子ども達のよりよい成長・発達のために・・・ 平成25年 ふくおか家庭教育支援事業 家庭教育啓発資料 子ども達のよりよい成長・発達のために・・・ ~発展途上の「人間」を育てるために必要なこと~
目指す子どもの姿 ・朝、自分ですっきりと起きてきて、 「おはよう」とあいさつができる。 ・朝ごはんを食べて、元気に登校する。 「おはよう」とあいさつができる。 ・朝ごはんを食べて、元気に登校する。 ・授業に集中して、積極的に参加する。 ・外で元気に遊び、友達ともトラブルなく過ごせる。 ・悪いことは悪いという、規範意識が確立している。 ・自分に自信があり、少々失敗してもめげずに 次はできるように頑張る。 ・宿題は自分で段取りして、夕食までには完成している。 ・夜8時過ぎるころには、テレビやゲームから離れて 寝る準備を始め、9時には就寝できている。
そんな子どもが いるか~っ! <(`^´)>
でも・・・ 目指す姿というからには、 それなりの根拠がある?
なぜ、『早寝早起き朝ごはん』なの?
なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? 『早寝早起き①』 『早寝早起き②』 ○睡眠時間の十分な確保のため 『早寝早起き①』 ○睡眠時間の十分な確保のため ※睡眠不足・夜更かしは自律神経を疲労させ、 一種の自律神経失調症を引き起こし、 アレルギー症状を誘発・促進する。 『早寝早起き②』 ○睡眠中に分泌される脳内物質の 効果を十分に得るため。 ⇒この時間に、しかも睡眠中にしか出て こないホルモンがある。 なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? ○早寝早起き① ○早寝早起き② ○朝ごはん① ○朝ごはん②
なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? 『朝ごはん①』 ○午前中(学校での大半の授業時 間)の脳のエネルギー源になる。 ○早寝早起き① 『朝ごはん①』 ○午前中(学校での大半の授業時 間)の脳のエネルギー源になる。 ⇒元来子どもはエネルギーの蓄えが 少ない上、朝ごはんを食べて、脳に 十分なエネルギーが補給されないと、 授業中集中力を持続させ、内容を しっかり吸収することができない。 (大人にとってはすぐに過ぎてしまう 給食までの数時間だが、 子どもにとってはあなどれない時間!) なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? ○早寝早起き① ○早寝早起き② ○朝ごはん① ○朝ごはん②
なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? 『朝ごはん②』 ○子どもの精神的な栄養にも 欠かせない。 『朝ごはん②』 ○子どもの精神的な栄養にも 欠かせない。 ⇒一日を「ぼぉっ」と始めてしまうと、 その後の活動も、体も脳も覚醒しな い状態で、意欲なくやり過ごしてしま うため、本来の実力が発揮できない。 結果、成功体験が少なくなり、自 分に対して自信がつかない。自己イ メージも低くなる。 なぜ 『早寝早起き 朝ごはん』なの? ○早寝早起き① ○早寝早起き② ○朝ごはん① ○朝ごはん②
実は、今、日本は、 大人も子どもも 世界で一番眠らない国です。 でも、少ない睡眠時間で満足できているわけではありません。 子ども達が起こす犯罪の増加、低年齢化、学力・体力の低下、 子ども達がキレる、いじめ・・・いろんな問題が睡眠不足、生活習慣の乱れで 説明できることがわかってきました。
睡眠中に分泌されるホルモンたち
○メラトニン(催眠作用・睡眠の促進深化) ・あたりが暗くなってきたのを感じて分泌される。 夜中2~4時で最大となり、深い眠りを定着さ せる。 ・朝の光でセロトニンが生成されたことをきっかけ に、14~16時間後に分泌が始まるが、 光刺激に敏感で寝る時の環境で簡単に 分泌が抑えられてしまう。 ⇛せめて、寝る時間1時間~30分前には テレビ・携帯・ゲームなどの強い光から離れる。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○メラトニンの働き ・生体リズムを調節する。 (1日24時間の地球のリズムにリセットする) ・性腺を抑制する。 ・脈拍・体温・血圧を低下させ、眠る準備をする。 ・(免疫力の活性化)がん細胞を攻撃する NK細胞の増加、食細胞のウイルスの殺傷能力 を高める。活性酸素による細胞の変性・破壊を 修復する。 ・不眠、時差ぼけの解消、老化防止、抗鬱作用。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○メラトニン 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン 光刺激や睡眠不足で メラトニンの分泌が減ると・・・ 1.眠る時間になっても、眠くならない。 知らないうちに夜更かしが過ぎてしまう。 2.第2次性徴を早めてしまう。 ⇛子どもらしい子どもの時期を短くしてしまい、異性に 興味を持ったり、自分の容姿が気になったり、生理が 早まったりして、勉強や、元気に遊ぶことに興味がいか なくなることも。出会い系の犯罪に巻き込まれる可能 性も高くなるといわれている。 ⇛身長の伸びが早くストップしてしまう。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○成長ホルモン (子ども達だけに出てくるホルモンのようですが、 量は減っても一生出てくる、いくつになっても大事 なホルモンです!) ○成長ホルモン (子ども達だけに出てくるホルモンのようですが、 量は減っても一生出てくる、いくつになっても大事 なホルモンです!) ・睡眠後2時間くらいして、ノンレム睡眠 (深い眠り)の時、特に夜10~2時 (ゴールデンタイム)に大量に分泌されます。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○成長ホルモン ・主な働き ⇛組織の成長を促す。 (骨や身長を伸ばす、筋肉の強化、 バストアップ効果など) ○成長ホルモン ・主な働き ⇛組織の成長を促す。 (骨や身長を伸ばす、筋肉の強化、 バストアップ効果など) ⇛体のメンテナンス。 (疲労回復、病気への抵抗力をあげ、 皮膚や筋肉など体組織の修復・再生など を行う。そのエネルギーに脂肪を使う) 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○成長ホルモン ・睡眠不足で成長ホルモンの分泌が減る と・・・ 1.身長が伸びない。 2.疲れが取れない。 3.病気の抵抗力が下がり、風邪や生活習慣病に かかりやすく。 4.肌の老化(肌の新陳代謝を活発化して、血行を 良くし老廃物を取り除く。美肌の維持、シミ・シワの 防止には欠かせない。) 5.脂肪の増加・太りやすくなる。 (体組織の修復・維持をする際に体内の脂肪を 分解して使用する。食事制限などしていても 十分に睡眠をとらないと成長ホルモンが分泌されず、 脂肪が分解されないため、効果が発揮されない。) 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○コルチゾール(覚醒準備) ・睡眠中は低く抑えられ、午前3時ごろから明け方に最高値 に達し、起床後30~60分大量に分泌、その後低下していく。 コルチゾールの働き ・早朝に分泌されることで、睡眠中の体に蓄積されて いるブドウ糖や脂肪を活用し、夜中食べていない後の 朝の血糖値の低下を防ぎ、目覚めるためのエネル ギーを作る。 ・日中の活動のために眠りから覚めさせる天然の 目覚まし時計のような働き。 コルチゾールが低分泌(いつもと違う起床時間・ 休日の寝すぎなど)の時に起きると、コルチゾールに よる体の準備状態が整っていないため、一日だるさが 残ってしまう。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○コルチゾール(覚醒準備) コルチゾールは大量分泌が危険! ⇛コルチゾール分泌を抑える、深い眠りがストレスに 負けない心身を作る。 ⇛寝る前は、次の日のつらいこと等を考えず安らかに 眠り、コルチゾールが順調に減るようにする。 そして、朝の光を浴びて自然なコルチゾールの上昇を。 