A 不登校の理解ガイド Aー1 宮城県総合教育センター 不登校の理解をするための研修として,「Aー1 不登校のミカタ」を始めます。 不登校の理解をするための研修として,「Aー1 不登校のミカタ」を始めます。 今回のねらいは,「不登校の理解」について考え,不登校に対する捉えを一致させることです。 宮城県総合教育センター
本校の現状から 1 不登校の現状 2 これまでの取組 3 今後の取組 宮城県総合教育センター 【不登校支援の現状を説明してください。】 1 不登校の現状 2 これまでの取組 3 今後の取組 【不登校支援の現状を説明してください。】 まず,不登校支援に関する本校の取組について説明します。 (例)今年度,本校では不登校児童が5年生に1名在籍しています。1学期に比べて出席の回数が増え,先日の学習発表会でも元気に演技をすることができました。少しずつ改善が見られてきているかなと感じています。また,他にも休みがちな児童が数名います。 学校の取組として,月ごとのアンケートを実施し,気になる児童には不登校にならないよう個別指導を行ってきました。「報・連・相」を迅速に行うことで,不登校児童の未然防止につながるよう配慮しています。 今後は不登校の校内研修を充実させることで,教職員がチームとして,児童の支援に当たることができるようにします。 宮城県総合教育センター
考えてみましょう 1 宮城県総合教育センター 【初めての不登校研修になるので,担当としての方針を伝えてください。】 考えてみましょう 1 【初めての不登校研修になるので,担当としての方針を伝えてください。】 (例)研修を通し,先生方に考えてもらったり,率直な意見をいただいたりする機会をたくさん持ちたいと思います。その上で,本校児童が安心して学校に通うことができるような体制を,全職員が協力して作っていければと思っています。1年間,よろしくお願いします。 では,ここから本格的な研修に入ります。 【研修ワークシートを配布してください。】 宮城県総合教育センター
あなたは小学5年生。不登校児童です。欠席中,どんな気持ちで,どんな行動をとりますか。1日の過ごし方を考えてみてください。 あなたは小学5年生。不登校児童です。欠席中,どんな気持ちで,どんな行動をとりますか。1日の過ごし方を考えてみてください。 【本スライドの活動はワークショップ形式で行います。 活動の際は参加者に声を掛けるなど,全員がスムーズに取り組めるよう配慮してください。】 児童の目線に立って考えてみましょう。 【学校に応じて下線部の学年を変えてください。】 「あなたは小学5年生。不登校児童です。欠席中,どんな気持ちで,どんな行動をとりますか。1日の過ごし方を考えてみてください。」 ワークシートに1日の流れと,どんな思いでそのような時間を過ごすかを書いてみてください。学級に不登校児童がいる場合は,その児童の1日を考えて書いてみてもよいですね。時間は3分間です。それでは,始めてください。 1 ワークシートに書いてみてください。(3分) (どんな思いで過ごしているかについても,吹き 出しに書いてみてください。) 宮城県総合教育センター
あなたは小学5年生。不登校児童です。欠席中,どんな気持ちで,どんな行動をとりますか。1日の過ごし方を考えてみてください。 あなたは小学5年生。不登校児童です。欠席中,どんな気持ちで,どんな行動をとりますか。1日の過ごし方を考えてみてください。 【3分後】 3分が経ちました。では,どんな気持ちで,どんな1日を過ごしたかについて,隣同士,または,お近くの人と2分間話し合ってみてください。 【2分後】 どんな1日になりましたか? 【数名の先生に話してもらってください。】 2 ペアで話し合ってみてください。(2分) 宮城県総合教育センター
不登校児童はどんな気持ちで 生活しているのでしょうか。 宮城県総合教育センター 【研修ワークシートの吹き出しの内容を共有します。】 【研修ワークシートの吹き出しの内容を共有します。】 では,そんなふうに1日を過ごしている不登校児童はどんな気持ちで日々生活していると思いますか。何人かの先生に聞いてみたいと思います。 【先生方の意見を聞いてください。】 不登校児童はどんな気持ちで 生活しているのでしょうか。 宮城県総合教育センター
不登校児童はどんな気持ちで 生活しているのでしょうか。 宮城県総合教育センター 【先生方の意見をまとめます。】 (例)なるほど,そうですね。様々な意見がありますね。そのように,不登校児童も様々な気持ちを抱えて,時間を過ごしているのかもしれませんね。 不登校児童はどんな気持ちで 生活しているのでしょうか。 宮城県総合教育センター
