平成29年度 高等部 研究授業・研究協議会①  報告 大阪府立交野支援学校 研究部.

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平成29年度 高等部 研究授業・研究協議会①  報告 大阪府立交野支援学校 研究部

本日の発表の流れ 高等部研究授業について 研究協議会①について 学年ワークより(高等部) ・授業の概要 ・本単元「クリスマス」の概要 ・本単元「クリスマス」の概要  研究協議会①について   ・2次、3次についてのまとめ   ・これからに向けて 本日の発表の流れです。はじめに、今回実施された高等部の研究授業についての概要を、本授業全体についてと、本単元について話します。続いて、先日12月5日(火)の1回目の研究授業を受けて、校内で行われた研究議会についてのまとめを話します。最後に、研究議会後に行われた学年ワークから、高等部に焦点を当てて、高等部共通テーマの実現へ向けて大切にしたいことについてまとめていきます。 学年ワークより(高等部)

「いつでも、どこでも、誰とでも(誰にでも)」を大切にした授業 平成27年度より(3年目) 高等部共通テーマ 「いつでも、どこでも、誰とでも(誰にでも)」を大切にした授業 中学部共通テーマ 友だちへの関心を広げると共に、集団の中で自分らしさを出せる授業 小学部共通テーマ 子どもたちの心の動きに寄り添い、内なる力をはぐくむ授業 授業内容に入る前に、今回の研究授業・研究協議会は、本校の共通テーマ「一人ひとりの可能性を伸ばす授業づくり」を土台に、高等部の共通テーマの「いつでも、どこでも、誰とでも」を実現していくために行われた授業であり、今年10月に行われた小学部の研究授業・研究協議会につづいて、高等部で実施されました。 全校統一テーマ 「一人ひとりの可能性を伸ばす授業作り」

高等部研究授業について(12/5.12/14) ・授業名 :「くらし」 ・対象生徒:2年1組 6名 ・単元名 :「クリスマス」 ・授業名 :「くらし」 目標:自己選択・自己決定をベースに、生徒たちが、普段の生活    の中でより主体的に活動することをめざす。 ・対象生徒:2年1組 6名 ・単元名 :「クリスマス」 単元目標  ・「ありがとう」と言われることを体験し,喜びや温かい気    持ちを知る。 ・自己選択できる。 では、高等部の研究授業についてです。今回の研究授業は、「くらし」の授業で実施されました。高等部2年生のくらしの授業では、自己選択・自己決定をベースに、生徒たちが、普段の生活の中でより主体的に活動することを目標に取り組んでいます。対象生徒は2年生の6名の生徒で、6名ともG1グループの生徒です。 高等部は、課題別にG1~G3のグループわけがされており、G1の生徒は、自立活動を主として学習しています。 「くらし」の授業では、これまで高等部の共通テーマ「いつでも、どこでも、誰とでも」を意識し、学校行事や季節のイベントとリンクさせながら授業を展開してきました。今回の研究授業では、「クリスマス」を題材とし、授業が展開されています。また、今回の単元では、単元目標にあるように、これまで目標にしてきた自己選択に加えて、プレゼントを渡し「ありがとう」と言われることを体験し、喜びや温かい気持ちを知るという気持ちの変化にも焦点を当てています。

高等部研究授業について(12/5.12/14) 本単元の授業の流れとキーワード キーワード 授業内容 1次 プレゼントってなんだろう? 絵本の読み聴かせ 担当教員によるエピソード発表 2次 自分  あったかい気持ち プレゼントの受け渡しから、 「ありがとう」と言われることを体験 3次 相手 プレゼントにお母さんへの想いをのせる 続いて、本単元の授業の流れとキーワードです。 1次では、プレゼントってなんだろう?というプレゼントに対する意義づけを、「ふくびき」という絵本の読み聴かせや、担当教員のエピソード発表を聴くことで行いました。 2次では、生徒と教員がプレゼントの受け渡しをしました。 プレゼントを受け取った時には、プレゼントがもらえることで、うれしい気持ちや、温かい気持ちになること。 プレゼントを渡した時には、「ありがとう」という言葉をかけてもらえることで、うれしい気持ちや温かい気持ちなること。 この両方の立場から体験し、生徒の気持ちを動かす授業を展開しました。 特に本単元目標にもあるように、「ありがとう」と言われることの体験が生徒の気持ちを動かせるかがポイントとなっています。 このように1次2次では、生徒自身の気持ちを育む授業が展開されています。 3次では、生徒自身の温かい気持ちをお母さんに向けて、プレゼントづくりに取り組みました。 クリスマスプレゼントには、リースを採用し、プレゼントにお母さんへの想いをのせながらリースに付ける様々なパーツを選びました。また、本日行われた研究授業では、プレゼントに添えるメッセージカード作りを行いました。ここでは、「ありがとう」や「大好き」という言葉を選びカードづくりに取り組みました。

