新編日語第四冊 第八課 教育 (言葉と表現)
一、体言・動词連体+にしても~にしても 【意味】同じジャンルの二つのもの、或いは対立する二つの物事をとりあげて例をいくつかあげて「そのどちらの場合でも」=「~でも」 「~ても」 。
東京にしても、横浜にしても、大阪にしても、日本の大都市には地方から出て来た若者が多い。 犬にしても、猫にしてもこのマンションではペットを飼ってはいけないことになっている。
和歌 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに 小野小町 和歌にしても、俳句にしても、こうした自然の姿を題材に取り入れています。 和歌 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに 小野小町
俳句 古池や 蛙飛び込む 水の音 松尾芭蕉 行くにしても、行かないにしても、一応準備だけはしておきなさい。 俳句 古池や 蛙飛び込む 水の音 松尾芭蕉 行くにしても、行かないにしても、一応準備だけはしておきなさい。 勝つにしても、負けるにしても、正々堂々と戦いたい。
安徽省の悪質な粉ミルクによる乳児の被害事件にしても、広東省の偽造酒類による中毒事件にしても市場に流通している食品の安全対策が不十分であることが浮き彫りにされた。
二、体言・動詞連体形+に及ばない 【意味】ある程度にまで達していない 彼の芸はまだ師匠には遠く及ばない。 二、体言・動詞連体形+に及ばない 【意味】ある程度にまで達していない 彼の芸はまだ師匠には遠く及ばない。 そんな贅沢はぼくの力に及びません。 彼の足元にも及びません。
~する必要はない 検査では何の異常も見つかりませんでした。ご心配には及びません。 わかりきったことだから、わざわざ説明には及ばない。 わざわざ行くには及ばない。電話一本で済みますから。 今すぐ返事するには及びませんが、よく考えてから返事してください。
三、 ~にかかわる 【意味】~重大なことに関係する。 教育こそは国の将来にかかわる重要なことではないでしょうか。 三、 ~にかかわる 【意味】~重大なことに関係する。 教育こそは国の将来にかかわる重要なことではないでしょうか。 命にかかわることだから飲酒運転をやめたほうがいい。
病状は命にかかわるほどではありませんが、しばらく安静にしているほうがいいでしょう。 これは子供の将来にかかわることだから、放って置くわけには行かない。 就職率にしても、進学率にしても、皆学校の名誉にかかわる大事なことだ。 プライバシーを守るということは人権にかかわる大切な問題です。
四、終助詞「とも」 【意味】文末について、相手の発言を受けて、強く肯定するときに使う。 ☻英語がわかるかい。 ☺わかるとも。 ☻この本を借りていいですか。 ☺ええ、けっこうですとも。 いいともいいとも。
【意味】問い返したり、驚いたり、非難したりするときに発する語。なんだって。なんだと。なに。 五、何を(感嘆詞) 【意味】問い返したり、驚いたり、非難したりするときに発する語。なんだって。なんだと。なに。 何を、殺人事件だと。 何を、学校が火事だって。 何を、心配無用だ。 なにを、(令人恼火,可恨,没礼貌)こしゃくな。 なにを、もう一度言ってみろ。
六、~にして 特定の名詞、副詞についてある状況を強調する。 今にして思えば、彼女には少し変なところがあった。 火事で家が全焼したが、幸いにして家族は全員無事だった。 生まれながらにして、体の弱い子どもだった。
名詞について、格助詞の役割を果たす。 人間80歳にしてはじめてわかることもある。 40にしてようやく子宝(こだから)に恵まれた。 クラスで成績のよい彼にして答えられない問題が私に答えられるわけがない。 学者にして解けない問題なのだから私ができるわけがない。 いいか、天地が裂けても黙っているのだぞ。/
並列を表す=~であって、同時に 彼は科学者にして優秀な政治家でもある。 これは光栄にして困難に満ちた任務である。
七、~んばかり(に、の、だ) 【意味】ほとんど~しそうな様子。 【接続】 動詞未然形+んばかり 子どもにお菓子をやったら、その子の母親に迷惑だと言わんばかりの顔をされた。 まるで私の話がうそだと言わんばかりに彼女は鼻で笑った。
七、動詞未然形+んばかり(に、の、だ) 彼女は泣かんばかりに「手紙をくださいね。」と言いながらわかれていった。 せっかく会いに行ったのに、彼は帰れと言わんばかりに向こうを向いてしまった。 兄は刀に手をかけんばかりのけんまくである。 その男は今にも倒れんばかりにふらふら走っていた。
彼の言い方はまるでぼくのほうが悪いと言わんばかりだ。 いたずらをした生徒は先生に叱られ、泣き出さんばかりだった。 今にも雨が降り出さんばかりの空模様になってきた。 大学の入学試験の発表を見て、彼は飛びあがらんばかりに喜んだ。 •みなさんの心をこめた援助なしにはこのような成果を収めることができなかったでしょう/没要大家的誠心誠意的幇助,我也就不能取得這様的成績。
