固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると?

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課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること. この反応が1次であることを示すためには、 ln ([N 2 O 5 ] 0 / [N 2 O 5 ]) vs. t のプロットが原点を通る直線となることを示せばよい。 与えられたデータから、 t [s] ln ([N.
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熱流体力学 第4章 番外編 熱力学的系 状態方程式 熱力学で扱う偏微分公式 熱力学の第一法則(工学系と物理系)
1 運動方程式の例2:重力. 2 x 軸、 y 軸、 z 軸方向の単位ベクトル(長さ1)。 x y z O 基本ベクトルの復習 もし軸が動かない場合は、座標で書くと、 参考:動く電車の中で基本ベクトルを考える場合は、 基本ベクトルは時間の関数になるので、 時間で微分して0にならない場合がある。
1 今後の予定 8 日目 11 月 17 日(金) 1 回目口頭報告課題答あわせ, 第 5 章 9 日目 12 月 1 日(金) 第 5 章の続き,第 6 章 10 日目 12 月 8 日(金) 第 6 章の続き 11 日目 12 月 15 日(金), 16 日(土) 2 回目口頭報告 12 日目 12.
今後の予定 7日目 11月 4日 口頭報告レポート押印 前回押印したレポートの回収 口頭報告の進め方についての説明 講義(4章),班で討論
FUT 原 道寛 名列___ 氏名_______
4・6 相境界の位置 ◎ 2相が平衡: 化学ポテンシャルが等しい     ⇒ 2相が共存できる圧力と温度を精密に規定     ・相 α と β が平衡
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
1.ボイルの法則・シャルルの法則 2.ボイル・シャルルの法則 3.気体の状態方程式・実在気体
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
医薬品素材学 I 1 物理量と単位 2 気体の性質 1-1 物理量と単位 1-2 SI 誘導単位の成り立ち 1-3 エネルギーの単位
・力のモーメント ・角運動量 ・力のモーメントと角運動量の関係
反応ギブズエネルギー  ΔrxnG (p. 128).
医薬品素材学 I 3 熱力学 3-1 エネルギー 3-2 熱化学 3-3 エントロピー 3-4 ギブズエネルギー 平成28年5月13日.
国際物理オリンピック実験試験のシラバス 1.標準的な実験器具・装置が使える(マニュアル無しで使える):
3 二次方程式 1章 二次方程式 §2 二次方程式と因数分解         (3時間).
化学反応式 化学反応:ある物質が別の物質に変化 反応物 → 生成物 例:酸素と水素が反応して水ができる 反応物:酸素と水素 生成物:水
課題 1.
x: 質量モル濃度を mol kg-1 単位で   表した時の数値部分 上の式は実験(近似)式であり、 ½乗に物理的な意味はない。
医薬品素材学 I 4 物質の状態 4-1 溶液の蒸気圧 4-2 溶液の束一的性質 平成28年5月20日.
課題 1 P. 188 解答 ΔvapS = ΔvapH / T より、 T = ΔvapH / ΔvapS 解答
課題 1.
一成分、二相共存系での平衡 一成分 固液共存系    氷-水.
◎熱力学の最も単純な化学への応用   純物質の相転移
10mMの酢酸が完全に電離している時のpHは?
電気回路Ⅱ 演習 特別編(数学) 三角関数 オイラーの公式 微分積分 微分方程式 付録 三角関数関連の公式
誤差の二乗和の一次導関数 偏微分.
速度式と速度定数 ◎ 反応速度 しばしば反応原系の濃度のべき乗に比例 # 速度が2種の原系物質 A と B のモル濃度に比例 ⇐ 速度式
回帰分析の結果、直線の傾きは ×104 と求められ、 EA = -(傾き)×R = (2.71×104)×8.31
国際物理オリンピック実験試験のシラバス 1.標準的な実験器具・装置が使える(マニュアル無しで使える):
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
課題 1 P. 188.
課題 1 ⇒ V = VW nW + VE nE 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?                        水、エタノールの物質量は?
演習課題 1 (P. 137).
課題 1.
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
課題 熱力学関数 U, H, S, A, G の名称と定義を書け dS, dGの意味を書け ⊿U, ⊿H, ⊿G の意味を書け.
課題 熱力学関数 U, H, S, A, G の名称と定義を書け dS, dGの意味を書け ⊿U, ⊿H, ⊿G の意味を書け.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
連続体とは 連続体(continuum) 密度*が連続関数として定義できる場合
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
課題 1 P. 188.
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
◎熱力学の最も単純な化学への応用   純物質の相転移
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
モル(mol)は、原子・分子の世界と 日常世界(daily life)をむすぶ秤(はかり)
近代化学の始まり ダルトンの原子論 ゲイリュサックの気体反応の法則 アボガドロの分子論 原子の実在証明.
これらの原稿は、原子物理学の講義を受講している
今後の予定 7日目 11月12日 レポート押印 1回目口頭報告についての説明 講義(4章~5章),班で討論
課題 1 N3H N3H 3 3 N2 H2 N2 H2.
課題 1.
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
解析学 ー第9〜10回ー 2019/5/12.
(解答) 式(6.12)  Δp = (ΔH / ΔV )×ln (Tf / Ti)
熱量 Q:熱量 [ cal ] or [J] m:質量 [g] or [kg] c:比熱 [cal/(g・K)] or [J/(kg・K)]
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
課題 1.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
課題 1 ⇒ V = VW nW + VE nE 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?                        水、エタノールの物質量は?
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
電解質を添加したときの溶解度モデル – モル分率とモル濃度
V = VW nW + VE nE ヒント P142 自習問題5・1 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?
課題 1.
ヒント (a) P. 861 表22・3 積分型速度式 のどれに当てはまるか? (b) 半減期の定義は?  
ヒント.
8.数値微分・積分・微分方程式 工学的問題においては 解析的に微分値や積分値を求めたり, 微分方程式を解くことが難しいケースも多い。
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固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると? エントロピー (S)とエンタルピー(H)の関係は?

