Inspiring Social Innovations since 1994. 全国のソーシャルビジネス先進事例から学ぶ ~尼崎に求められるソーシャルビジネスとは~ 自治を回復し、まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 兼 ソシオ・マネジメント編集発行人 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ Inspiring Social Innovations since 1994.
IIHOEって? 組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために (1994年) 調和的で民主的な発展のために 社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」 育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市) 調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」 「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」 ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社) 2020年の地球への行動計画立案 専従3名+非常勤1名、東京(新川)、約3900万円
・ソーシャルビジネス・ネットワーク(SBN) 理事 個人的には ・ETIC.主催の各種プログラムの支援 ・アントレプレナー・インターンシップ・プログラム ・チャレンジコミュニティ創生事業(経済産業省委託) ・Style創設時からの審査員 ・社会起業塾イニシアティブ(旧・NEC社会起業塾) 元・塾長 (現・シニアメンター) ・東海若手起業塾(ブラザー工業100周年記念プログラム) ・ソーシャルビジネス・ネットワーク(SBN) 理事 過去には、 ・経済産業省 ソーシャル・ビジネス推進研究会 委員 ・関西独自の社会起業家支援プログラム「edge」 創設+委員 ・大分県 コミュニティ・ビジネス補助金 審査委員長 個人ブログもご参照ください。http://blog.canpan.info/dede/
コミュニティによる、 コミュニティと社会のためのビジネス (× コミュニティの、コミュニティによる、コミュニティのためのビジネス) コミュニティ・ビジネス(CB)とは? コミュニティによる、 コミュニティと社会のためのビジネス (× コミュニティの、コミュニティによる、コミュニティのためのビジネス) 社会起業家(Social Entrepreneur:SE)とは? 社会の課題解決や理想実現に、事業を通じて取り組み、成果を生んでいる人 ・挑む課題や理想は何か? ・事業のビジネスモデルは? (× もうからなさそうな社会っぽいテーマに、取り組んでいるだけの人) ニーズの代弁者であると同時に、 実現プロセスのプロデューサー
最近、脚光を浴びているものとしては、 ・健診弱者のためのワンコインセルフチェック(ケアプロ) ・産後ママのための体操・相談(マドレボニータ) ・漫画家・作家志望者のための「平成のトキワ荘」、 ニートを予防する「中退予防白書」(NEWVERY) ・少女買春被害者の支援・予防(かものはしプロジェクト) ・女性がん患者のための格安かつら(ピア) ・発達障碍児の保護者と大学生で早期療育(ADDS) ・ママのための500円で「おたがいさま」(AsMama) ・格差解消に挑む放課後クーポン(チャンス・フォー・チルドレン) ・20人前後のミニイベントで地域活性化(オンパク) → 決して「他国に遅れて、21世紀に新登場!」ではない
→ 以前からあったのに、なぜ今、注目される? 80年代以降、すでにあったものとしては、 ・有機・減農薬野菜の共同購入や宅配事業 ・365日・24時間の障碍者の自立生活支援 ・障碍を持つ人たちが中心に働く店 焼きたてのパン屋 クッキーの通販、居酒屋 ワインの製造・販売 ・お母さんたちが設立・運営する店 お惣菜・お弁当の製造・販売・宅配 ・自然環境や歴史・文化を活用した事業 自然体験活動 → 以前からあったのに、なぜ今、注目される?
CB/SEの意義と 社会の変化が重なってきた 地域間競争だった過疎が、「地域内資源再編」が必要な段階にまで進んだ。 大型店舗に対抗できない(しない)商店街 バブル後と並行した高速高齢化による市場期待低下 大手企業の雇用削減 → プレゼンスの低下 起業もSOHOも認められる存在に 女性、若者、退職者にも、社会の担い手としての存在感 ニーズに、事業で取り組む団体が増えてきた。
CB/SEを 拡充しやすくなった環境の変化 インターネットという身近なインフラの整備 広報範囲の拡大 → 顧客の拡大(全国に) 広報コストの削減 → 多数に瞬時に大量に伝えられる 24時間・365日営業可能 通販を容易にするサービス → 宅配、決済 空店舗活用、起業促進など、政策との連携 CB/SEのコミュニティを育む団体(ETIC.)の活躍 CB/SEは「群生」によってのみ成長する! マスメディアと大学の「社会起業家バブル」!