寝る前5分間の「子どもとのお話タイム」「読み聞か せ」などが効果的! (コルチゾール出っ放しでなく、 1日の内で出ない時間の確保が重要!) ストレス源であるストレッサーの刺激を受けると、脳の「ストレスに対処せよ」と いう指令によりコルチソールなどが働き、動悸を速くし血圧を上昇させ臨戦態 勢を整えるが、これは自然界で生きていくための本能の名残だといわれている。 ところが現代社会では、人間にストレスをもたらす刺激は複雑化・長期化し、 慢性的なストレスによって、自律神経や内分泌系に悪影響をもたらす。ひいて は口内炎、耳鳴り、不眠、高血圧、自律神経失調症、円形脱毛症、胃潰 瘍、心筋梗塞を引き起こす危険性も。四六時中臨戦態勢では身も心もグダ グダになってしまう。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○セロトニン ○セロトニン(自律神経・精神の安定) 明け方に分泌されるが朝日をあびると、より確実に分泌。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○セロトニン(自律神経・精神の安定) 明け方に分泌されるが朝日をあびると、より確実に分泌。 セロトニンの働き 1.睡眠から覚醒へのシフトを行う。(脳を覚醒させる) 2.心の不安や、緊張をとる。 (いやしやリラックスの働きがあり、緊張や不安を払拭する。 物事をずっと引きずるようなネガティブな状態が減少し、 気持ち的にすっきりする) 3.自律神経を適度なレベルに保つ。 (覚醒時の交感神経、睡眠時の副交感神経のバランスを保つ) 4.痛みの抑制。 (実際に傷やけがはないのに、身体的な痛みに敏感になって しまう時などに効果。脳内の鎮静剤とも言われている) 5.正しい姿勢を保つ。(全身の抗重力筋が活性化し、 姿勢がよくなり、瞼もパッチリで引きしまった表情に。) 6.太陽光の刺激でメラトニンの生成をする。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
○セロトニン ○セロトニン(自律神経・精神の安定) セロトニンが不足すると・・・ ○セロトニン(自律神経・精神の安定) セロトニンが不足すると・・・ 1.自律神経が乱れ、ストレスによる過食や、 便秘や下痢などの胃腸のトラブルや、寝つきが 悪い、眠りが浅いといった睡眠トラブルが起こる。 2.自律神経がみだれることで、精神的にも不安定 になり、常にイライラしてちょっとした事で腹が 立つようになる。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
A.だめなのです。 Q.この時間帯でなくても、 このくらいの時間寝てればいいって ことじゃないの? ○メラトニン ○成長ホルモン このホルモンたちが出てくる量は、睡眠の時間帯 と、睡眠の深さが大きく関係しています。 ホルモンたちの恩恵をたくさん受けるには、人間 社会がいろいろと様変わりしても、『早く寝て早く 起きる』『朝日を浴びて、体のリズムをリセットす る』ことが重要であることがわかってきています。 睡眠中に分泌 されるホルモンたち ○メラトニン ○成長ホルモン ○コルチゾール ○セロトニン
子ども達はこれからの長い人生を、 肉体的にも・精神的にも 健康に送っていくための基礎を、 今、作っています。 食べるものに気を付けるように、 睡眠時間を確保することにも、 気に留めておいてください。 子ども達はこれからの長い人生を、 肉体的にも・精神的にも 健康に送っていくための基礎を、 今、作っています。
ところで・・・ 子どもは“なに”でできている? ☆からだの栄養 (食べる・寝る・動く・・・) ☆こころの栄養
栄養 こころの からだの 子どもは“なに”でできている? 食べる 眠る 動く 安心安全でいる 大切にされている 聴いてもらえる 信じてもらえる 認めてもらえる ほめてもらえる 関心を持ってもらえる 感謝される 食べる 眠る 動く 栄養
子どもは“なに”でできている? *こころの栄養の摂り方 人から。自分から。自然から。 ☆からだの栄養(食べる・寝る・動く・・・) ☆こころの栄養 *こころの栄養の摂り方 人から。自分から。自然から。
子どもの本質的な4つの課題
「自分の外見・性格・特技・長所短所・自分の持っている病気・ハンディキャップなどすべての要素を包括した意味での『自分」を受け入れる事」 『生きる力』の基となる「自尊感情」 「自分の外見・性格・特技・長所短所・自分の持っている病気・ハンディキャップなどすべての要素を包括した意味での『自分」を受け入れる事」