解答例 4・2a クラペイロンの式 Δp ΔtrsS は ------- = ---------- と近似できる。 ΔT ΔtrsV は   ------- = ----------  と近似できる。   ΔT   ΔtrsV ここで、 Δp = (100 [atm] – 1 [atm])×1.013×105 [Pa/atm] = 1.0028 ×107 [Pa]      ΔT = 351.26 [K] – 350.75 [K] = 0.51 [K] ΔtrsV = (163.3 [cm3 mol-1] – 161.0 [cm3 mol-1] ) = 2.3 [cm3 mol-1] ×10-6 [m3/cm3] = 2.3 ×10-6 [m3 mol-1] よって、融解エントロピー Δp × ΔtrsV 1.0028 ×107 [Pa]× 2.3 ×10-6 [m3 mol-1] ΔtrsS = -------------------- = ----------------------------------------------------------- ΔT 0.51 [K] = 45.2 = 45 [J mol-1 K-1]   (+45.23 [[J mol-1 K-1]) ΔtrsH = T ΔtrsS = 350.75 [K] × 45.2 [J mol-1 K-1] 6 = 15.8×103 [J mol-1]= 16 [kJ mol-1] (+16 [kJ mol-1])

解答例 4・5a この問題は4・2a と類似であるが、変化の方向は逆である。 4・2aと同様にクラペイロン式は      Δp ΔtrsS Δp ΔtrsV T Δp ΔtrsV     ------- = ---------- より、 ΔT = -------------- = ----------------- と近似できる。   ΔT   ΔtrsV ΔtrsS ΔtrsH ここで、 Δp = (1000 [atm] – 1 [atm])×1.013×105 [Pa/atm] = 1.0119 ×108 [Pa]      T = 5.5 + 273.2 = 278.7 [K] (1 [atm]での凝固点) ρm = M / Vm (ρ:密度、M:モル質量、Vm:モル体積)であるから、     ベンゼンの液体のモル体積は、        M   (12.01×6 + 1.01×6) [g mol-1]      Vm,l = ------- = ----------------------------------------------- = 8.887×10-5 [m3 mol-1] ρl 0.879 [g cm-3] ×106 [cm3 m-3] 78.12 同様に固体のモル体積は、  Vm,s = ---------------- = 8.767×10-5 [m3 mol-1] 8.91×105     よって凝固に伴う体積変化は ΔtrsV = (8.767-8.887)×10-5                      = ー1.20×10-6 [m3 mol-1]