まちの「サバイバル」力を どう維持するか まちの売上高No.1は、どう変化したか? まちの競争力は、どう維持・向上するのか? まちの競争力は、誰が支えるのか? 地場産業は、まちの競争力を高める力となるか? 変化の中で、資源を活かせる産業は何か? まちの競争力を支えるために、行政は何を? まちの競争力を支えるために、企業は何を? くわしくは「NPOマネジメント」第29号「まちのマーケティング」参照
パブリック・ガーデニング(民家の庭の開放) 自然体験活動 地域の資源を活かした事例 パブリック・ガーデニング(民家の庭の開放) 長野県小布施町 自然体験活動 ホールアース自然学校(静岡県・富士山麓) ねおす(北海道) くりこま自然学校(宮城県・栗駒高原) 道の駅 フィルム・コミッション
障碍者の力を活かした事例 ココファーム(栃木県足利市) スワンベーカリー(東京を中心に約30店舗) ぱれっと(東京都・恵比寿周辺) 30度以上の斜面にブドウ畑を耕し、 沖縄サミットのオープニングを飾る スパークリング・ワインも スワンベーカリー(東京を中心に約30店舗) パン生地をチルド輸送し、各店舗で焼きたてに ぱれっと(東京都・恵比寿周辺) クッキー、居酒屋など
エコビジョン沖縄(沖縄リサイクル運動市民の会) 自立支援センターおおいた(別府市) 地域の課題に挑むNPO 不忘アザレア(宮城県白石市) 三セクからスキー場を継承し、黒字は市に寄付 エコビジョン沖縄(沖縄リサイクル運動市民の会) スーパーの生ごみを豚の飼料に 自立支援センターおおいた(別府市) 民間初のバリアフリー・マンションの設計と、 温泉旅館のバリアフリー化に助言
YOSAKOI ソーラン祭(北海道札幌市) オンパク(別府、函館、いわき、総社、都城、・・・) 地域を活性化した事例 YOSAKOI ソーラン祭(北海道札幌市) 「不法行為」から、オフシーズンに150万人動員 オンパク(別府、函館、いわき、総社、都城、・・・) 個人の趣味や一芸を、地域共有のコンテンツに 定員20名程度のミニイベントを、ひと月に100件集中 由布院の映画祭(+音楽祭+牛喰い絶叫大会) 一村一品
シングルマザー/子育てひと段落ママの就業支援 実はこれもCB/SE 有機農業運動系の団体・生活協同組合 グリーンコープは産地見学を年間350回以上! 生活クラブは「国連設立50周年記念賞」受賞! 「安全な牛乳を飲ませたい」と願った母親たちが創業 大地を守る会は生産者2500、消費者9万世帯! 90年には計100万世帯加入→3000億円市場! 地産地消、フェアトレード シングルマザー/子育てひと段落ママの就業支援 女性の就業率+生産性を上げないと、GDPも上がらない!
