後半試験の 模範解答と講評 第15回講義 分離精製工学.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
展示会の案内  123 団体 ( 内大学, 官公庁 6 団体 ) 及び航空宇宙産業企画展 (9 団体 ), ロボットシンポジウム 2015 名古屋 (7 団体 ), 名古屋 産業振興公社賛助員コーナー (14 団体 )  昨年より相当規模が大きくなっています 。 場所も大学か ら近くなっています.
Advertisements

2. 数値微分法. 数値微分が必要になる場合として、次の 2 つが考えられる。 関数が与えられていて、その微分を近似的に計算する。 (数値微分の精度が十分で、かつ、計算速度が数値微分の方が 早い場合など。) 離散的な点の上で離散的なデータしかわかっていない関数の微 分を近似的に計算する。(偏微分方程式の数値解を求めたい時.
22 ・ 3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要 # 複雑な速度式 数値積分 (コンピューターシミュ レーション) # 単純な場合 解析的な解(積分形速度式) (a)1 次反応 1次の速度式 の積分形 [A] 0 は A の初濃度 (t = 0 の濃度.
模型を用いたジェットコターの 力学的原理の検討 06522 住友美香 06534 秦野夏希. 平成22年度 卒業研究発表 山田研究室 研究目的 ジェットコースターのコースは、どのような計算に 基づいて作られているのか、研究を通じて理解し、 計算を用いた模型製作を行う。
1 運動方程式の例2:重力. 2 x 軸、 y 軸、 z 軸方向の単位ベクトル(長さ1)。 x y z O 基本ベクトルの復習 もし軸が動かない場合は、座標で書くと、 参考:動く電車の中で基本ベクトルを考える場合は、 基本ベクトルは時間の関数になるので、 時間で微分して0にならない場合がある。
コンピュータプラクティ スⅠ アンケート 水野嘉明 1. 本日の予定 「アンケート」  人間的な要因を評価するための 一手段として、アンケートの方 法について学ぶ  実験では、アンケートの集計を 行う 2.
プログラミング 平成24年1月11日 森田 彦.
プログラミング 平成25年10月29日 森田 彦.
4・6 相境界の位置 ◎ 2相が平衡: 化学ポテンシャルが等しい     ⇒ 2相が共存できる圧力と温度を精密に規定     ・相 α と β が平衡
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
試験の模範解答と講評 分離精製工学 第10回講義.
自己重力多体系の 1次元シミュレーション 物理学科4年 宇宙物理学研究室  丸山典宏.
反応ギブズエネルギー  ΔrxnG (p. 128).
プログラミング 平成25年12月3日 森田 彦.
電子情報工学科5年(前期) 7回目(21/5/2015) 担当:古山彰一
プログラミング 平成25年11月19日 森田 彦.
<14> 試験実施 関連ガイド 授業内試験(期間外試験)実施予定日
MOT今後の活動について 2007/1/17 右立 真輝.
スペクトル法による数値計算の原理 -一次元線形・非線形移流問題の場合-
数楽(微分方程式を使おう!) ~第5章 ラプラス変換と総仕上げ~
アミノ酸発酵における糖(原料)製造プロセスの設計検証
薬学物理化学Ⅲ 平成28年 4月15日~.
電気基礎実験 <<グラフ処理>>
○ 化学反応の速度     ・ 反応のある時点(たいていは反応開始時、ξ=0)について数値      として示すことが可能
編入学体験談 5M02 上田誠也.
生物機能工学基礎実験 2.ナイロン66の合成・糖の性質 から 木村 悟隆
速度式と速度定数 ◎ 反応速度 しばしば反応原系の濃度のべき乗に比例 # 速度が2種の原系物質 A と B のモル濃度に比例 ⇐ 速度式
編入体験談報告 5年 情報工学科 関 菜月子.
練習問題アイテムバンクの開発研究 ~再生形式~
シミュレーション論 Ⅱ 第14回 まとめ.
シミュレーション論 Ⅱ 第15回 まとめ.
蒸気圧と沸点 『水の沸点は変化する』.
課題 1 P. 188.
プログラミング 平成22年11月24日 森田 彦.
プログラミング 平成23年12月21日 森田 彦.
今後の予定 4日目 10月22日(木) 班編成の確認 講義(2章の続き,3章) 5日目 10月29日(木) 小テスト 4日目までの内容
統計学 西 山.
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
質問 ( Oh社 設計・開発部門 受講者様 ) 第3回 システム工学設計法講座
プログラミング言語論 第10回 練習問題解答例 情報工学科 篠埜 功.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
課題 1 P. 188.
プログラミング 平成22年12月15日 森田 彦.
1.因子分析とは 2.因子分析を行う前に確認すべきこと 3.因子分析の手順 4.因子分析後の分析 5.参考文献 6.課題11
情報経済システム論:第13回 担当教員 黒田敏史 2019/5/7 情報経済システム論.
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
シミュレーション論 Ⅱ 第1回.
22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
これらの原稿は、原子物理学の講義を受講している
22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
プログラミング 平成24年11月13日 森田 彦.
停止ストリームの検知(2).
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
隔週、楽しみにアクセスさせていただいております。
 期末試験と成績評価について  2012年度「企業論」 川端 望.
精密工学科プログラミング基礎 第7回資料 (11/27実施)
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
宿題を提出してください. 配布物:ノート 3枚 (p.49~60), 中間アンケート, 解答用紙 3枚 (1枚は小テスト,2枚は宿題用)
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
プログラミング 平成24年12月11日 森田 彦.
精密工学科プログラミング基礎Ⅱ 第2回資料 今回の授業で習得してほしいこと: 配列の使い方 (今回は1次元,次回は2次元をやります.)
3 一次関数 1章 一次関数とグラフ §4 方程式とグラフ         (3時間).
H21年度教務WG FD担当から報告 教務WG:山澤一誠,眞鍋佳嗣 2010年2月25日 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると?
ヒント (a) P. 861 表22・3 積分型速度式 のどれに当てはまるか? (b) 半減期の定義は?  
Presentation transcript:

後半試験の 模範解答と講評 第15回講義 分離精製工学

試験の採点を終えて 皆さんがだいぶ文章(を書く事)に慣れて来て頂いた事は良く解りました。大 変だと思いますがもう少し苦労して欲しいと思います。スポーツ同様に練習さ え積めばだんだん楽になります。インターンシップや卒業研究の時期までに 充分に上手になっておいて下さい。 前半の試験以上に今回の採点結果とWebClassのアクセス時間には非常に 強い正の相関が出ました。 先輩達の就職活動などでの苦労を見ており、論述問題を中心の出題にしました。 平均点も下がる中で前回よりも10点以上高く得点された5名の学生さんは1名を除い て全員4時間30分以上(最長は12時間04分)は勉強している傾向にありました(今回も 準備さえしていれば得点はできることです)。 文章題,計算問題中心の試験ではネットが使えるのは逆効果になりやすいです。当然 平仄が合っていなかったり、学生さん自身が咀嚼できていない回答には加点をしませ んでした(特に問2)。

問1 採点基準(平均点11.5/15) 式を誘導して説明する問題 前提が丁寧に書けていないです(問4の設問を参考にして下さい)。 問1 採点基準(平均点11.5/15) 式を誘導して説明する問題 前提が丁寧に書けていないです(問4の設問を参考にして下さい)。 前提1;粒子は球形として取り扱う→式を誘導するための前提(仮 定)(ここを正確に記述していたのは26番鈴木君,29番高見くんだ けでした;本当は減点としたかったですが式から読み取れるもの は見逃してあります) 前提2;動運動方程式を組み立てる事そしてその各項の意味する ところを説明する(本当は減点としたかったですが式から読み取 れるものは見逃してあります) 前提3;組み立てた動運動方程式が表している終端速度の説明 (最低限でも加速度が0になっていることを明記してある事)5点減 点してました。

問2 採点基準(平均点8.0/25点) 濾過助剤の汎用的な使い方に関する設問です(テキストにはいきなりレ ベルの高い濾過助剤の使い方しか説明していない;何度も講義で説明 した注意点の具体例です;講義で基本的な使い方を捕捉しました)。 回答例→一般的な濾過は開始直後に濾材(フィルター)だけで濾過を行い (フィルター濾過状態) 、その後は濾材上に生成したケーク層が濾過をす るケーク濾過状態に移行する。  精密濾過の対象となる10μm以下の粒子径の場合、通常の濾紙を使用 した際に初期のフィルター濾過状態では対象粒子がフィルターでは捕捉 されずに通過してしまい、完全に清浄な液体を得ることが出来ない。従っ て濾過開始直後からケーキ濾過状態とするために予め濾過助剤でフィ ルター上にケーキ層を作っておくことが必要になる。特に希薄スラリーの 場合には固体成分が少なく、ケーク層が生成し難いのでこの方法は特に 重要である。

問3 サービス問題 (平均点9.1/10点) 問4 採点基準(平均点3.5/25点) 式を誘導して、文章で説明する問題 前半(15点) 問3 サービス問題 (平均点9.1/10点)   問4  採点基準(平均点3.5/25点)   式を誘導して、文章で説明する問題 前半(15点) 微分方程式を積分型にして自然対数(Ln)の式に導かれていること(5点) 自然対数(Ln)の式から常用対数(Log)の式に導かれていること(5点) 得られた式が一次方程式なので直線関係にあるとの説明があること(5点) 後半(10点) 回答例→仮定1は理想気体とする仮定であり、当然設問の対象となる 実在ガスには当てはまらないし、仮定2,3もこれらの物質には当ては まらないので当然正確な直線とはならず、横 (温度)軸を等間隔ではな くすることでグラフのプロットを便宜的に直線としている。

問6 採点基準(3.5/15点) 問7 サービス問題(8.8/10点) 線図や経験式(人名式)を使用する際の注意点を説明する問題 問6 採点基準(3.5/15点) 線図や経験式(人名式)を使用する際の注意点を説明する問題 回答例→どの様に仮説や方法で線図や式が作られたかを知り、線図 や経験式の適用可能範囲内で使用する(外挿してはいけない)。  同じ線図,経験式であっても単位(特に温度,圧力)が異なっている場 合があるので各軸の単位を確認するとともに経験式(人名式)の際にも パラメータを使う場合には使われている単位を必ず確認すること 問7 サービス問題(8.8/10点)

単位認定状況 A判定 85点以上1名 80点以上3名 合計4名 B判定 75点以上4名 70点以上15名 合計19名 C判定 60点以上26名 単位認定せず 60点以下13名 欠格者 3名 (試験結果だけで単位認定を行った学生6名,何れもB判定以上) 下期化学工学も同じ構成(グループ討議1回,試験3回)で進めます。 頑張って下さい。