不安など情緒的混乱 無気力 いじめを除く友人関係をめぐる問題 親子関係をめぐる問題 学業の不振 1位 2位 3位 4位 5位 (28.1%) 不登校となったきっかけと考えられる状況の推移(H25) 1位 不安など情緒的混乱 (28.1%) 2位 無気力 (25.6%) 3位 いじめを除く友人関係をめぐる問題 (15.0%) 4位 親子関係をめぐる問題 (10.9%) 5位 学業の不振 ( 8.8%) 文部科学省の平成27年度の調査では,子供たちが不登校になる理由の1位と2位が,「不安など情緒的混乱」と「無気力」となっています。不登校児童生徒の半数以上が,この不安や無気力を理由として,年間30日以上欠席していることになります。 文部科学省「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」(H27) 宮城県総合教育センター
不登校は,本人にも分からない理由で起こり得るのです。 不登校は本人にも分からない理由で起こり得ることが分かります。そして,不登校については,特別な状況下で特定の子供のみに起こるものではありません。どの学校,どの家庭,どの児童にも起こり得ることなのです。 不登校は,本人にも分からない理由で起こり得るのです。 宮城県総合教育センター
不登校児童は困っています。しかし,怠けていると捉えられがちです。 急に学校に行く気力がなくなったり,不安に襲われたりした不登校児童は戸惑い,どうしたらよいのか自分でも分からず,困っています。しかし,周囲からは怠けていると捉えられがちです。 親や教師の立場から見れば,学校に行かない子供に対して,「困った子だ」と感じ,悩み苦しむことでしょう。しかし,どうしたらよいか分からず,最も苦しんでいるのは不登校児童本人ではないでしょうか。 不登校児童は困っています。しかし,怠けていると捉えられがちです。 宮城県総合教育センター
学校や会社には休まず通わなければならない。 怠けるなんてもってのほか。 ましてや自分の子供の怠けなんて許せない。 原因は何?理由が分かっていないのだから怠けだろう。 【次のスライドも同じセリフを流用しています。参加者が読むのを待たずに進んで構いません。】 児童の不登校を「怠け」と見る親や教師は,自分自身が勤勉に,誠実に生きてきたという自覚を持っている場合が多いようです。「怠けるなんてもってのほか!」という意識の高さがあります。 宮城県総合教育センター
「こうあらねばならない」という思いに縛られ,本音が言えない 学校や会社には休まず通わなければならない。 怠けるなんてもってのほか。 ましてや自分の子供の怠けなんて許せない。 原因は何?理由が分かっていないのだから怠けだろう。 そして,不登校児童も,同じような意識を持っている場合が見られます。だからこそ,自分が休んでしまったときに,本人のショックはとても大きいのです。言い訳をすることもできず,口を閉ざす場合も多いことから,「怠けている」と捉えられることも多々あります。 「こうあらねばならない」という思いに縛られ,本音が言えない 宮城県総合教育センター
子供は困っている。 自分で自分を守ろうとする。 戦う? 逃げる? 少しの刺激にも過剰に反応する。 戦う? 逃げる? 少しの刺激にも過剰に反応する。 これは,不登校児童に限らず,全ての子供に言えることですが,苦しみ,困っているときには,自分で自分の心を守ろうとします。成長に伴い,反抗期を迎えていたり,プライドもあったりして,簡単には困っていると言えないこともあります。自分を守るために周囲と戦うか,逃げるかの二択を迫られた子供は,少しの刺激にも過剰に反応するようになります。そして,それまでには見られなかった行動をとるようになります。例えば,反抗的な態度であったり,暴力的な態度であったり,逆に消極的な態度をとったりすることもあります。 孤立,おびえ,敏感,衝動性, 落ち着きがない,怒りっぽい… 宮城県総合教育センター
どうして自分がそういう行動をとってしまうのか,自分でも分からないことも多いようです。イライラしたり,もやもやしたりしながらも,自分の心の状態を自分でもうまく表現することができないのです。それなのに,外に出てくる態度は,反抗的だったり,消極的だったりします。 宮城県総合教育センター
登校がつらい。 頑張りたいけど,どうしても 学校に行くことができない。 家族や先生に負担をかけている・・・ 休んでいることを友達にどう 思われているんだろう・・・ 不登校児童は,自分の心の状態を周囲に説明することができず,理解してもらうこともできず,もがき苦しんでいます。それなのに,「どうして行かないの?」「このままではダメだよ!」など,正論を話されても,どうすることもできないのです。 宮城県総合教育センター
判断してはいけない。 不登校児童生徒は 多様な要因・背景を持つため その行為を「問題行動」と 宮城県総合教育センター みなさん,次に,こちらをご覧ください。 平成28年度に出された,「不登校児童生徒への支援の在り方について」で,文部科学省は,不登校児童生徒は,多様な要因・背景を持つためその行為を「問題行動」と判断してはいけないと述べています。この前後の文章は,研修まとめシートに掲載し,後ほど配布しますので,ご確認ください。 文部科学省「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」(H28) 宮城県総合教育センター