八、そう~ない 【意味】「それほど、そんなに~ない」 そうたやすくは見つからなかった。 そうたやすくは見つからなかった。 松子は明るい感じの子でしたが、クラスではそう目立たない生徒でした。 このあたりでは雪で学校が休みになるのはそう珍しくない。 夕食はそうおいしくなかったが、全部食べた。
そう急がないでください。私は足が悪いのだから、そうは速く歩くことができない。 そう良くもない。
九、体言+にわたる 【意味】「~の範囲の全体にそのことが言える」と 言いたい時に使う。 この図書館にある書物はあらゆる分野にわたっている。 言いたい時に使う。 この図書館にある書物はあらゆる分野にわたっている。 18日間にわたって裸にされ、両手両足を後ろ手に逆エビの形で縛られたり、電気ショックの拷問を受けたという。「いっそのこと殺してほしいと思ったこともある」と振り返っている。
九、体言+にわたる 中国の11省、(ちょっかつし)直轄市にわたる100都市で水不足状態にあり、そのうち56%の都市で深刻な水不足に陥っていることが明らかになった。また、中国全土における水不足の総量は60億立方メートルに達している。 全課目にわたり、優秀な成績をとった者には奨学金を与える。 エイズは全世界にわたって多くの死者を出している。
十、タルト型形容動詞 【特徴】語幹は二字或いは二字以上の漢語からなり、現代日本語ではその連用形「~と」、「~として」と連体形「~たる」「とした」という活用形しか持っていない。 【由来】たり活用形容動詞 堂々たり 沈沈たり 渺茫たり 【活用】未然形:たら 連用形: たり と 終止形:たり 連体形: たる 已然形:たれ 命令形: たれ
十、タルト型形容動詞 山東省・棗庄(そうしょう)市の熊耳山風景区は、農民収入の底上げを目指す農村経済政策により、農民の経済観念は着実に変化を遂げている。一部の農家では少しでも多くの収入を得るため、学校に通う子供が商売を手伝っているが、人手が足らず学校に通わずに働かされる子供も依然として存在している。
十、タルト型形容動詞 コンサート会場へ急ぐ人の列が延々と続いている。 美智子は過去の(ひさん)悲惨な体験を淡々と語った。 堂々たる(とした)態度を取る。 断固として断りました。
諸君の前途には洋々たる未来がある。 確固たる信念をもつことが何より肝心です。 諭吉は昼間ほおかぶりもせず、堂々と買物に行った。
次の中国語を日本語に訳しなさい 那个问题关系到我的名誉,我不可能不介意吧。(にかかわる) 这画只有天真的孩子才画得出来。 (にして) (にして) 不必道歉,以后注意就是了。 (に及ばない) 这研究涉及到很多领域,只凭我们自己的力量是不可能的。(にわたる)
家庭主妇并不那么轻松。 (そう~ない) 他的口吻好像是我不对似的。 (んばかりだ) 无论是植物还是动物都会因为日本的风土和气侯而受到限制。 (~にしても~にしても) 他毫不隐瞒地发表了自己的意见。 (堂々と)
そのことは私の名誉にかかわる問題ですから、気にしないわけにはいかないでしょう。 これは純真な子供にしてはじめて描ける絵だ。 謝るには及びません。これから気をつければいい。 これは多くの分野にわたる研究ですから私たちの力だけでは無理です。
家庭主婦ってそう楽なもんじゃありません。 彼の言い方はまるでぼくのほうが悪いと言わんばかりだ。 植物にしても、動物にしても、日本の風土や気候によって制限を受ける。 彼は堂々と自分の意見を述べた。
至于小野小町的和歌,以下这首最著名: 花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに 中译:绵绵春雨樱花褪,容颜不再忧思中
花の色は うつりにけりな;「花の色」は桜の花の色と、美しい容貌・颜色とをかける挂词。「は」は系助词。「うつり」は动词「うつる」の连用形で、色があせる、衰える意。「に」は完了の助动词「ぬ」の连用形。「けり」は过去の助动词终止形。「な」は终止形に接続する咏叹の终助词。ここで切れて二句切れ。
いたづらに; 形容动词「いたづらなり」の连用形。かいもなく、むなしくの意。「よにふる」にかかる连用修饰语。
わが身よにふる ながめせしまに; 「よにふる」は世に処すると、男女の语らいをするの両意。「よ」は世と男女の仲の挂词。「ふる」は「経る」と「降る」との挂词。「ながめ」は物思いに沈む意の「眺め」と「长雨」との挂词。「経る・眺め」「降る・长雨」は縁语。「ながめせ」はサ変动「眺めす」の未然形。「し」は过去の助动词「き」の连体形。「に」は时を示す格助词。
「に・り」の音节を重ね、ナ・マ・ラ行を多くしてやわらかな音调の表现技巧。 「いたづらに・・・まに」は表现上は倒置法の形式。