注意と眼球運動
いろいろな反応測度 「はい/いいえ」の反応 言語記述・・・数値で表現 言語記述・・・自由に表現 反応時間 眼球運動
眼球運動 私たちの眼は、意識的にせよ無意識的にせよほとんど常に動いている 人間の視感度は視野中心部がダントツで高い この視野中心で世界をくまなく見ようとするために動き回っている(と考えられている)
眼球運動の種類 注視 飛躍運動 (saccade) 追随運動
注視 ・・・ 100ms以上の視点の停留 注視点=そのときの注意(もしくは興味)の対象、と考えられる (※ただしその後の研究で必ずしもそうでもないことが判明 →「潜在的注意」)
サッケード運動 ・・・不随意的な注視点の飛躍。飛躍的眼球運動。 前注意過程を示唆
眼球運動の測定 意義 人間がある課題を遂行しているとき、どういうところに注意を向けているか(意識的にせよ無意識的にせよ)分かる 脳の視覚情報処理過程の解明にヒントを与える 意識と無意識のはざまであるところも面白い 乳児の認知を調べるのに使える
自分がどこに注意しているか、が、無意識であることが多い それは、質問しても分からない 眼球運動の測定によって初めて分かる
例 人間の顔を見るときの目の動き ベテランドライバーの注視点 階段の上り下り 野球選手のバッティング
注意の測定 ブロードベント(1950年代)の研究が有名 カクテルパーティー効果 両耳分離聴課題
視覚探索課題からの研究結果も面白い → いずれも、前注意過程の存在を示唆 → ①脳の処理過程に示唆 ②意識と無意識の問題に示唆