乳腺病理 聖マリアンナ医科大学 病理学 前田一郎
乳腺病理の基礎
乳腺超音波画像の基礎 皮膚 皮下脂肪組織 浅在筋膜浅層 前方境界線 クーパー靭帯 乳腺 後方境界線 浅在筋膜深層 乳腺後脂肪組織 大胸筋 乳腺の超音波画像はこのように見えています。 特に、乳癌の診断において重要となってくるのが、乳腺の前縁と後縁の乳腺を縁取る線維性の結合組織です。 前縁の高エコー帯を前方境界線、後縁の高エコー帯を後方境界線と呼びます。 肋骨 肋間筋 聖マリアンナ医科大学 放射線科 岡崎寛子先生より
乳頭 皮下脂肪層 クーパー靭帯 乳腺後脂肪層 乳腺実質 大胸筋 浅在筋膜浅葉 次に、超音波と対比する場合、この断面の方が分かりやすいので、こちらの解剖図を提示します。 乳腺を挟んで皮膚と胸筋の間に、皮膚側から浅在筋膜の浅層、クーパー靭帯、浅在筋膜の深層が存在しています。 聖マリアンナ医科大学 放射線科 岡崎寛子先生より
臨床と病理のための乳腺疾患アトラス(医療科学社) 表皮 真皮 皮下脂肪織 乳腺 図2. HE染色ルーペ像 脂肪組織 小葉 クーパー靭帯 図3. 肉眼像 臨床と病理のための乳腺疾患アトラス(医療科学社)
終末乳管-小葉単位 Terminal duct lobular unit (TDLU) 2相性 全体を小葉と呼びます.腺房もしくは終末乳管ともいいます,小葉内終末乳管,小葉外終末乳管を終末乳管-小葉単位といいほとんどの乳腺疾患はここから発生するといわれています.右上の図のように,終末乳管-小葉単位を含めたすべての乳管は上皮細胞と筋上皮細胞があり,2層性構造を有します. E; 上皮細胞 ME; 筋上皮細胞 DF; 線維芽細胞 MD, TD; 終末乳管 D; 細乳管 Pathology of the breast, second edition
臨床と病理のための乳腺疾患アトラス(医療科学社) 小葉内間質 図1 図2 終末細乳管 図3 図4 間質(膠原線維) 小葉 ▲:腺上皮細胞 ↑:筋上皮細胞 小葉内終末乳管 小葉外終末乳管 a-SMA :免疫組織化学染色(DAB発色) 筋上皮細胞の細胞質に陽性(茶色) p63 :免疫組織化学染色(DAB発色) 筋上皮細胞の核に陽性(茶色) 臨床と病理のための乳腺疾患アトラス(医療科学社)
手術検体の切り出し
乳癌取扱い規約,第17版
乳房部分切除術 腫瘤 乳頭側
乳房切除術① 腫瘤
乳房切除術② 腫瘤
St. Marianna university, school of medicine
St. Marianna university, school of medicine マッピング 割面 St. Marianna university, school of medicine
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核の大きさ
核の大きさ 赤血球、リンパ球をさがす。 赤血球:約5um(本来は約8um) リンパ球:約5um 臨床と病理のための乳腺疾患アトラス(医療科学社)
核異型 Low grade: 非腫瘍部上皮細胞<1.5 リンパ球<3個 High grade: 非腫瘍部上皮細胞>2.0 リンパ球>4~5個
マンモグラフィ スピキュラを伴う腫瘤 鑑別を挙げて下さい
乳房超音波 後方エコーと内部エコーレベル 後方エコー 減衰型 中間型 増強型 内部エコー 無 極低 低 等 高 表を埋めて下さい