「休養時間としての意味」 「積極的な意味」 いじめによるストレスから回復するための 自分を見つめ直す等の を持つこともある。 また,不登校に対し,「いじめによるストレスから回復するための『休養時間としての意味』,自分を見つめ直す等の『積極的な意味』を持つこともある。」という文部科学省からの通知も出されています。では,不登校の「積極的な意味」とは,他にどのようなものが考えられると思いますか? 【数名の先生を指名して聞いてください。】 ありがとうございます。ご自身で考えた「積極的な意味」や,他の方が話された「積極的な意味」のように,様々な考えがあります。そのような「積極的な意味」になるような支援をしていければいいですね。 文部科学省「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」(H28) 宮城県総合教育センター
一般知識や対人関係に乏しい点が悔やまれる 実際,不登校を経験した子供たちは不登校をどのように捉えているのか紹介します。 今から紹介するデータは,不登校を経験した379人に,5年後,直接電話をして聞き取ったものです。これは文部科学省が平成26年に公表した「不登校に関する実態調査~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」に掲載されています。 「一般知識や対人関係に乏しい点が悔やまれる。」「不登校にならなければ,もっとちゃんとした仕事に就けた。」 不登校にならなければもっとちゃんとした 仕事に就けた 宮城県総合教育センター
否定的な意見 一般知識や対人関係に乏しい点が悔やまれる 不登校にならなければもっとちゃんとした 仕事に就けた 宮城県総合教育センター つまり,不登校経験を否定的に捉えている人たちです。全体の何%がそのように答えたと思いますか。 【数名の先生に話してもらってください。】 調査した全体の約39%が,不登校経験を否定的に答えたそうです。 不登校にならなければもっとちゃんとした 仕事に就けた 宮城県総合教育センター
不登校を経験したおかげで今の自分がいる 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター また,逆に,「不登校を経験したおかげで,今の自分がいる。」「周囲のサポートのおかげで成長した,視野が広がった。」という人たちがいました。 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター
肯定的な意見 重要な時間 不登校を経験したおかげで今の自分がいる 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター この人たちは,不登校を肯定的に,自分にとって重要な時間だったと捉えていると言えます。皆さん,何%の人たちがそのように答えたと思いますか? 【数名の先生に話してもらってください。】 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター
不登校を経験したおかげで今の自分がいる 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター 全体の3分の1に当たる,約33%が,そのように答えたそうです。ちなみに,約28%は,否定も肯定もできない,中間的な意見を述べたそうです。 成長した, 視野が広がった 宮城県総合教育センター
近くの方と話し合ってみてください。(1分) 不登校を成長する上で重要な時間だったと振り返っている割合が3分の1にもなるということは,私たち教職員に大変貴重な示唆を与えてくれるものではないでしょうか。この結果を見て,どう思いましたか?お近くの方と,1分間話し合ってみてください。 【1分後】 1分間が経過しました。どのように感じられたか,発表していただければと思います。 【数名の教先生に話してもらってください。】 なるほど,そうですね。 1 この結果を見て,どう思いましたか? 近くの方と話し合ってみてください。(1分) 宮城県総合教育センター
重要な時間になり得るという捉え 不登校は不登校児童が成長する上で 宮城県総合教育センター この実態調査からは「不登校は不登校児童が成長する上で重要な時間になり得る」「不登校が人生の糧となり得る」というように考えることができます。不登校経験が人生の糧になり得るという視点は不登校児童だけでなく,私たち教職員にとっても貴重です。 不登校は不登校児童が成長する上で 重要な時間になり得るという捉え 宮城県総合教育センター
何とかしたい。でも,体も心も動かない… 誰か僕を助けて… 宮城県総合教育センター 児童がどうしたらいいか困っているときに,不登校という行動で私たち大人にSOSのサインを出してくれています。そのことをどう感じ,どう捉えれば,不登校児童の力になることができるのでしょうか。 宮城県総合教育センター
