2030年の社会を担う 私たちの役割 - 課題先進国だからこそ、 社会を変えるしかけをつくる! - 2030年の社会を担う 私たちの役割 - 課題先進国だからこそ、 社会を変えるしかけをつくる! - IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって? ・組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために (1994年) 調和的で民主的な発展のために ・社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 ・隔月刊誌「NPOマネジメント」発行 ・育成・支援のための講座・研修(年100件以上) ・地域に根ざして活動する団体のためのマネジメント講座 ・行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修 ・企業の社会戦略(責任・貢献)のデザイン ・ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 ・2020年の地球への行動計画立案 ・日本をチャレンジの森にする! ・専従3名+客員2名、東京(新川)、約3500万円
社会起業塾イニシアティブの 最終的な選考基準 ・事業が社会へもたらすインパクト ・持続発展可能な事業モデル ・応募者・経営チームの資質 (起業家精神や実行力、必要なスキル、 関連する実績など) ・プログラムを最大限に有効活用する 戦略性・親和性
今日、必ず理解してやり遂げてほしいこと = 良い社会起業家・事業家の卵の要件 (= 社会起業塾イニシアティブに選ばれる条件) 自分に足りないこと・ものを率直に把握し、補う。 場合によっては、時計を巻き戻す 「いつまでに、何が、どこまで変わればよいのか」 「そのため自分はどんな役割を、どう担うのか」 によって、すべきことは全く違う インパクトを最大化するために、顧客群を絞る 他社・行政は何を「実現してきたか」を調べ、役割分担を明確にする インパクトを実現するために、誰を巻き込めばよいかを、最初から設計しておく
ニーズと先輩と社会変革こそが、 社会事業家を育てる あなたが社会事業家を志すなら、また、そうあり続けたいと願うなら、贈りたい言葉は、「ニーズを知りぬいて、その代弁者たれ」、「先輩と歴史から徹底的に学べ」、「事業の計画ではなく、社会を変える計画をつくれ」の3つだけだ。 残念ながら多くの「自称:社会起業家(をめざす若者)」に共通するのは、感じただけで、調べもせず、気付きもなく、確かめ・試しもせずに、自分の感情や欲求を「思い」と称して語っていることだ。しかしそれは、思い込みに過ぎない。
私たち社会事業家は、「自分はこういうことをしたい」という感情や希望・欲求を語るのではなく、「これまで、どんなことがどれだけ起きてきたのか」という現象と、「なぜ、その現象が起きたのか」という原因・背景、そして「それを放置すれば、今後どんな事態が起きてしまうか」という見通しを踏まえたニーズを正確に知り、それを当事者に代わって、ときに代表して社会に伝え、変化へのプロセスへの参画を呼び掛ける存在に他ならない。
あなたと同じような課題や理想に挑んだ先輩や、同じ原因や背景に取り組んだ先輩たちが、必ずいるはずだ。 事業や運動を展開するとき、あなたは決して、純粋な意味での「世界初」ではない。 あなたと同じような課題や理想に挑んだ先輩や、同じ原因や背景に取り組んだ先輩たちが、必ずいるはずだ。 社会的事業は、起業することに意味があるのではない。それを事業や運動として、実現することにしか、意味はない。だからこそ、やり抜くために、成果を導くために、先輩たちの取り組みを学び、ときには修行させてもらうことが不可欠だ。
そして準備ができたら、計画をつくることになる。あなたひとりではなく、誰かを巻き込みたいから、計画をつくるのだ。その計画は、事業をするためではなく、社会を変えるためにつくる。 昨今、ニーズも先輩も歴史も知らずに、スケールアウトだ、ティッピング・ポイントだなどという言葉を口にする輩が増えている(そんなことを教えている輩が一番悪いのだが)が、それはあくまで、その団体の事業を、ひいては自分を、中心に置いた考えに他ならない。
そんな天動説の団体や人間に、てこの原理で社会を動かす力は、生まれない。 ニーズを正確に知り、どこにどんなしくみを持ち込むことで、社会全体を動かすのか。 そのために、誰とどう連携するのか。 その視点を持てれば、既に先行している団体も、自分たちの活動の対象となる人々(利用者・受益者)も、敵対関係にある存在さえも、貴重な資源に見えてくる。
あなたは、ニーズを代弁できるか。 先輩と歴史を学んだか。 社会を変える計画を用意できたか。 ならば、あとは自信を持って、持てる力のすべてを振り絞ればいい。 私も全力で、応援する。
「良い社会起業家・事業家」とは? 社会的:ニーズと対象を正しく捉え 起業家的:主体的にチャレンジし 事業:ビジネスモデルとして 業務と資源調達をデザインし 良い:しっかり成果を導き、 他の人・国のモデルになる NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
あなたは 「社会を変えたい」のか、 「社会に良さそうなことを したい」だけなのか? あなたは 「社会を変えたい」のか、 「社会に良さそうなことを したい」だけなのか?
