個人で調べたり、仲間からの報告結果から気付いたことや考えたことを発表する。

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個人で調べたり、仲間からの報告結果から気付いたことや考えたことを発表する。 作成日:2014.7.25 鑑賞 探ろう,日本の美        福大附属中学校 吉田 千春 ( )時間扱い ( 2時間目/4 h) 参考指導案 なし   教 科 書 日文  中学校美術2・3年上「日本の美意識」「墨が生み出す豊かな世界」              2・3年下「世界を魅了したきらめき」 【扱う教材や方法、活動形態】  教材 大きな 印刷物 手元に 写真 教科書 DVD アート カード PC 実物 その他 方法 対話 比較   パズル ・クイズ 制作 組合せ ワーク シート 活動形態 個人 グループ 混合 校外で行う 支援システムで共有できる資料 ある なし 1 2     つけさせたい力は?       (評価規準)      なにをする?      (学習活動) ・日本人が大切にしてきた日本美術や日本の美意識について興味や関心を持ち、主体的に見方や理解を深めようとしている。 ・日本美術の作品の形や色彩などの特徴や印象からその魅力を,仲間とともに感じ取り,日本の美術や文化のよさや美しさなどを味わっている。  ・「タンギー爺さんの肖像」の鑑賞から、探究課題(西洋人にとって魅力的だった表現とは何だろう)を見つける。 ・結論の予想を立て、アートカードを使って、予想が正しいか探る。 ・ジャポニズムの作品と見比べで、日本の表現や美意識を理解する。     どこで、何を使って?     (準備物と場の設定) ・ゴッホ「タンギー爺さんの肖像」    鑑賞資料班に1枚 ・アートカード 班に1セット ・ジャポニスム作品掲示資料 ・短冊  ・マグネットシール ・マジック(黒・赤) 3 これまでの 学習は? ~小学校との内容の連続性 ①アートレポーターになって(風神雷神図屏風の鑑賞) 5・6年上 ②墨から感じる形や色 5・6年下 ③味わってみよう、日本の美術   5・6年下     どうやって?    ~本時の活動例~ ・アートカードから、自分が立てた 予想が正しいことを証明する根拠 となるカードを探す。  (日本美術に関連したものだけを   使用する) ・全体に調査した結果を報告する。 4 前時に個人で立てた予想を教師がまとめておく 日本美術の魅力って何だろう?  西洋人が魅力だと感じたのはどんなところだろう?     次に?さらに?       (展開例・発展例) ・ジャポニスムの代表的な作品から日本美術の魅力を全体でまとめる。レポートにかんじたこと、考えたことをまとめる。 5 班で、各自が見つけた根拠を提示しながら、報告する。 確信した魅力を短冊に書く。 新しく見つけた魅力は短冊の周囲を赤で囲む。 <発展題材> 自分が納得した魅力を取り入れて屏風の小作品を制作する。 作品を制作することでその魅力を体感し,さらに深く味わったり,新たな魅力を見つけたりすることにつながる。 黒板に短冊を貼って内容ごとにまとめる。 個人で調べたり、仲間からの報告結果から気付いたことや考えたことを発表する。

実践記録(写真・感想等) 評価と改善点 A:どれが筆使いが感じられる作 品だった? B:これ。墨の濃さが変わっていて A:どれが筆使いが感じられる作    品だった? B:これ。墨の濃さが変わっていて  筆使いを感じる。ぼやぼやして   いる。 C:僕は、これ。草は,初め筆を紙  に押し付けると太くなるからそう  やって描いて,後で,すうっとす  ると細くなって草とか松の葉を表  現していると思う。  まずは、各自がじっくりとカードに描かれた作品と向き合い、共通した特徴がないか、探っていた。 「一本線で描く」「描き方が西洋と違う」 という予想を裏付けるカードを手に取りながら、自分の言葉で、魅力を語っている。  アートカードを拡大した提示資料を使って、班の考えを発表した。「背景をしっかり描かずに描きたいものだけを描き、見ている人に想像させようとしているのだ」と考えを述べた。     評価と改善点        ・アートカードを用いて,数多くのカードを見比べることで,共通する魅力を見つけ出すという方法をとった。何度でも気に入ったり興味を持ったりしたカードを手元に引き寄せて見ることができたことで,作品とじっくり向き合う子どもが多かった。自分達が挙げた予想を検証するというかたちで作品鑑賞を進めていったので,常に,「でも,・・・」とか「やっぱり・・・」とカードを見比べながら,感じたことをつぶやく様子が見られた。 ・班によっては, “「西洋は本物に近い」というけれど,西洋の作品と比べなきゃよくわからない”と訴えてくる班もあり,その時点で,西洋の作品を紹介して比較鑑賞を取り入れたが,全体に比較鑑賞を取り入れた方が効果的であったかもしれない。いくつもの短冊を、グループ分けしていく思考の整理を教師が進めていくことが多いので、子どもたちとともにできる方法を考えていきたい。