まだまだある! 介護保険制度を生み出した、たすけあい活動 障碍とともに生きる人々による自立支援活動 ワーカーズ・コレクティブ(企業組合) 78年にボランティアで24時間・365日の介護を、93年に「介護作業の170分類」を実現し、保険制度のモデルとなった「ケア・センターやわらぎ」 障碍とともに生きる人々による自立支援活動 ワーカーズ・コレクティブ(企業組合) 「雇用する・される」関係ではなく、「ともに働く」 フリーマーケット、リサイクル・ショップ 家庭の不用品を「社会の資源」として循環
コミュニティ・ビジネスが 成功するためのポイント 高い品質 期待を上回る価値 できるだけしかやらない 希少性も価値 買い続けてもらえる理由(または仕組み) たまにしか買ってもらえないものは、続かない 最初は身近なところから
CB/SEの(昔からの)課題は、 総合的な経営力! 商品開発力 与件を活かした製品・サービスがデザインできない。 既存商品に代替しうるだけの価値が供給できない。 品質管理力 (量よりも)質が安定的に供給できない。 人材育成力 現場の担い手も、組織運営の支え手も、育てられない。 コミュニケーション力 良いことをしていても、共感を拡げられない。
事業の自立性?→対価と事業がめざす運営形態 必要な資金の負担 例 目指す運営形態 受益者・利用者からの 対価収入により、 収益が見込める。 (対価自立事業) スポーツ・芸術文化活動 主婦・障碍者の起業 環境配慮製品・サービス (リサイクル、有機農業など) 市民による 自主・単独事業へ →立ち上げ期のみ支援 受益者・利用者から 対価も取れるが、 継続には外部からの 補助が必要。 (補助継続事業) フリースクール 伝統文化財の維持・継承 里山保全 難アクセス地の公共交通 介護保険事業 事業経営の効率化を進めつつ、行政からの補助は続ける。 →補助の制度化必須! 基本的人権の保障上、不可欠な事業であり、 対価による継続は困難。 (基本的人権保障事業) ホームレスの緊急救援 子どもの電話相談 途上国への開発協力 DV被害者の支援 医療情報の翻訳・通訳 社会的な課題解決の先駆者として市民が 先行しており、行政サービスとして法制化する必要あり。 →事業の制度化必須!
協働は、法が禁じること以外すべて可能 産業、環境、教育、福祉、国際、広報、 建設、水道、交通、林業、税務・・ 財政、人事、 監査・・ 業務の 顧客 直接、市町村民に (個人・法人) 原則として すべて庁内 基本原則 多老化(総数・比率とも)に伴う 「サービス需要増+税収減」状況を 支え続けるために、 協働できることをひとつでも より早く効果的に増やし続ける 「より効果的に 市民と庁内に 貢献する」ために、 市民から意見・ 協力を求めて 業務改善を 積み重ねる 具体的な 進め方 中期目標+計画+実務(PDCAの対象に) 交流・表彰の機会:案件形成、相互学習 官民合同でスキルの向上 高齢者・外国人等への説明・支援協力! (市民対象に「行政のしくみ」解説も) 意見・協力募集 (例:効果測定、 研修協力) 産業、環境、教育、福祉、国際、広報、 建設、水道、交通、林業、税務・・ 財政、人事、 監査・・
すべての部署で、協働を前提に! ・広報・広聴:広報配布、市政モニタリング ・総合政策:総合計画の評価 ・人事:職員研修の企画・実施(八王子市) ・管財:表示改善(大阪市)、一口オーナー(熊本城)、避難所運営 ・市民税:ふるさと納税、外国人向け広報(静岡県) ・生活保護:セーフティネット(岩手・青森 消費者信用生協) ・障碍者福祉:当事者団体(ピアカウンセリング)、就労支援 ・高齢者福祉:健康増進、見守り・寄り合い ・保育園:病児保育(在宅・派遣型) ・環境:分別指導、再生・販売、温暖化防止、環境保全 ・観光・文化:ガイド・ウェブサイト多言語化(留学生) ・都市整備・建設:アダプト、自転車管理、まち歩きプログラム ・学校:総合学習、体育・理科(実験)、授業クラブ ・病院:学習支援、災害対応・上下水道:水源保全、節水、廃食油回収 ・選管:投票啓発 ・消防:救急啓発、自主防災組織:避難+避難所運営
田上・長崎市長のお話から(管理職研修) 協働は「発想」から! 一人芝居から、プロデューサーに! ・事業・業務の執行段階だけでなく、連携・紹介でも成果に ・「自然環境を守る・育てる」課の目的→市民はパートナー ・特別なことじゃなく、日常・普段の仕事の進め方として ・行政「だけ」で事業・予算→成果を大きくするために転換を 一人芝居から、プロデューサーに! ・周囲の人びとが資源に見えてくる→誰に何ができるか 特別なことじゃない、事例はたくさんある、まずやってみる ・より良い成果を出す・課題解決したい・新しいことに取り組むとき大学・他市など誰かと一緒に取り組むのは、とても自然なこと ・委託先のアイディアを借りて事業をつくる →思いを持つ人と一緒に仕事をする ・地球市民集会ナガサキ、 ミニ出島改修、子育て支援センター、 公衆トイレ改修、長崎さるく、・・・
竹山・堺市長のお話(区長・局長・部長&中堅職員対象) ・憲法が保障する地方自治(第94条) → 他から干渉されない団体自治から住民自治へ ・自然権としての基本的人権(ルソー)同様に 地域も自治を志向した時点で地域主権(×地方分権) ・「基礎自治体優先」「自助+補完性」「近接性」原則 (欧州自治憲章:公的責務は、市民に最も身近な地方 自治体が優先的に履行する)→民主主義の基本 → 権限と財源は現場に!→手が届く都市内分権を ・人が人を支える社会、お任せ民主主義からの脱却 → 強力なリーダー待望論は日本を滅ぼす → 自立=相互依存(inter-dependent 阪大 鷲田教授) ・ドライバーは市民。職員はナビゲーター。知るため現場へ ・見て見ぬふりしない、おせっかいな市職員に!