私たちを待つ人は、 どこに、どれだけいるか? その人々にいつ、 どのように届けるか? 私たちはそれを刻んだ上で、 今日の活動を始め、 終えているか?
これまで20年と、これから20年は違う! 日本の人口 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年 計(万人) 12274 12607 12717 +3% 12273 11522 ▲10% 0~14歳 2506 1847 1647 ▲25% 1320 1114 ▲33% 15~64歳(A) (生産人口) 8278 8559 8128 ▲2% 7363 6740 ▲17% 65歳~(B) 高齢者率 1489 12.1% 2200 17.5% 2941 23.1% +97% 3589 29.2% 3666 31.8% +24% A÷B 5.5人 3.8人 2.7人 2.0人 1.8人 75歳~ 597 899 1422 +58% 1873 +31% 2265 +21%
横浜市も、これまで20年と、これから20年は違う 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年 計(千人) 3,320 3,426 3,688 +14% 3,733 3,666 ▲0% 0~14歳 551 474 486 ▲11% 391 336 ▲30% 15~64歳(A) (生産人口) 2,373 2,463 2,440 +2% 2,383 2,274 ▲6% 65歳~(B) 高齢者率 278 8.6% 477 13.9% 736 20.0% +164% 958 25.7% 1,055 28.8% +43% A÷B 8.5人 5.1人 3.3人 2.4人 2.1人 75歳~ 174 325 +86% 504 +55% 627 +24%
2020年の横浜市は? 高齢者率は?→ 25.7%! 75歳以上は? →95万人(10年比52%増)! 高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.4人! 75歳以上は? →95万人(10年比52%増)! ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 健康増進活動の効果の可視化を急ぐ! 生産人口は? → 2%減(00年比3%減) ! 生産人口率:63.9%→1960(S35)年と同じ水準! 個人所得税収は? 既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ 債権残高は? 消費税を、どれだけ増やす必要がある?
横浜市の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 人口(千人) 3426.6 3579.6 3688.7 3723.8 3733.0 高齢者 477.0 609.4 736.2 887.1 958.0 後期高齢者 174.8 5.1% 245.9 6.9% 325.4 8.8% 414.7 11.1% 504.2 13.5% 世帯数 1370.3 1478.1 1583.8 1631.4 1652.2 高齢者単身 73.9 22.3+51.6 97.6 30.5+67.0 132.0 42.3+89.7 167.5 54.2+113.3 185.5 60.3+125.1 単身 31.7 8.3+23.3 47.1 12.2+34.9 68.6 16.4+52.2 91.4 21.1+70.3 113.6 25.7+87.8 後期単身率 18.1% 19.2% 21.1% 22.1% 22.5% 高齢者夫婦 73.5 98.6 130.2 163.7 180.4 後期 夫婦 14.1 24.2 38.3 52.7 66.5 高齢世帯率 10.8% 13.3% 16.6% 20.3%
各区別にみると? 2010年に高齢者率が最も高い・低い区は? 今後10年間で、高齢者率の伸びが最も高い区は? 同じく、後期高齢者率の伸びが最も高い区は? 2020年の後期高齢者率の上位3区は?