教職員が チームとして計画的に支援 宮城県総合教育センター 教職員が一致して,不登校を成長する上での重要な時間となり得ると捉え,その実現のためにチームとして計画的に支援をしていくことが重要です。 教職員が チームとして計画的に支援 宮城県総合教育センター
不登校児童の 行動が変容 宮城県総合教育センター 不登校児童にとって,周囲の大人たちに肯定され,支えられているという自覚は心強いものです。不登校の経験が前向きに自分自身と向き合う自己形成のための大切な時間につながり,結果として,行動が変容する可能性が大きくなると言えます。 不登校児童の 行動が変容 宮城県総合教育センター
不登校児童への関わり方は… 宮城県総合教育センター では,不登校児童に,具体的にどのように関わっていけばよいのでしょうか。実際の例をもとに考えていきます。 不登校児童への関わり方は… 宮城県総合教育センター
不登校児童の感情について,2つのケースで考えてみましょう。 ワークシートをご覧ください。不登校児童の感情について,2つのケースで考えてみましょう。 宮城県総合教育センター
考えてみましょう 2 【場面の設定】 小学校3年生の男子児童が不登校傾向になりましたが,放課後登校や保健室登校ができるようになってきました。 考えてみましょう 2 ■1人で・・・(2分間) 【場面の設定】 小学校3年生の男子児童が不登校傾向になりましたが,放課後登校や保健室登校ができるようになってきました。 【学校に応じて場面の設定の学年を変えてください。】 2つのケースについて,先生方が放課後登校や保健室登校をした不登校児童になったつもりで考え,下の欄に児童の気持ちを書いてください。対象は,小学校3年生児童です。不登校傾向ですが,放課後登校や保健室登校ができるようになってきました。 宮城県総合教育センター
A B 別室登校をした際の一幕です。 毎日来ないと勉強が遅れてしまうよ。休まず来ようね。 ケース1 毎日来ないと勉強が遅れてしまうよ。休まず来ようね。 今日はこれで十分!元気な顔が見られてうれしかったよ。 【吹き出しは,実際に語りかけるように読んでください。】 ケース1について考えましょう。数日ぶりに放課後登校をした児童です。予定されていた時間が終わり,学級担任からこのような声を掛けられました。 Aのケースです。 「毎日来ないと勉強が遅れてしまうよ。休まず来ようね。」 Bのケースです。 「今日はこれで十分!元気な顔が見られてうれしかったよ。」 別室登校をした際の一幕です。 ワークシートに書いてみてください。 宮城県総合教育センター
A B 保健室登校をした際の一幕です。 元気だね。何で学校に来なかったの? 元気そうだね。来たいけど,来られなかったんだよね。 ケース2 元気だね。何で学校に来なかったの? 元気そうだね。来たいけど,来られなかったんだよね。 【吹き出しは,実際に語りかけるように読んでください。】 続いてケース2です。久しぶりに保健室登校をした児童です。養護教諭から休んでいるときの生活の様子などを聞かれた後に,このように声を掛けられました。 Aのケースです。 「元気だね。何で学校に来なかったの?」 Bのケースです。 「元気そうだね。来たいけど,来られなかったんだよね。」 保健室登校をした際の一幕です。 ワークシートに書いてみてください。 宮城県総合教育センター
考えてみましょう 3 先生方が不登校になったつもりで考えて,児童の気持ちをワークシートに書いてください。 ■1人で・・・(2分間) 考えてみましょう 3 ■1人で・・・(2分間) 先生方が不登校になったつもりで考えて,児童の気持ちをワークシートに書いてください。 【学校に応じて場面の設定の学年を変えてください。】 それでは,2つのケースについて書いてください。時間は2分間です。始めてください。 【2分後,次のスライドに移動してください。】 宮城県総合教育センター
話し合いましょう 「不登校児童になったつもりで,左右の絵を見て感じたこと」をお隣と話し合ってください。 ■2人で・・・(1分間) 【ペアワークの際は交流の様子を見て回り,その後に指名をするペアを考えておいてください。】 2分が経ちました。では,書いたことについて,お隣同士で話し合ってみてください。その際,A,Bどちらの方が,気持ちが楽になるかも合わせて確認してください。 【1分後】 ありがとうございました。では,ペアで話し合ったことを聞かせてください。 【数名の先生に話してもらい,その言葉を活用してまとめてください。もしまとめに至らないようであれば,以下の例をそのまま読んでください。】 (例)ありがとうございました。発表いただいたように,2つのケースとも,Aは児童の不登校を「悪いこと」と捉えた上で「指導」しようとしている言葉で,Bは「困っている」と捉えた上で「力になりたい」という思いを伝える言葉です。児童の安心感が高まる声掛けがあるように,不安感や不信感につながる声掛けもあります。 宮城県総合教育センター