2020年の世界・日本は? 中国のGDPは、日本よりいくら多い? 原油、鉄、レアメタルなどの価格は? 日本の国民一人当たりGDPは何位? 日本の高齢者率は? 国債の残高は? 既存インフラの補修コストは? 橋:15m以上が15万か所!→20年には25%以上が50年経過! 施設:700㎢以上!→市町村管理が半数以上、30年以上が3割! 下水道:陥没は年5000か所以上! 道路、ダム、住宅、上水道、電力、鉄道、・・・ 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 消費税は、いくら必要?
延長線上で考えるな! 日本のGDPが世界に占める割合が最高だったのは? 2014年に日本のGDPが世界に占める割合は? (IMF WEO@1504) 延長線上で考えるな! 日本のGDPが世界に占める割合が最高だったのは? 2014年に日本のGDPが世界に占める割合は? では、2020年には? 同年、中国のGDPは日本の何倍? 同年、ASEAN5の1人当たりは、日本のいつと同じ? 同年、中国+インド+ASEAN5の世界シェアは?
介護ニーズは80歳代で急増する 10年国勢 計 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95- 85- 人数(千人) 29,484 8,272 7,018 5,992 4,376 2,454 1,029 342 3,825 介護+予防 3,968 170 318 620 969 1,004 268 1,892 人口比 13.5% 2.1% 4.5% 10.3% 22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4% 総数比 (100) 4.3% 8.0% 15.6% 24.4% 25.3% 6.7% 47.7% 要介護3- 1,661 68 121 226 351 407 331 176 895 5.6% 0.8% 1.7% 3.8% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4% 4.1% 7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9% ’15 +予防 4,865 200 352 655 1,110 1,309 860 378 2,547 2,068 80 135 239 402 531 432 249 1,212 10→15 +406 +12 +13 +51 +124 +121 +73 +317 ’20 +予防 5,742 168 415 731 1,186 1,531 1,151 559 3,241 2,489 67 159 267 430 621 578 368 1,567 15→20 +422 -13 +24 +28 +90 +146 +119 +355 ’25 +予防 6,529 146 349 869 1,334 1,660 1,384 788 3,832 2,879 58 133 317 483 673 695 518 1,887 20→25 +390 -9 -25 +50 +54 +52 +117 +150 +320
尼崎市も、これまで20年と、これから20年は違う 1995年 2005年 2015年 2025年 2035年 計(人) 488586 462647 440219 ▲9% 405732 363150 ▲17% 0~14歳 70688 60735 49849 ▲29% 40912 32752 ▲34% 15~64歳(A) (生産人口) 355199 309730 269544 ▲24% 245275 211754 ▲21% 65歳~(B) 高齢者率 62438 12.8% 92182 19.9% 120826 27.4% +93% 119545 29.5% 118644 32.7% ▲1% A÷B 5.6人 3.3人 2.2人 2.0人 1.7人 75歳~ 36958 55125 +49% 72862 +32% 71725 ▲8% 85歳~ 8703 14312 +64% 22618 +58% 30351 +34% 87% 79% 68% 164% 259% 348%
2020年の尼崎市は? ・高齢者率は?→29.1%(全国平均と同じ)! ・75歳以上は?→6.4万人(人口の6.5人に1人) 高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.0人! ・75歳以上は?→6.4万人(人口の6.5人に1人) ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産! ・生産人口は?→10年比12%減(00年比19%減) 人口比60.1%!→1950年ごろと同じ!! 市税収入は? ・既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ ・市債残高は?
