1.標本平均の特性値 2.母分散既知の標本平均の分布 3.大数法則と中心極限定理

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5 章 標本と統計量の分布 湯浅 直弘. 5-1 母集団と標本 ■ 母集合 今までは確率的なこと これからは,確率や割合がわかっていないとき に, 推定することが目標. 個体:実験や観測を行う 1 つの対象 母集団:個体全部の集合  ・有限な場合:有限母集合 → 1つの箱に入っているねじ.  ・無限な場合:無限母集合.
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1.標本平均の特性値 2.母分散既知の標本平均の分布 3.大数法則と中心極限定理 標本平均の標本分布 1.標本平均の特性値 2.母分散既知の標本平均の分布 3.大数法則と中心極限定理

標本平均値の特性値 確率変数は互いに独立に同じ分布に従う(iidデータ)場合、期待値  、分散  の母集団から取られた大きさnの標本の平均値  の期待値は  、分散は    である。

証明(1)

証明(2)

有限母集団の修正係数 有限母集団(    )から抽出したn個の無作為標本の標本平均を  とすると (N-n)/(N-1)を有限母集団の修正係数という  

分散既知の標本平均の分布 母集団の分布が正規分布 であるとき、そこから取られた大きさnの無作為標本の標本平均の標本分布は正規分布 母集団の分布が正規分布      であるとき、そこから取られた大きさnの無作為標本の標本平均の標本分布は正規分布          である。従って、  の分布は標準正規分布N(0,1)である。

推定区間

大数の法則 一般にどんな小さい正数 に対しても が成立する。 が の一致推定量である。 標本平均で母平均を推定する場合に 一般にどんな小さい正数  に対しても が成立する。  が  の一致推定量である。 標本平均で母平均を推定する場合に 大数法則は保証される。

中心極限定理 分布がどのようなものであっても、期待値 分散 をもつ母集団からとられた大きさnの標本の平均値 の分布は、nが大となるとき   分散   をもつ母集団からとられた大きさnの標本の平均値  の分布は、nが大となるとき  正規分布         に近づく。従って  の分布は、nが大となるとき、標準正規分布N(0,1)に近づく。

データの実験(1)

データの実験(2)

データの実験(3)

データの実験(4)

練習問題 ある株価の月次変化率の分布は以前の経験上、平均0%、標準偏差2.5%であることが分かっている。ただし、各月の株価変化率は独立であるとする。 1).この株の25ヶ月の変化率の平均を取ったとき、プラスになる確率を求めよ。 2).この株の25ヶ月の変化率の平均を取ったとき、-0.6%以下になる確率を求めよ。