また、凝固に伴うエンタルピー変化は融解エンタルピーの符号を変えた ものであるから、    ΔtrsH = -10.59 [kJ mol-1] = -1.059×104 [J mol-1] 以上により、      T Δp ΔtrsV 278.7× (1.0119 ×108 )×(-1.20×10-6)    ΔT = ----------------- = -----------------------------------------------------------      ΔtrsH       - 1.059×104 20            = 3.195 = 3.20 [K] したがって、1000 [atm]における凝固点は、 T + ΔT = 5.5 + 3.2 = 8.7 [℃] (8.7 [℃])

ヒント P132  クラウジウスークラペイロンの式 この微分方程式を積分形で表すと? 通常沸点とは、圧力がどうなる温度か?

解答例 4・3 a クラウジウスークラペイロンの式 を変数分離すると、 ΔvapH d T d ln p = ------------・-------- R T2 両辺を積分して ΔvapH ln p = C - ------------ (C:積分定数)   ① R T この式が問題文の式と一致するので、 2501.8 = ΔvapH / R よって、 ΔvapH = 2501.8 [K]× 8.3145 [J mol-1 K-1] = 2.08012×105 [J mol-1] = 20.801 [kJ mol-1] (+20.80 [kJ mol-1]) 解答例

d ln p という表記について d 〇〇 は ○○ の微小変化を表し、〇〇は変数や関数である。 ○○が関数 f(x) であるとき d f(x) は、 f(x) の微小変化を表すので、 y = f(x) とおくと、dy = d f(x) = f’(x) dx となる。 (合成関数の微分) ここで、f(x) = ln x であるとき、 d f(x) = d ln x = (ln x)’ dx = (1/x) dx となる。 よって、 d ln p = dp / p であり、このような表記がしばしば用いられる。 また、積分すれば両辺いずれも、 ln p (+ 積分定数)となる。

解答例 4・4 a (a) 前問 4・3 a より、 ΔvapH ln p = C - ------------ (C:積分定数) ① R T logep ln p ここで、 log p = log10 p = -------------- = ---------- より、 loge10 2.303 ①式と問題文の式から、 1780 = ΔvapH / (2.303×R) よって、 ΔvapH = 1780 [K]× 2.303×8.3145 [J mol-1 K-1] = 3.4083×105 [J mol-1] = 34.08 [kJ mol-1] (34.08 [kJ mol-1]) 通常沸点とは、蒸気圧が 1 [atm] (= 760 [Torr])となる温度であるので、 log 760 = 7.960 - 1780 / T より、 T = 350.44 = 350.4 [K] (350.5 [K])

ヒント H2OのΔvapH P50 Table 2.3 H ≡ U + pV 定圧過程での変化は?

解答例 4・10a H2Oの蒸発エンタルピーは、P50, Table 2.3より、 ΔvapH = 40.656 [kJ mol-1] エンタルピーは H ≡ U + pV と定義され、 その変化量は、 ΔH = ΔU + Δ(pV) = ΔU + pΔV + VΔp  となり、 一定の圧力下では Δp = 0であるため、膨張による寄与は、 pΔV となる。 ここで、気体のモル体積は液体のモル体積と比べて著しく大きいことから、   ΔVm = Vm,g – Vm,l ≈ Vm,g  と近似できる。 水蒸気が完全気体であると仮定すると p ΔVm = pVm,g = R T となる。 したがって蒸発エンタルピーのうち膨張に使われる割合は、 R T 8.3145 [J mol-1 K-1] × 373.2 [K] 2 ------------ = -------------------------------------------------×100 = 7.6318 = 7.632 [%] ΔvapH 40.656×103 [J mol-1] (7.6%)