前期総括 共感の時代へ
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 パレスチナ問題 湾岸戦争 1990年 尖閣諸島問題 湾岸戦争 1990年 尖閣諸島問題 2001年 アフガニスタン戦争
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 いま私たちを魅了してやまない言葉 いま世界中が注目するひとつのワード
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 共感力
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 「世は共感の時代を迎えたのだ。」
「今時、強欲は流行らない。世は共感の時代を迎えたのだ。」 Frans de wall著 柴田裕之訳 西田利貞解説 『共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること』 紀伊國屋書店 二〇一一年 七月三十日 七頁 一行目 Frans de Waal
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 動物行動学
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 ※サルの実験観察の例
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 動物に共感力が あるなら 人間にだって備わって いるはず
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 共感力は2000年 以上前の中国の 賢人にもさかのぼる 第7章 第7章 見えざる救いの手 共感力は2000年 以上前の中国の 賢人にもさかのぼる
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 孟子
孟子巻第一梁恵王章句上
儀式に殺される牛のおびえた様子を見るに忍びなく 代わりにいままで目にした ことのない羊を用いた
身近な存在に同情を 示した例
「孟子の言葉を読むと、 共感がどこから来たか、 それが身体的つながりに どれだけ頼っているかを、 否応なく考えさせられる。」 Frans de wall著 柴田裕之訳 西田利貞解説 『共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること』 紀伊國屋書店 二〇一一年 七月三十日 三一〇頁 十行目~十一行目 Frans de Waal
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 じゃあ孟子の 思想って何?
「ドヴァールが引用すべき孟子の思想はむしろ ここではなく別なとこに ある」 ある偉大な先生
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 孟子が唱える共感力の思想とは?
Yasushi Seminar 前期総括 これまでの『共感の時代へ』 そこから私達は何を 考えることができるか?
孟子の思想 ~古代からの共感力~ 国際文化学部 4年 鈴木靖ゼミ 白井魁
目次 孟子とその時代 孟子の思想 まとめと補足 参考文献
孟子の経歴 孟子(前372?~前289?) 戦国時代の儒学者、鄒国の人 (現山東省鄒城市のあたり) 本名は軻、字は子車、子輿とも 子思から儒学を学んだとされ、斉の稷下にて学ぶ。斉、梁、滕、薛等の国を遊歴した後、故郷に戻り門人を教育。『孟子』は 彼の言行録などをまとめたもの。 孔子に次ぐほどの聖人として 「亜聖」と称され、 「孔孟の教え」という 言葉ができるほど 孟子(前372?~前289?)
ココ! Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 中国年表(序盤) ※この年表はあくまでも参考です 殷 (BC1600頃-BC1046) 周 (BC1046頃-BC771) 春秋戦国 (BC770-BC221) ココ! 秦 (BC221-BC207) 漢 (BC206-AD220) 魏蜀呉 (AD220-AD280) 晋 (AD265-AD316) ※この年表はあくまでも参考です
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 春秋戦国時代 下剋上がまかり通る 荒れに荒れた時代 各国は富国強兵を 求めた
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 彼ら儒家の一派 孟子 孔子 目指したもの
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 仁の教えによる 秩序ある世界の回復
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 孫ビン 呉起 兵家 軍略や政略などの方法を論じる
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 申不害 商鞅 法家 呉起 法による統制で国を強くする
兼愛非攻の下に活躍した 武装防御技術屋集団 Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 墨子 墨家 兼愛非攻の下に活躍した 武装防御技術屋集団
その才をかけ国家に「利」を唱え 国家も彼らを利用し 富国強兵を 諸子百家 様々な思想をもった 集団が その才をかけ国家に「利」を唱え 国家も彼らを利用し 富国強兵を 推し進めていた時代
その才をかけ国家に「利」を唱え 国家も彼らを利用し 富国強兵を 諸子百家 様々な思想をもった 集団が その才をかけ国家に「利」を唱え 国家も彼らを利用し 富国強兵を 推し進めていた時代