各区別にみると? 2010年に高齢者率が最も高い・低い区は? 高:旭(25.0%)、栄(24.2%)、南(23.9%) 低:都筑(12.8%)、青葉(15.7%)、港北(16.5%) 今後10年間で、高齢者率の伸びが最も高い区は? 港南(+7.4%)、旭・金沢(+7.2%) 同じく、後期高齢者率の伸びが最も高い区は? 栄(+8.2%)、旭(+7.1%)、泉(+7.0%) 2020年の後期高齢者率の上位3区は? 旭(18.4%→5.4人に1人)、栄(17.6%、5.6人)、 瀬谷(16.6%、6.0人)、全市:13.6%、7.3人に1人
あなたのポジションは? ゼロに戻って やりなおし! →ニーズ確認から 高← ビジネスモデルの成熟度 →低 ↑ 起業! 時間→ 「試行&育成&拡大」 と「検証&発信」を 同時に加速! すぐにでもVBM & 外部連携加速! しらべながら試す! & 過程と成果を 発信し続ける! 足りないのは (純粋に)努力? 顧客&ニーズ確認? 手法の精度? 顧客は誰? 今後のニーズは? 他社は? 手法の精度は? ゼロに戻って やりなおし! →ニーズ確認から ↑ 起業! 時間→
ビジネスモデルの成熟度とは? あなたが応えるべき顧客は誰か? (自ら掲げるテーマに基づき)顧客のニーズは? 受益者・利用者:(特性別に)主な5群を挙げると? 支援者・協力者: 同上 (自ら掲げるテーマに基づき)顧客のニーズは? これまでは? ← その原因・背景は? これからは? ← 同上 外部は、これまでどう動いた? 今後どう動く? NPOは? 企業は? 行政は? ソリューションの精度は? 試した? & 試し続けてる? 現場を支える人材は、どう育てる?
「NPOが社会を変えられない5つの理由」 (せんだい・みやぎNPOセンター) 権利を知らない 情報公開制度と市民の権利 制度を知らない 行政の仕組みを知ろう! 調べられない 市民による調査の技術 形にできない 思いを提案にまとめる力 伝えられない 広報と提案戦略
(民主主義の当事者としての)市民による社会運営 ⑥ 社会制度化(民も官もともに担い手) ⑤ 代替案の試行 or 救済策の実施 (やってみたら、こうなりました) ④ 代替案 or 救済策の提示 (こうしたらいいんじゃないか?) ③ 原因と背景の把握 (なぜだろう、このままだとどうなるんだろう?) ② 課題の指摘 (「こんなことが起きてますよ!」) ① 課題の発見 (こんなことが起きてる!こんな状態!) → 告発・糾弾 (けしからん!)
NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」 中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」 支援者・協力者 (市民・企業・行政) 「課題解決や理想実現を 支援・協力したい!」という意思と 資源(人材、資金、物資、施設、情報、権限、・・・) 受益者・利用者 (ひと・動植物・自然環境) 現場の過去・現在・未来の ニーズを見据えた、 効果を生む事業と 組織づくりの支援 中間支援機関 受益者・利用者の 過去→現在→近未来の ニーズに、効果を生む 合理的なプログラム 事業系NPO 過去・現在・近未来のニーズ ニーズに効果を生む 合理的なプログラム 効果を生む 事業&組織づくり NPO支援の意義と組み立て(IIHOE・川北)
いただいたご質問から ・「社会を変える」判断基準? ・未来:どう予測する? ・逆算の起点の設定? ・リスク・深刻度の高いところからアプローチすべき? ・ニーズの予備調査量? ・「自律した楽しいくらし」:ニーズ複数あってもいい? ・(外見的には同じでも)内実として状況が違う場合? ・対象の属性の多様さvs提供するサービスの一律さ?
その困りごとは、 課題か、与件か? 課題は、目標と現実との差。 与件は、まぁ、個性として、 あきらめつつ、付き合い続ける。 その差をどう埋めるか? 与件は、まぁ、個性として、 あきらめつつ、付き合い続ける。
課題とは、目標・理想と成果・現実との距離 → 目標が抽象的だから、課題が不明確 ↑ 課題 ① ・・・・・ 課題 ② ・・・・・ 残されたお題は何か? なぜできなかったのか? ↓ 成果・現実
その「原因」が解消したら、 困った「現象」は再発しないか? 本当に足りないものは、何か? それは細分化すると、 何と何と何か? 原因と結果との間に、因果関係はあるか? その「原因」が解消したら、 困った「現象」は再発しないか? 本当に足りないものは、何か? それは細分化すると、 何と何と何か? →プロジェクトマネジメントの基礎は、 目標の細分化!!