尼崎市の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 人口(人) 462,647 453,748 440,219 424,651 405,732 高齢者 92,182 107,269 120,826 123,545 119,545 後期高齢者 36,958 8.0% 46,311 10.2% 55,125 12.5% 64,337 15.2% 72,862 18.0% 世帯数 198,653 209,343 210,957 207,510 200,240 高齢者単身 21,563 6874+14689 27,227 9177+18050 31,870 11000+20870 33,202 11587+21615 32,425 11376+21049 単身 10,394 2664+7730 13,551 3280+10271 16,443 3870+12574 19,374 4496+14878 22,045 5080+16965 後期単身率 28.1% 29.3% 29.8% 30.1% 30.3% 高齢者夫婦 14,185 16,850 19,173 19,703 19,113 後期 夫婦 3,489 4,857 6,070 7,253 8,309 高齢世帯率 21.1% 24.2% 25.5% 25.7% 後期世帯率 7.0% 8.8% 10.7% 12.8%
尼崎市の財政はどう推移する? 生産人口 10年比 - 7% 05年比 -13% 後期高齢者 10年比 +19% 05年比 +49% 単位:億円 05年度 10年度(05比) 13年度(同) 15年度? 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 公債(同) 1893 722(38%) 177( 9%) 76( 4%) 333(17%) 255(13%) 2029 785(38%) 226(11%) 67( 3%) 354(17%) 335(16%) 1898 766(40%) 227(12%) 61( 3%) 337(17%) 201(10%) 歳出 職員給与 職員数 公債償還 公営事業繰入 (国民健康保険) (上下水道) (交通) (駐車場整備) (他(介護保険等)) 扶助費(歳出比) 1889 267 3,165 215 258 (44) (69) (19) ( 2) (79) 458(24%) 2028 186(-30%) 2,710(-14%) 255 221 (42) (57) (13) (85) 611(30%) 1890( +0%) 176(-34%) 2,688(-15%) (47) (52) (12) (101) 657(34%) 将来負担(対 税収) 地方債残高 支出予定 積立金 2657(3.7倍) 2602 121 66 2746(3.5倍) 2822( + 8%) 109( -10%) 185(+189%) 2643(3.4倍) 2642( + 1%) 166( +36%) 165(+150%) 10年 個人住民税 49,823円/人 生産人口 10年比 - 7% 05年比 -13% 人件費・扶助費・ 公債費を除く 歳出額(≒調達額) 698億円(37%) 後期高齢者 10年比 +19% 05年比 +49% 10年 61,130円/人 10年 605,253円/人
自分が住み続ける地域の未来の ために、本当に大切なことを 実現できるように、全力を尽くす。 出し惜しみしない できないフリしない 元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う 自分が住み続ける地域の未来の ために、本当に大切なことを 実現できるように、全力を尽くす。 出し惜しみしない できないフリしない あきらめない 「誰かがどうにかしてくれる」なんて 甘えない
雲南市の地域自主組織のすごさ ・「公民館」から「地域交流センター」へ ・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」 ・共益的な生涯学習施設から、住民自治の拠点へ ・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」 ・行政機能縮減を補う「適地適作(策)」の地域づくり ・幼稚園放課後に住民主導で預かり保育(海潮) ・旧・農協で産直市&100円喫茶(中野・笑んがわ市) ・水道検針を受託し毎月全戸訪問(鍋山) ・共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心をどう維持するか? ・文化・伝統をどう残すか? ・経済的な循環・競争力をどう維持するか? →年2回の「自慢大会」と課題別「円卓会議」で事例共有
真地(まーじ)団地自治会(那覇市) ・1981年開設の市営住宅、400世帯 ・車両部で買物支援 「移動も寄り道も生きがい」、今後は役所にも! 「移動も寄り道も生きがい」、今後は役所にも! ・2011年度に「地域福祉部」新設! 「第1次福祉計画」(11-13年度): 見守り、活性化、運行、資金造成 ・見守り:同棟の支援者、新聞・宅配も協力 ・木曜:「ふれあいデイサービス」(14-16時) ・金曜:「百金食堂」(100円昼食会) ・土曜:カラオケ!