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 多くの者が 自国を「力」で 強くしようとする時代
Yasushi Seminar 前期総括 この時代の中国 孟子の思想は 共感力を 説くものであった
目次 孟子とその時代 孟子の思想 まとめと補足 参考文献
「ドヴァールが引用すべき孟子の思想はむしろ ここではなく別なとこに ある」 ある偉大な先生
Yasushi Seminar 前期総括 孟子の思想 それは 孟子の基本思想
四端説 Yasushi Seminar 前期総括 ・是非(ぜひ) ・辞譲(じじょう) ・羞悪(しゅうお) ・惻隠(そくいん) 孟子の思想 孟子の性善説の根底をなす これらをそれぞれ 仁、義、礼、智 発展させれば につながる 四端説 ・是非(ぜひ) ・辞譲(じじょう) ・羞悪(しゅうお) ・惻隠(そくいん)
孟子巻第三公孫丑章句上
「人間には皆、人の不幸を黙ってみていられない気持ちが 備わっています、(以下略 」 孟子曰く、人皆、人に忍びざるの心有り、 孟先生はおっしゃいました。 「人間には皆、人の不幸を黙ってみていられない気持ちが 備わっています、(以下略 」 孟子曰く、人皆、人に忍びざるの心有り、 『孟子』巻一公孫丑章句上より
謂ふ所以の者は、今人乍ち孺子の将に井に入らんとするを見れば、皆怵惕・惻隠の心有り。 人間が誰しも人に同情する心が 人皆、人に忍びざるの心有りと 謂ふ所以の者は、今人乍ち孺子の将に井に入らんとするを見れば、皆怵惕・惻隠の心有り。 人間が誰しも人に同情する心が あるというわけは、いま不意に 井戸に落ちそうな子どもを みれば、驚きおそれ、 かわいそうな気持ちになり、 助けようとするからだ。 『孟子』巻一公孫丑章句上より
惻隠の心(共感力)のない人間は人間ではない 是によりて之を観れば、 惻隠の心無きは、 人に非ざるなり。 『孟子』巻一公孫丑章句上より このことから考えれば、 惻隠の心(共感力)のない人間は人間ではない 是によりて之を観れば、 惻隠の心無きは、 人に非ざるなり。
Yasushi Seminar 前期総括 孟子の思想 惻隠 他人の悲しみや痛みを理解し同情する心
ドヴァールが引用すべきはここではないだろうか? Yasushi Seminar 前期総括 孟子の思想 ドヴァールが引用すべきはここではないだろうか?
Yasushi Seminar 前期総括 孟子の思想 「人を害するに 忍びざるの心」 伊藤仁斎
目次 孟子とその時代 孟子の思想 まとめと補足 参考文献
共感力を以って世の中に平穏をもたらそうとする者達がいた Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 だれもが力を 求める時代 共感力を以って世の中に平穏をもたらそうとする者達がいた
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 惻隠 他者をおもいやる心
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 相手の立場にたって 考えられる能力
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 共感力
「父母のように尊敬を受ける国はせめても成功はしない」 「仁者に敵なし」 『孟子』巻第三公孫丑章句上 『孟子』巻第一梁恵王章句上
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 真に尊敬される 国際社会人の育成
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 国際文化学部の理念
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 スマート・パワー 今、世界が注目する 軍事力(ハードパワー)に依存しない ソフトパワーを 組み合わせた国家戦略 Joseph Samuel Nye
我々は共感力を応用した ソフトパワーを強化していくべきではないか? Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 我々は共感力を応用した ソフトパワーを強化していくべきではないか?
共感力という思想は 古代から存在する 普遍的な思想 Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 共感力という思想は 古代から存在する 普遍的な思想
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 いまは科学的に証明されようとしている
Yasushi Seminar 前期総括 まとめと補足 後期課題書 『悪の科学』へつづく To be continued
参考文献・資料 内野熊一郎 著 『新釈漢文大系 第4巻 孟子』 明治書院 1962年 6月15日 フランス・ドゥ・ヴァール 著 柴田裕之 訳 貝塚茂樹 著 『孟子』講談社学術文庫 2004年 9月10日 貝塚茂樹 著 『諸子百家』 岩波新書 1964年 3月10日 鈴木修次 著 『中国の人と思想② 孟子』 集英社 1984年 9月25日 今里禎 著 『孟子』 徳間書店 1996年7月31日 日原利国 編 『中国思想辞典』 研文出版 1984年4月15日 江連隆 著 『諸子百家の事典』 大修館書店 2000年6月1日 ジョセフ・S・ナイ 著 山岡洋一、藤島京子 訳 『スマート・パワー』 2011年7月20日 フランス・ドゥ・ヴァール 著 柴田裕之 訳 西田利貞 解説 『共感の時代へ 動物行動学がおしえてくれること』 紀伊國屋書店 2011年7月30日 『孟子』の画像 法政大学eポートフォリオ https://epf.hosei.ac.jp/mahara/view/view.php?id=6817