研究協議会について(12/5) ビデオによる授業観察 グループワーク ⇒ 2次、3次の内容について… 1次:絵本の読み聞かせ,教員のエピソード発表の場面 2次:プレゼントの受け渡しから、「ありがとう」と言われる    ことを体験 3次:プレゼントにお母さんへの想いをのせる グループワーク 続いて、先日12月5日(火)に校内で行われた研究協議会についてのまとめです。 研究議会では、まず、「1次」の絵本「ふくびき」の読み聞かせや、教員のエピソード発表の場面、「2次」のプレゼントの受け渡しから、「ありがとう」と言われることを体験する場面を、授業者によってまとめられたビデオを見て授業観察をしました。続いて、「3次」のプレゼントにお母さんへの想いをのせながら、リース作りをする場面を、当日に行われた研究授業から授業観察しました。 授業観察を受けて、印象に残った生徒の反応と、なぜ印象に残ったのかを教員の工夫やアプローチの視点から、グループワークで話し合いました。 その結果、特に2次と3次について意見が得られましたので、そこを中心にまとめをしていきます。 ⇒ 2次、3次の内容について…

研究協議会について(12/5) ありがとうってあったかいね!!! 2次について(生徒の反応) ・笑顔になるだけでなく,身体の動きが滑ら  かなったり,声が良く出たりしていた ・渡しちゃうとなくなるのに笑顔が出ていた まず2次の印象に残った生徒の反応です。ありがとうって言われると笑顔になるだけでなく、身体の動きが滑らかになったり、声がよく出たりしていた。渡しちゃうとなくなるのに笑顔が出ていた。渡した後、教員の反応を見る瞬間があった。など、「ありがとう」という言葉の温かみを感じている様子や、生徒が相手の気持ちを考えることができているという意見がでました。また、これらは、生徒の反応を「待つ」こと、生徒の行動を決めつけないこと、生徒一人ひとりのペースと反応があることを教員が意識してできていたという意見がでました。 ・渡した後,先生の反応を見る瞬間があった

研究協議会について(12/5) 言葉かけ 教材 2次について(教員の工夫・アプローチ) ・雰囲気作り ・言葉を繰り返しかけ続ける 続いて教員の工夫やアプローチです。このような印象を生み出した教員の工夫やアプローチとしては、授業者が笑顔やリアクションで授業の雰囲気作りしていたことや、「ありがとう」という言葉を繰りかえし生徒にかけ続けたことにあるという「言葉かけ」に関する意見。また、プレゼント事態の温かさや、温かい言葉をかけられたという気持ちの面に加えて、手からもむくもりを感じることが出来ていた。五感を刺激していたという「教材」に関する意見がでました。 ・プレゼントのあったかさ ・気持ち+手からのぬくもり

研究協議会について(12/5) 1次→2次→3次の展開 3次について ・絵本→プレゼント渡し→お母さんへの リース作りの流れ  リース作りの流れ ・プレゼントを渡す喜びを学んでから  プレゼントを作成する流れ 続いて、3次についてです。3次については、「絵本→プレゼント渡し→お母さんへのリース作りの流れ」や、「プレゼントを渡す喜びを学んでからプレゼントを作成する流れ」といった1次から3次まで続く本単元の授業の展開に関して教員の工夫がありよかったという意見がでました。しかし、この1次から3次への流れについては、研究協議会の中でも疑問点、アドバイスという形で様々意見がでました。

研究協議会について(12/5) これからに向けて ・気持ちをどう繋いでいくのか ・自己選択するための「想い」をどう引き出し ていくのか  ていくのか ・お母さんに渡すまで気持ちが繋がっていたら  いいな ・友だち同士で渡し合いをしてはどうか 得られた意見は次のようなものでした。「生徒の気持ちをどう繋いでいくのか」、「自己選択するための「想い」をどう引き出していくのか」、「お母さんに渡すまで気持ちが繋がっていたらいいな」、「友だち同士で渡し合いをしてはどうか」という意見です。これらの意見は、1次・2次の授業を通して育んだ「生徒自身の温かい気持ち」を、3次の授業で「お母さんへの温かい気持ち」にどう向かわせるかがポイントになっています。

3次 2次 1次 研究協議会について(12/5) お母さんにプレゼントを“あげたい” 気持ちをどう耕していくのか?? これからに向けて 1次・2次を通して育んだ生徒自身の中にあるうれしいや温かい気持ちを基にして、お母さんにプレゼントを“あげたい”気持ちをどう耕していくのか?? これを、今回の研究協議会①のまとめ・成果としこれからの授業の中で考えていきたいと思います。

学年ワークより 協議①を受け高等部共通テーマの実現へ向けて大切にしたいこと 学年 対 生徒 対 教師(教師同士) 1年 できる、ほめる 対 生徒 対 教師(教師同士) 1年 できる、ほめる 共有、ねらいの明確化 2年 般化、信頼関係 コミュニケーション 3年 様々な経験や体験を通して、 好奇心・他者への興味関心を 引き出す! 共通理解 研究協議会①を受け高等部の各学年で今後高等部共通テーマの実現に向けて大切にしていきたことを出し合いました。

いつでも どこでも 誰とでも(誰にでも) 内面と向き合う 〔教員が生徒の内面と向き合う〕 〔生徒自身が自分の内面と向き合う〕 いつでも どこでも 誰とでも(誰にでも) 内面と向き合う    〔教員が生徒の内面と向き合う〕    〔生徒自身が自分の内面と向き合う〕 気持ちを引き出す 実態把握の重要性 認知特性(実態)に応じた指導方法の工夫 スモールステップの大切さ コミュニケーション、ティームティーチング 検討中(内容は西島T)

いつでも どこでも 誰とでも(誰にでも)  伝えるって楽しいな ♪  伝わるって嬉しいな ♪♪ 相手のことがわかるって気持ちいいな ♪♪♪