 「~がよい。」という形を使ってみよう。 いと小さく見ゆるは いとをかし。 (季節)に合うという書き方をしてみよう。 炭もて渡るもいとつきづきし。 ふさわしくないものを挙げて対比させてみよう。 白き灰がちになりてわろし。 枕草子の文章をまねてみよう②
●「~がよい。」という形を使って みよう。 ●「(季節)に合う」という書き方 を使ってみよう。 ●体言止めを使って言いきろう。 ●現在形で文を終わろう。 ●二つのことを“ひといき”で書こ う。 ●短い文でリズムよく進めよう。 ●「~がよい。」という形を使って みよう。 ●「(季節)に合う」という書き方 を使ってみよう。 ●「ふさわしくない」ものを挙げて 対比させてみよう。 枕草子の文章をまねてみよう(まとめ)
季節に合わせるテーマ(例) 五感 心 乗り物 自然 土地 植物 食べ物 (見る・聞く・食す・触る・におう) (楽しい・寂しい・美しい・優しい・悲し い) 乗り物 (車・船・飛行機・自転車・電車) 自然 (山・海・川・森・空) 土地 (松山・京都・東京・北海道・沖縄) 植物 (紫陽花・向日葵・桜・椿・・・・) 食べ物 (秋刀魚・みかん・西瓜・・・・)など
「春は見るべし」 (見ることで季節感をよりよく伝える) 「夏は聞くべし」 (聞くことで季節感をよりよく伝える) 「秋は食すべし」 文章の例を示します。 まず、何をテーマにするか決めます。 例えば、「五感」を用いる場合は、 次のような構成が考えられます。 「春は見るべし」 (見ることで季節感をよりよく伝える) 「夏は聞くべし」 (聞くことで季節感をよりよく伝える) 「秋は食すべし」 (食すことで季節感をよりよく伝える) 「冬はかぐべし」 (においや香りをかぐことで季節感を よりよく伝える)
次に、枕草子の文章をまねて、 自分の随筆を書いていきます。 例 「春は」 「見るべし」 「~がよい。」という形を使っ てみよう。 春はなんと言っても花がよい。 体言止めを使って言いきろう。 桜の美しさは日本の象徴。
例 「夏は」「聞くべし」 現在形で文を終わろう。 夏は蝉の声から始まる。 「(季節)に合う」という書き 方を使ってみよう。 夏には夏の音が合う。
例 「秋は」「食すべし」。 短い文でリズムよく進めよう。 秋は実りの季節だ。 なにもかもが美味しい。 とくに秋刀魚は秋の味だ。
朝、ストーブをつけるときの炎の においはほんとうに良いものだ。 「ふさわしくない」ものを挙げて対 比させてみよう。 例 「冬は」「かぐべし」 朝、ストーブをつけるときの炎の においはほんとうに良いものだ。 「ふさわしくない」ものを挙げて対 比させてみよう。 しかし、部屋を暖めすぎ、汗まで かくのはよくない。冬には似つかわ しくないにおいがする。
では、みなさんも挑戦してみ ましょう。
「春は」
「夏は」
「秋は」
「冬は」