自治会・町内会は、 行事を半減して、事業=福祉+経済を! 【現在】 親睦も安全も福祉も行事の連続。。 →地域の住民が気軽に付き合い、 日常生活に必要な情報交換や 安全確保などを行なうとともに、 地域生活をより快適にするため、 自主的・自発的に共同活動しな がら、まちづくりを進める。 【今後】 「小規模多機能」自治! →行政機能の集約化を補い、 住民減少・高齢化などに伴い 必要性が高まる安全・安心の 確保のための「適地適作(策)」 型の地域づくりを進める。 問題解決 (交通安全、防火・防災、防犯・非行防止、資源回収) 生活充実 (福祉、青少年育成、 健康増進、祭礼・盆踊り、 運動会、文化祭など) 環境・設備維持 (清掃・整備、 集会所管理など) 広報・調整 共通の「基本機能」と 独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心の維持 ・文化・伝統の継承 ・経済的な競争力の維持・向上
総働 協働から総働へ NPO 行政 当事者 事業者 専門家 金融機関 協働 ? 学校 行政 (教員+生徒) NPO 中長期の視点で、 地域を耕す意欲としくみ 事業者 金融機関 専門家 協働 ? 総働 学校 (教員+生徒) 行政 公共サービスを担う 意欲とスキル NPO 「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ 「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ →定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
行政は総働をどう促すか? (団体自治偏重から、住民自治充実へ) 地縁団体は「行事・活動→事業」 「役割・運営→経営」へ 行政は「要望を聞いて対応 →事業と組織の経営支援: 定量情報の提供+基盤の整備」 (→地域が自ら現状を理解して、 小規模多機能化を進める支援を)
人口減・85歳以上増に備えるには、 時間の使い方を変えるしかない ・行事の棚卸し →ますます行事<事業=福祉+経済! ・組織の棚卸し →会・団体・自主組織の部会は毎年白紙に (会の数だけ役がある!) ・会議の棚卸し →時間を最大限に活用するために、 話す・調整するより、現場で動く時間を!
いきなりですが、クイズ! ・3月末現在、全国の特定非営利活動法人数は? 最近1年間で、どれだけ増えた? ・すでに解散した法人は、いくつ? ・一度でも認証申請した団体のうち、 不認証・解散した団体の比率は? ・認定・仮認定を受けた法人は、いくつ?
ニーズと先輩と社会変革こそが、 社会事業家を育てる あなたが社会事業家を志すなら、また、そうあり続けたいと願うなら、贈りたい言葉は、「ニーズを知りぬいて、その代弁者たれ」、「先輩と歴史から徹底的に学べ」、「事業の計画ではなく、社会を変える計画をつくれ」の3つだけだ。 残念ながら多くの「自称:社会起業家(をめざす若者)」に共通するのは、感じただけで、調べもせず、気付きもなく、確かめ・試しもせずに、自分の感情や欲求を「思い」と称して語っていることだ。しかしそれは、思い込みに過ぎない。
私たち社会事業家は、「自分はこういうことをしたい」という感情や希望・欲求を語るのではなく、「これまで、どんなことがどれだけ起きてきたのか」という現象と、「なぜ、その現象が起きたのか」という原因・背景、そして「それを放置すれば、今後どんな事態が起きてしまうか」という見通しを踏まえたニーズを正確に知り、それを当事者に代わって、ときに代表して社会に伝え、変化へのプロセスへの参画を呼び掛ける存在に他ならない。
あなたと同じような課題や理想に挑んだ先輩や、同じ原因や背景に取り組んだ先輩たちが、必ずいるはずだ。 事業や運動を展開するとき、あなたは決して、純粋な意味での「世界初」ではない。 あなたと同じような課題や理想に挑んだ先輩や、同じ原因や背景に取り組んだ先輩たちが、必ずいるはずだ。 社会的事業は、起業することに意味があるのではない。それを事業や運動として、実現することにしか、意味はない。だからこそ、やり抜くために、成果を導くために、先輩たちの取り組みを学び、ときには修行させてもらうことが不可欠だ。