あなたは誰・何の代理人か? 誰・何のどんな課題を、どう解決するか? 大←不足の深刻さ 対象の属性と状況から 複数の顧客群に分けて 最適なアプローチで 短期的に成果を示し、 資金循環を確立する ために、やむを得ず (社会的には無意味) 解決しやすさ→高 →顧客群(フォーカス)を正確に分けられなければ、 事業(オペレーション&デリバリー)と 資源(リソース)を最適化できない! NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
→どんなことに困っている人が、どれだけいるのか? このまま放置すると、どんな損失が生じるのか? 「ニーズ」とは? 「社会的に必要なこと」 「ほしい」ではなく「足りない」 大←不足の深刻さ 「深刻さと普遍性」を 事実に基づき合理的に! (何人がどんな状況で、 解決をどう拡げるか?) とってもわかりやすい 社会事業のテーマ (例:水、交通、教育・・・) 本当に必要? (趣味でいいんじゃない?) 普通の商品 必要とする(足りない)人の数 → 多 →どんなことに困っている人が、どれだけいるのか? このまま放置すると、どんな損失が生じるのか? NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
子どもがいる現役世帯の相対的貧困率 (全世帯所得中央値の50%未満、2000年代半ば) 全体 世帯に大人1人 大人2人以上 日本 12.5% 58.7% 10.5% スウェーデン 3.6% 7.9% 2.8% フランス 6.9% 19.3% 5.8% イギリス 8.9% 23.7% 6.1% 韓国 9.2% 26.7% 8.1% ドイツ 13.2% 41.5% 8.6% イタリア 14.3% 25.6% 14.0% アメリカ 17.6% 47.5% 13.6% OECD平均 10.6% 30.8% 5.4%
状況の緩和・改善 原因の解消 基盤の整備 担い手の成長 資金提供者は何を期待しているか? → ニーズに対する効き目 → 再発の抑制・防止 → 団体内でも、社会にも 担い手の成長 → 特に、自主財源率の改善
提案(プレゼンテーション)とは 相手が良い判断をできるよう、 協力・貢献すること 大切なのは、知ってもらう・押し倒すことではなく、相手が本気になって動くよう支援すること。 相手が本気になれないのは、なぜか? 相手が本気でも、動き出せないのは、なぜか? 足りないもの・足りないことは、何か? 相手が、プレゼンテーションする相手は誰か? その人の価値・判断基準は? その人の懸念点・制約条件は?
しらべる(research) = かぞえる(count) + くらべる(compare) + たずねる(ask) + さがす(search) ニーズをどう「しらべる」か? しらべる(research) = かぞえる(count) + くらべる(compare) + たずねる(ask) + さがす(search) → 仮説を検証し続ける! 詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第49号 特集 「ニーズを共有するために、調べる手法・伝える手法」を
顧客をひとくくりにしない!→群ごとの最適化を 例:「孤」育て予防のための親子芸術プログラムの場合 優先順位の高い 顧客群(既存/総数) その顧客群の 主な課題 目標と今後の方針 ① 県外出身の有職 シングルマザー (◇十人?/〇千人) ・所得 ・家事 ・子の進路+費用 目標:80% →スキルアップ講座(A会) →託児ボランティア派遣? →進学相談(教委・財団) →お試し体験+継続割引 ② 県外出身の無職 (△十人?/□千人) ・子の進路 ・芸術の効果? 目標:65% →OB・OG懇談会(B会) →説明会(NYC調査) ③ ④ ⑤
あなたは顧客を本当に知っているか? ・顧客を特性ごとに類型化すると(3~5以上) ? ・特に緊急性の高い顧客は? ・顧客を特性ごとに類型化すると(3~5以上) ? ・特に緊急性の高い顧客は? ・顧客のこれまでの経過と、今後の見通しは? ・これまで、どんな状態? ・このままだと、それぞれどうなっちゃう? ・顧客が抱える課題の原因・背景は? ・複雑だとしても、要素を分解すると? ・特性ごとの顧客群は、今、何を使っている? ・行政・企業・他団体による現在の対応は?
