イメージや意識通りの動きの習得 ~野球の打撃において~ スポーツ班・イメージ部門 清水翔太 照屋塁 森下貴裕
背景① アスリートは自分のイメージ、意識通りに動 くことを目標とし、日々練習を行っている 試合で自分のパフォーマンスを発揮したい ↓ ↓ いかに自分の理想的を習得し、実践するこ とができるかどうか
背景② しかしイメージ通り、意識通りに動くことは 難しいこと ↓ どうすればイメージ通り、意識通りの動作を 効率よく習得できるようになるのか ↓ どうすればイメージ通り、意識通りの動作を 効率よく習得できるようになるのか その動作を習得するのに近道があるのか
目的 新たな理論の発見 我々のパフォーマンスアップ
文献調査 結果 スポーツ心理学に関して
運動学習におけるフィードバック 内在的フィードバック →視覚、聴覚、触覚、嗅覚、力覚、自己受容感覚 外在的フィードバック →結果の知識(KR)、パフォーマンスの知識(KP)
効果的な スキル修得方法
モデリング効果 学習者に対して、示範モデルの動作を 手本として、スキルの遂行を試みさせ、 モデルの観察とスキルの遂行を繰り返 すことで技術習得を狙う 社会的認知理論(Bandura,1986)
モデリング効果(過程) 特徴のある部分や注目すべきところに注意 を向ける(注意過程) ↓ 手本を映像的なイメージやポイントとなる部 分、タイミングを言葉として記憶し、リハーサ ルなどを行い記憶を強化する(保持過程)
運動再生のタイミング、場面を見計らい 動作として遂行する(動機づけ過程) モデリング効果(過程・続) 記憶された映像的なイメージや言葉を 頼りに動作を再生する(運動再生過程) ↓ 運動再生のタイミング、場面を見計らい 動作として遂行する(動機づけ過程)
スキーマ理論(Schmidt,1975) 運動を遂行する目標が決定されると、目標 の達成への望ましい状態が発生する 望ましい状態→内在的フィードバックと外在 的フィードバックの比較による誤差検出
スキーマ理論(続) 内在的フィードバックの基準 →筋感覚的イメージ 外在的フィードバックの基準 →視覚的イメージ
視覚的イメージを利用した練習 ↓ 進度に合わして筋感覚的イメージを利用 した練習 運動コントロール力の促進 スキーマ理論(続) 視覚的イメージを利用した練習 ↓ 進度に合わして筋感覚的イメージを利用 した練習 運動コントロール力の促進
ミラーニューロン 運動を観察する際、模倣を目的とした場合 にその動作を行う身体部位に対応する運 動野と感覚野のニューロンがより強く活動 する(Iacoboni et al., 1999) 他者の動きを模倣することで技術獲得
研究手法(予定) モーションキャプチャーを使用 被験者→慶應義塾体育会野球部の選手
研究手法(予定) 手順 ①被験者に意識に関するインタビュー ②動作解析(teeバッティング) ③練習(以降のスライドで説明)
研究手法(練習の説明) ①自分の動画を見るだけ→スキーマ理論 ②他人に教えてもらう(手本を見せる) →モデリング効果
研究手法(練習の説明) ③自分の動画を見て他人に教えてもらう(手 本を見せる) →モデリング効果+スキーマ理論 ④自分の動画としたい動きをしている他の 選手の動画を見る→ミラーニューロン
仮説 ③が一番効果がある
参考文献 荒木雅信.(2011) これから学ぶスポーツ心理学:大修館書店 大島浩幸.,&山田憲政.(2010).運動技術レベルと運動 観察能力の関連,スポーツ心理学研究,第37巻,第2 号,65-74貢