ⅩⅠ 落着きのない子供たちの理解 ADHDと思われる子どもに 関わる教師や保護者の悩み 診断名は別として 「やめなさい」の一言では、やめられない子ども 授業中、教室から出て行く子ども 教師の悩み 授業は思うように進められない 子どもの安全を保障できない 戸惑う母親 (35年前) 参観で目撃、父親に報告 父親は、厳しく体罰 ?
ADHDにとっての学校環境 基本的学習態度例 4~50分じっと 着席している 気をつけて 行動すること 待つこと + + = 問題行動へ発展 ADHD児にとって もっとも苦手な場
学校でのADHDの行動 担任のあげる理由 = 棒などを不用意 に振り回す すぐに席を立ち、 教室を出て行く + + 友達と共に行動せず 自分勝手に動く 忘れ物が多い + + 危険な行動を 短絡的にする とめてもきかず、 授業を妨げる + = 周りの迷惑な 行動 級友の目
集団学習に静かに参加 できないADHD児の特性 問題行動 (問題行動) (周囲の反応) Ⅰ行動 傾向 ・不注意 ・多動性 ・衝動性 Ⅱ学習上 の特徴 ・未学習 ・不足学習 ・誤学習 Ⅰ 騒ぐ 物に当たる 落ち着きなし 離席 課題拒否 喧嘩、乱暴 <意味> 注目、要求 逃避、防衛 否定的 評価 指摘 叱責 強制的 制止 無視 Ⅱ + Ⅲ 情緒面: ・失敗感・自己否定 ・挫折感・予期不安 全 全 問題行動強化の循環
行動改善の目的は、周 囲の為でなく、ADHD児 本人のためである。 行動の改善を図る前に 指導者側の心構え ・手間、暇を惜しまない。・何が起っても動揺しない。 ・望ましい方向を根気強く子どもに伝える。 ・投げ出したら負け。・失敗体験の多い子は「どうせ 出来ない」と最初から、あきらめたり、拒否をしない。 ・このとき「自分勝手で人に合わせない」とか「好きな 事だけする」といった表面的な解釈をやめ、子どもの 承認欲求を受け止めながら、身につけさせねばなら ない行動は何かを考え、問題と思われる行動の意味 を考え、子どもが適切行動できる手がかりを探す。
周囲の配慮による行動改善 子どもにして欲しい ことを、先ず教師が やってみせる。 やって見せ、させてみて、誉め ていかねば、人は動かじ = 周囲の配慮による行動改善 肯定的表現と評価 責めずに修正方法を教え、支援する 見通しなく、待たせない 落ち着いた口調と 一貫性のある態度 基準を示す 見通しを持たせる