共有から ・性の問題の場合など、女性・男性で視点が違うこと? コミュニケーション>コンドームなんじゃね? 「避妊に詳しいとモテる」イメージ形成も大切では? ・障碍の多様性:ひとくくりにしちゃダメ ・同じ問題でも、地域によって違う ・「当事者の支援者」をどう分けるか? ・「事前に考えた経験の有無×不安の深さ」で分けると 大変 ・将来に対するポジティブな選択の方が進めやすい ・中途失聴者4万人:男女比? 埋もれてる人の見つけ方
ビジネスモデルの中心に、 当事者は明確に存在するか? 少なくとも 5パターン 自治会 多様な団体 専門団体 企業 雇用者 兼 供給者 自治体 家族 当事者 少なくとも 5パターン 自治会 多様な団体 専門団体 企業 雇用者 兼 供給者 自治体 家族 誰と誰とのつながりを、どう改善するか?
先行事例をベンチマークする 当事者にとって ビジネスモデルとして 利点・良い点 不便な点・課題 工夫・強み 課題・弱み 先行A ◎・・・・・! ◎・・・・・・・! ○・・・・・! △・・・・・。。 △・・・・・・・。。 ×・・・・・。。 ○・・・・・・・! B C ×・・・・・・・。。 自社 ○・・→Aと連携 ○・・→Bで研修 Z市:Aと連携 Y市:A・Bと連携 △・・→来年是正 ×・・→Aで研修 ×・・→Xで研修 ○・・→Aと連携行政:Aと連携 企業:Bと連携 開発:Aと連携 広報:Bと連携
他の方の発表を聞きながら、 付箋でコメントする(15:50まで) 付箋にボールペンなどで、 「質問」または 「助言・提案・ヒント」を。 ×「感想」 ×「励まし・ねぎらい」 全員に対して、必ず1枚以上書くこと
共有から ・重い(重そうな)テーマを、どう親しみやすく伝える? →重要な当事者に影響力のある存在から紹介? ・地域コミュニティと有効な接点を持てる切り口? ・見えてない利害共有者の多さに気付いた(例:学校) ・障碍者:当事者の支援の厚さ、保護者の支援の薄さ
【夢職人 岩切さん】 ・平均:まるまっちゃう→1次データ 不登校:区比較、体力:運動→遊び ・半・兄弟姉妹、(家庭・学校に次ぐ) 第3の成長の場と機会 →見えない「地域」の可視化 ・プレーパーク、キッズクラブ、土曜学習 →300時間/年、会員177人 →いろんな子どもを混ぜながら →「ウチの子はそうじゃない!」 ・他団体・専門職と積極的につなぐ +現場に引っ張り出し自然な接点づくり ・ふくしまキッズ:500人@北海道←連携 ・大学3年:リスク対応ニーズでETIC.に 品質:ふりかえり+申し送り→改善志向 していい失敗:チャレンジ、ダメ:繰り返し どうせやるなら、ちゃんと成果出したい →約束は守る!+しくみにして拡げる! ・事前+事後評価徹底→成長も実感 ・就職活動時点で数十名の顧客→起業 ・毎回の機会を本気&最大にやり切る ・中途半端は迷惑!→辞めるのも勇気 【AsMama 甲田さん】:0-9歳児対象 ・当初は「頼りどころがなく困ってるお母さん」に 「困ったらAsMamaへ、めざせ認知度100%」 →「なぜ頼らない?」→預けるのは子どものため ・大切な時に子どもの体調が→リーマンショック →職業訓練→「困ったらみててあげる・くれる」 →もうからない!→経済的に成り立つ企業に! →子ども連れて全国で説明:1200組と出会い →イベント屋じゃなく、困ってる人のために →スタッフ半減→社会起業塾→1000人調査 →500人超えたら「本当の声」が聞こえてきた →「頼りたい」83%、「頼らせてあげたい」70% →疲れても耳から離れない→使命感+可能性 →対象者に会いに行って徹底的に寄り添う (先入観+思い込みでは続かない) ・「子育ては人に頼っていいんです」白書 ・「動いたけど社会は動いていない」怖さ ・多くの人を巻き込む、社会が求めているか、 一歩先の視野・半歩先のプログラムデザイン