そして準備ができたら、計画をつくることになる。あなたひとりではなく、誰かを巻き込みたいから、計画をつくるのだ。その計画は、事業をするためではなく、社会を変えるためにつくる。 昨今、ニーズも先輩も歴史も知らずに、スケールアウトだ、ティッピング・ポイントだなどという言葉を口にする輩が増えている(そんなことを教えている輩が一番悪いのだが)が、それはあくまで、その団体の事業を、ひいては自分を、中心に置いた考えに他ならない。
そんな天動説の団体や人間に、てこの原理で社会を動かす力は、生まれない。 ニーズを正確に知り、どこにどんなしくみを持ち込むことで、社会全体を動かすのか。 そのために、誰とどう連携するのか。 その視点を持てれば、既に先行している団体も、自分たちの活動の対象となる人々(利用者・受益者)も、敵対関係にある存在さえも、貴重な資源に見えてくる。
あなたは、ニーズを代弁できるか。 先輩と歴史を学んだか。 社会を変える計画を用意できたか。 ならば、あとは自信を持って、持てる力のすべてを振り絞ればいい。 私も全力で、応援する。
社会起業塾で共有する5つの問い 本当に「価値を届けたい相手」は誰か? 社会の何が、いつまでに、どの程度、 変化すれば成功なのか? 変化すれば成功なのか? 自分たちが果たすべき役割は? 逆に、他の組織が果たすべき役割は? 自分たちが、徹底してこだわり 突き抜けるべき点は? 今後のアクションで検証する仮説は?
「良い社会起業家・事業家」とは? 社会的:ニーズと対象を正しく捉え 起業家的:主体的にチャレンジし 事業:ビジネスモデルとして 業務と資源調達をデザインし 良い:しっかり成果を導き、 他の人・国のモデルになる NPOの課題と支援の進化(IIHOE・川北)
あなたは 「社会を変えたい」のか、 「社会に良さそうなことを したい」だけなのか? あなたは 「社会を変えたい」のか、 「社会に良さそうなことを したい」だけなのか?
私たちを待つ人は、 どこに、どれだけいるか? その人々にいつ、 どのように届けるか? 私たちはそれを刻んだ上で、 今日の活動を始め、 終えているか?
故・加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)が つなプロメンバーに遺した言葉(6月25日) 緊急時には傷口に絆創膏を貼るような仕事が必要。その中でつなプロは、一見見えないニーズを発掘し、マイノリティのニーズに応えようと発足し、活動していただいた。 残念ながら今までの市民活動・市民運動は、社会がつくりだした矛盾の後始末だった。しかし我々NPOの本来の役割はしくみをつくり、提案をし、そして、新しい社会構造と参加のしくみを世の中に位置付けていくことだ。 見えるニーズに即応することはわかりやすく、この3か月、人はたくさん動いたと思うが、ここから先は、ニーズが見えない状態に入ってしまう。見えないものを可視化したり、見えないものの中から何が重要かをきちんと取り出して、対策を立てるためにも、できるようになるためにも、つなプロの調査力とそのノウハウを地域に移行していってもらいたい。
NPO・SEは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」 中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」 支援者・協力者 (市民・企業・行政) 「課題解決や理想実現を 支援・協力したい!」という意思と 資源(人材、資金、物資、施設、情報、権限、・・・) 受益者・利用者 (ひと・動植物・自然環境) 現場の過去・現在・未来の ニーズを見据えた、 効果を生む事業と 組織づくりの支援 中間支援機関 受益者・利用者の 過去→現在→近未来の ニーズに、効果を生む 合理的なプログラム 事業系NPO・SE 過去・現在・近未来のニーズ ニーズに効果を生む 合理的なプログラム 効果を生む 事業&組織づくり 対象は自らの未来を正確・詳細に理解しているとは限らない。 NPO支援の意義と組み立て(IIHOE・川北)