教職員の一致した認識のもと 児童に寄り添った支援を 【不登校に対する支援の方針を伝えてください。その際,下線部には必ず言及してください。】 (例)不登校というピンチをチャンスに変え,不登校を人生の糧にしていくためには,我々教職員が「不登校は児童が成長する上で重要な時間になり得る」と共通理解し,児童の目線に立った支援を共通実践していかなければなりません。不登校が不登校児童にとって,前向きに自分自身と向き合う自己形成や成長のための大切な時間となるように手立てを考え,支援していくという,教職員の一致した認識のもと,児童に寄り添った支援を行っていきましょう。 児童に寄り添った支援を 宮城県総合教育センター
本日の研修から ・考えたこと ・感じたこと ・今後生かして いきたいと思うこと 宮城県総合教育センター 【参加者からの感想発表を行う。】 いきたいと思うこと 本日の研修から 【参加者からの感想発表を行う。】 本日の研修の感想として,考えたことや感じたこと,今後生かしていきたいと思うことをワークシートに記入してください。時間は2分です。 【2分後】 感想を教えてください。 【感想を受けて,まとめを行ってください。その際,下線部には必ず言及してください。また,まとめに至らない場合は次のスライドを活用してください。】 (例)ありがとうございました。先生方のおっしゃる通り,不登校に対する認識を一致させながら,児童に寄り添った支援を心掛けることができるよう,チームとして児童の支援にあたっていきましょう。また,このような捉えを保護者研修の際に「C-3 不登校の見方」として実践することで,家庭にも共有してもらい,協調して支援をすることで,不登校児童の変容につなげていきましょう。 以上で不登校の理解をするための研修 「不登校のミカタ」を終わります。 【研修まとめシートを配布してください。】 宮城県総合教育センター
研修のまとめ 1 児童の目線に立ち,その思いを理解しよう と努力することが大切である。 2 教職員が不登校に対する認識を一致させ,児童 不登校のミカタ A 不登校の理解ガイド Aー1 不登校のミカタ 1 児童の目線に立ち,その思いを理解しよう と努力することが大切である。 2 教職員が不登校に対する認識を一致させ,児童 に寄り添った支援を心掛ける。 研修のまとめ 【前スライドでまとめが上手くいかなかった時に,このスライドを活用してください。】 今回の研修のまとめをします。 1点目は「児童の目線に立ち,その思いを理解しようと努力することが大切である。」ということです。いつもこのように考えながら支援をしていきましょう。 2点目は「教職員が不登校に対する認識を一致させ,児童に寄り添った支援を心掛ける。」ということです。不登校を児童にとって必要な時間になり得ると捉えることは,全ての支援の前提となる,大切な捉えです。これからの研修でも考えていきます。また,このような捉えを保護者研修の際に「C-3 不登校の見方」として実践することで,家庭にも共有してもらい,協調して支援をすることで,不登校児童の変容につなげていきましょう。 以上で,不登校の理解をするための研修 「不登校のミカタ」を終わります。 【研修まとめシートを配布してください。】 宮城県総合教育センター
以下のスライドは研修内容の充実を図る際にスライド内に入れ,活用してください。 スライド24の後に入れることを推奨します。 (時間は3分程度増えます。) 【以下のスライドは研修内容の充実を図る際にスライド内に入れ,活用してください。スライド24の後に入れることを推奨します。(時間は3分程度増えます。)】 宮城県総合教育センター
不登校に対する否定的回答 一般的知識が身についていない 進みたい進学先に進学できなかった ちゃんと学校に行って卒業していれば,もっとちゃんとした仕事に就いて,生活ができた 不登校に対する否定的回答には,一般的知識の欠如の実感や希望の進学先に進学できなかった不満,友達との共通した思い出の欠如に対する寂しさなどがありました。 クラスのみんなとの共通した思い出がない 宮城県総合教育センター
不登校に対する中立的回答 他の人ができない経験ができたのはよかったが, 自分の進路が狭まってしまった 不登校を否定してしまうと自我が壊れそうで怖いので否定的に考えないようにしている 中立的回答には,良さと後悔のほかに,心の整理がついていない様子が伺えました。 行けないのは仕方がないことだと思っていたので後悔していない 宮城県総合教育センター
不登校に対する肯定的意見 一人で考え自分で判断ができるようになった 友人や先生等いい出会いがあった 家族に見守られ不登校を乗り越えたことが自信になった 肯定的意見としては,判断力の向上や出会いなどを通し,自信につながったり,成長の自覚が持てたりしたことが伺えました。 休むことにより自分や周りのことが見つめられ,自分自身が成長した 宮城県総合教育センター