Q家族との距離?→A 携帯番号を渡すことも 待つ支援はダメ→たずねる! 専門機関紹介+つなぎ Qスタッフ?→A責任とれないならするな+代表に共有 Q個性/標準 均衡?→A 原則でリスクヘッジ、超える部分は考えさせる Q設問?→A:100~200:仮説検証→300~定性領域へ Q違いに気付いたら?→A 比較対象、母集団設計 Q修了者の5年残存率?→A 47/53件 Q大きくなった数?→A 価値創出の継続に最大力点 A 当初:挑戦支援→数年前:削落し→最近:ニーズ+歴史+価値確認 Q気付きによる選択の難しさ→A 緊急性×重要性、外部の動きを見て 自分の立ち位置を決める、「今すぐ」マッチングじゃなく「いつか」備え →深層の不安まで聴き取ってソリューションを提供する(しくみづくり) Qやってられないとき?→A ずっと、目の前を説得できない悔しさ、 「ここがダメ」と言われる機会、VBM:構成次第(真剣だからこそ) Q得られなかったもの→A 事業モデル、個々のスキル←不足に気付く
企業・行政に「影響力のあるプログラム」をつくるには? → 欧米の大きなNPOなら、どうする?? STEP1 自分たちの活動分野の主な課題に対する 企業・行政の取り組みを調査し、比較する。 STEP2 調査結果をマスメディアに報道してもらうとともに、 団体のウェブサイトでも「概要」を開示し、 社会的な関心を高める。 STEP3 調査結果をもとに、企業・行政を対象に、 有償で「報告会」を開催する。 STEP4 「もっと詳しく知りたい」という企業・行政を対象に、 個別に有償で「勉強会」を開催する。 STEP5 「本格的に取り組みたい」という企業・行政に、 対策プロジェクトを実施する。 STEP6 その後も定期的に、調査と事例を発表し、 「次にすべきこと」を具体的に提案し続ける。 詳しくは「NPOマネジメント」第53号参照
「社会事業家」とは? 「社会の」課題解決や理想の実現に事業を通じて取り組み、成果を生んでいる人 挑む課題や理想は何か? 目的は「より良い社会の実現」! 挑む課題や理想は何か? 事業のビジネスモデルは? ニーズの代弁者であると同時に、実現プロセスのプロデューサー NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
社会事業家の成長段階→あなたは、どこ? 社会課題と 原因・背景の 把握期 ビジネスモデルの模索期 ビジネスモデルの拡充期 社会変革の 加速期 ニーズ可視化 ・当事者調査 ・状況+原因+ 今後見通し ・事例調査& 先輩ヒアリング ・特長・課題の 把握 →課題の構造と 影響の可視化 →「白書」刊行 仮説の検証 ・先輩のもとで 修行 ・複数のモデル の実証実験 →当事者のFB ・支援・協力者へ の働きかけ →プログラムと 資金調達手法 (何をどう提供し 誰からいくら もらう)の確立 人材の育成 ・日常の業務改善 ・管理職層の開発 ・ディレクターから プロデューサーに 当事者も担い手に ・ニーズ予測・発信 と改善の協働 同業・ライバルや行政・企業に 「しくみ」提案 →競合・連携から しくみづくりへ 「しくみの変革」 による加速的な変革の拡大 ・法令化、特区、 規制緩和など ・企業の継続的 参画動機形成 ・課題解決による 事業の進化 →「事業」から 「インフラ」へ →次の課題へ
事業も組織も、手段にすぎない! 移動に支援が必要な方たちの生活品質(QOL)の向上 成果(アウトカム) 目標 →特定集落での定住継続率 例:日本財団の福祉車両助成 成果(アウトカム) 目標 = 実現する状況 移動に支援が必要な方たちの生活品質(QOL)の向上 →特定集落での定住継続率 →節減できた負担、生んだ価値 2次的な行為 (アウトプット)目標 = 波及的な効果 利用者:属性、目的、頻度 走行距離 協力者:数(運転、資金など)、 機関数(場所・機能の提供) 1次的な行為 = 初期的な効果 助成(=全国で利用)される 車両の台数
行政にできること・すべきこと? 本来は、市場(自由競争)を補うもの 基本的な機能は、 促す → 表彰、補助 抑える・止める → 処罰、強制排除 支える → 基本的人権の保障! → 直営(委託含む)事業は特例!