自尊感情を伸ばす最強の方法! ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 無条件の肯定的ストローク 条件付きの肯定的ストローク 条件付きの肯定的ストローク (肯定的ストロークを与えるための条件を相手に課すこと) テストで良い点を取った時・試合に勝った時・家の手伝いをした時・勉強をした時・ 規則を守った時・・・ ⇒子どもの「自己効力感」を向上させる効果をもつ。子どもは親からの肯定的ストローク を得るために、親の期待に沿って目標を達成しようとする。 ⇒この経験は、将来子どもが社会に出たときに、人の役に立ち親以外の人間から『称 賛』を受けて「自己評価」を補強するための力になる。
自尊感情を伸ばす最強の方法! 注意点! ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 無条件の肯定的ストローク 条件付きの肯定的ストローク 注意点! 条件付きストロークの場合、子どもはいい子にしていれば褒められるので、 どうすればいいか悩む必要がない。しかし、失敗すれば肯定的ストロークを 得られないので、心の底から安心することはできない。 条件的ストロークに偏りすぎれば、子どもは「結果を出し続けなければ捨 てられる」と思うようになり自己評価が不安定になる。
自尊感情を伸ばす最強の方法! ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 無条件の肯定的ストローク 条件付きの肯定的ストローク 無条件の肯定的ストローク 肯定的ストロークを与えるための条件を相手に課さないこと) 励ます・愛情を伝える・理解する・話を聞く・任せる・ ねぎらう・助ける・許す・ほほ笑む・ あいさつする・抱きしめる・一緒に遊ぶ・一緒に喜ぶ・・・
自尊感情を伸ばす最強の方法! ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 ☆ストローク 相手の存在や価値を認めて関心を持ち、その意思を相手に伝える事 無条件の肯定的ストローク 条件付きの肯定的ストローク 無条件の肯定的ストローク (肯定的ストロークを与えるための条件を相手に課さないこと) 子どもが親の期待にそぐわなくても、無条件に肯定的ストロークを与えるもの。 子どもの“存在そのもの”に対して与えられる。肯定的ストロークを受け取っ た子どもは親から認められていると感じ、心から喜びを感じる事が出来る。 ⇒この「無条件の肯定的ストローク」とは、 子どもの「自尊心」を向上させる効果を持ち、子どもは自分の行為や能 力にかかわらず、自分は親から無条件に人格を肯定され愛されている、 という安心感持つことが出来る。
子ども(発展途上の人間)を 育てるという、 原点に立ち返りましょう! 子どもは大人の ミニチュアではありません! 子ども(発展途上の人間)を 育てるという、 原点に立ち返りましょう!
今日帰ったら、お子さんを抱きしめてあげて下さい! お母さんの癒しにもなります。
まず、形から。形だけでも・・・。 ・朝起きたら、カーテンを開ける。 ・テレビは見る番組を決め、遅い時間の番組は録画して別の時間に見る。 ・どうしても、ゲームがしたいなら夜早く寝て、朝起きてする。 ・「聞いて!」と言ってきたら、気持ち的には忙しくても、2分くらいと決めて聞いてみる。 ・朝ごはんは味噌汁と・・・じゃなくても、バナナ1本からでも・・・。 ・一気にではなく、毎日10分間づつでも時間をずらして、早寝早起きに・・・。 ・子どもの顔をじっと見てみる。最初は15秒から・・・。 ・一日一つから、何か褒めてみる。
私たち親が、子ども達のことをかまって 育ててあげられるのは人生の中では1/5ほど。 私たち親が、子ども達のことをかまって 育ててあげられるのは人生の中では1/5ほど。 『今どきの親は・・・』 『今どきの子どもは・・・』 社会背景は刻一刻と変わっていく中、子育て世代ではない 人には想像がつかない、状況や悩みがあります。 今子ども時代を生きる子どもたちのために、私たちが今、でき ることをしてあげましょう。 この子どもたちが、次に親になった時頑張っていけるように・・・。