価値創造 の段階 課題解決 政策に求められる機能と役割? 革新的な挑戦による 新しい価値の実現 段階的な改善による 新しい価値の付加 原因の除去・解消 (抜本的な対策) 課題解決 現状の緩和・措置 原状の回復・復旧 (失われたものの復元) 不平等・不正の是正
本気で社会を変えるなら、 「社会を変える計画」が必要! 計画の6W3H ニーズの2W1H Why(ニーズと、その原因)、for Whom、How far プロセスの3W1H What & How、When、Where 資源の1W1H Who、How much
求めつつ、不足は寄付・助成・補助など公費で補う NPOも同好会も「市民活動団体」 NPO 同好会 事業や活動は、 何のため・ 誰のため? 公益=利他 必要としている こと・人のため 共益・私益=利己 「私たちだけ」 のため 何を満たすために 事業・活動する? ニーズ =求められること ウォンツ =したいこと 必要な資源は どうまかなう? 受益者負担も 求めつつ、不足は寄付・助成・補助など公費で補う 自費 → ニーズをどう把握し、表現できるか?
社会を変える「ニーズ」を示す ニーズへの共感が、社会変革を加速する 社会事業家は、ニーズ(課題)の代弁者でなければ、価値がない Why ? (ニーズと、その原因) これまでどんな状況で、今後どう推移するか? なぜそんな状況が生じたのか? for Whom ? 必要とする人・ことは、どこにどれだけいるか? How far ? どれだけ変わればいいのか?
てこの原理で社会を動かすなら、 「薄書」でいいから、白書を出す! 基本的な構成は、 第1章 状況の概観 第2章 特集 第3章 主な問題点と原因・背景 第4章 取り組みの事例集 第5章 今後の見通しと対策の提案 →詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第57号 参照
社会を変える「プロセス」を示す 事業は、社会変革の手法に過ぎない 持続性も発展性も、ビジネスモデル次第 What & How ? 自分たちは、どういうことを、どうするのか? 他の人たちには、何をどうしてほしいか? 相手が対価を払いたくなる価値は? When ? 最適なタイミングや機会は? Where ? モデルとなる場所や場面は?
「事業」とは? 目標を合理的に実現するプロセス 目標は明確か? 対価性の3つのパターン 「自分はやらない」もプロデュース (1)対価収入で継続可能 (2)対価も取れるが、補助が不可欠 (3)対価が取れない「基本的人権保障」 →(2)(3)は「社会制度化」も事業! 「自分はやらない」もプロデュース NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
事業の自立性?→対価と事業がめざす運営形態 必要な資金の負担 例 目指す運営形態 受益者・利用者からの 対価収入により、 収益が見込める。 (対価自立事業) スポーツ・芸術文化活動 主婦・障碍者の起業 環境配慮製品・サービス (リサイクル、有機農業など) 市民による 自主・単独事業へ →立ち上げ期のみ支援 受益者・利用者から 対価も取れるが、 継続には外部からの 補助が必要。 (補助継続事業) フリースクール 伝統文化財の維持・継承 里山保全 難アクセス地の公共交通 介護保険事業 事業経営の効率化を進めつつ、行政からの補助は続ける。 →補助の制度化必須! 基本的人権の保障上、不可欠な事業であり、 対価による継続は困難。 (基本的人権保障事業) ホームレスの緊急救援 子どもの電話相談 途上国への開発協力 DV被害者の支援 医療情報の翻訳・通訳 社会的な課題解決の先駆者として市民が 先行しており、行政サービスとして法制化する必要あり。 →事業の制度化必須!
「ビジネスモデル」とは? 健全な自転車操業もアリ! 誰に、何を、いくらで提供するか 顧客をどれだけ分けられるか? 期待を上回る価値か? 収入を、どれだけ多様化できるか 利用者・参加者だけでなく支援者・協力者も 期待を上回る価値か? 健全な自転車操業もアリ! NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
社会を変える「資源」を示す パートナーは多い方が良いに決まってる 収益(=収入-支出)こそ、次の投資を生む Who ? How much ? 信頼してほしい人は、誰か? どう自己紹介すれば、信頼してもらえるか? パートナーは、どんな人たちか? パートナーを、どう探し、どう育てるか? How much ? 支出を最小限にする努力は徹底しているか? 収入を最大化する努力は、徹底しているか?
NPOは、最大ではなく 最適をめざす 企業は、分配する利益の最大化のために、規模の最大化をめざす。 NPOは、課題解決や理想実現の ために価値の最適をめざす。 最適な規模や、最適なスタイルは? 借り物競争は得意?