V = VW nW + VE nE ヒント P142 自習問題5・1 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?

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課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること. この反応が1次であることを示すためには、 ln ([N 2 O 5 ] 0 / [N 2 O 5 ]) vs. t のプロットが原点を通る直線となることを示せばよい。 与えられたデータから、 t [s] ln ([N.
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22 ・ 3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要 # 複雑な速度式 数値積分 (コンピューターシミュ レーション) # 単純な場合 解析的な解(積分形速度式) (a)1 次反応 1次の速度式 の積分形 [A] 0 は A の初濃度 (t = 0 の濃度.
4・6 相境界の位置 ◎ 2相が平衡: 化学ポテンシャルが等しい     ⇒ 2相が共存できる圧力と温度を精密に規定     ・相 α と β が平衡
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
1.ボイルの法則・シャルルの法則 2.ボイル・シャルルの法則 3.気体の状態方程式・実在気体
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
医薬品素材学 I 1 物理量と単位 2 気体の性質 1-1 物理量と単位 1-2 SI 誘導単位の成り立ち 1-3 エネルギーの単位
反応ギブズエネルギー  ΔrxnG (p. 128).
物質量 原子量・分子量・式量.
医薬品素材学 I 3 熱力学 3-1 エネルギー 3-2 熱化学 3-3 エントロピー 3-4 ギブズエネルギー 平成28年5月13日.
医薬品素材学 Ⅰ 相平衡と相律 (1) 1成分系の相平衡 相律 クラペイロン・クラウジウスの式 (2) 2成分系の相平衡 液相―気相平衡
化学反応式 化学反応:ある物質が別の物質に変化 反応物 → 生成物 例:酸素と水素が反応して水ができる 反応物:酸素と水素 生成物:水
課題 1.
物理化学(メニュー) 0-1. 有効数字 0-2. 物理量と単位 0-3. 原子と原子量 0-4. 元素の周期表 0-5.
x: 質量モル濃度を mol kg-1 単位で   表した時の数値部分 上の式は実験(近似)式であり、 ½乗に物理的な意味はない。
医薬品素材学 I 4 物質の状態 4-1 溶液の蒸気圧 4-2 溶液の束一的性質 平成28年5月20日.
薬学物理化学Ⅲ 平成28年 4月15日~.
課題 1 P. 188 解答 ΔvapS = ΔvapH / T より、 T = ΔvapH / ΔvapS 解答
課題 1.
○ 化学反応の速度     ・ 反応のある時点(たいていは反応開始時、ξ=0)について数値      として示すことが可能
福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛 名列____ 氏名________
反応性流体力学特論  -燃焼流れの力学- 燃焼の流体力学 4/22,13 燃焼の熱力学 5/13.
10mMの酢酸が完全に電離している時のpHは?
誤差の二乗和の一次導関数 偏微分.
速度式と速度定数 ◎ 反応速度 しばしば反応原系の濃度のべき乗に比例 # 速度が2種の原系物質 A と B のモル濃度に比例 ⇐ 速度式
回帰分析の結果、直線の傾きは ×104 と求められ、 EA = -(傾き)×R = (2.71×104)×8.31
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
緩衝液-buffer solution-.
課題 1 P. 188.
課題 1 ⇒ V = VW nW + VE nE 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?                        水、エタノールの物質量は?
演習課題 1 (P. 137).
課題 1.
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
Taniguchi Lab. meeting 2004/10/15 Shigefumi TOKUDA
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
レポートの書き方 ホチキス (ノリ付け不可) レポート(宿題): 鉛筆不可 演習、ミニテスト: 鉛筆可 左右上下に 25mmの マージン
中和反応 /16.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
課題 1 P. 188.
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
移動現象論II(担当 金原) 一般目標: 諸現象の定式化 定式化した結果の活用法 実装置、実現象への適用 個別目標: 物質移動現象の理解
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
課題 1.
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
モル(mol)は、原子・分子の世界と 日常世界(daily life)をむすぶ秤(はかり)
近代化学の始まり ダルトンの原子論 ゲイリュサックの気体反応の法則 アボガドロの分子論 原子の実在証明.
22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
課題 1 N3H N3H 3 3 N2 H2 N2 H2.
課題 1.
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
(解答) 式(6.12)  Δp = (ΔH / ΔV )×ln (Tf / Ti)
熱量 Q:熱量 [ cal ] or [J] m:質量 [g] or [kg] c:比熱 [cal/(g・K)] or [J/(kg・K)]
イミダゾリウム系イオン液体(3)ー分子性液体(2)混合溶液の二酸化炭素溶解度(1)
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
化学1 第11回講義 ・吸光度、ランベルト-ベールの法則 ・振動スペクトル ・核磁気共鳴スペクトル.
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
課題 1.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
課題 1 ⇒ V = VW nW + VE nE 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?                        水、エタノールの物質量は?
課題 1 課題提出時にはグラフを添付すること.
電解質を添加したときの溶解度モデル – モル分率とモル濃度
外部条件に対する平衡の応答 ◎ 平衡 圧力、温度、反応物と生成物の濃度に応じて変化する
K2 = [ln K] = ln K2 – ln K1 = K1.
課題 1.
固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると?
ヒント (a) P. 861 表22・3 積分型速度式 のどれに当てはまるか? (b) 半減期の定義は?  
ヒント.
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V = VW nW + VE nE ヒント P142 自習問題5・1 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?     溶液の質量は?     水、エタノールの物質量は? V = VW nW + VE nE

解答例 V = VW nW + VE nE 5・2 b 溶液の体積を V = 1000 [cm3] と仮定する. 密度 968.7 [kg m-3] = 968.7 [(103g) (102cm)-3] = 968.7×10-3 = 0.9867 [g cm-3] であるから、その質量は 1000 [cm3]× 0.9687 [g cm-3] = 968.7 [g] C2H5OH (E)およびH2O (W)の質量割合は それぞれ20%, 80% である。 それぞれのモル質量は、   ME = 12.01×2 + 1.01×6 + 16.00 = 46.08 [g mol-1] MW = 1.02×2 + 16.00 = 18.02 [g mol-1] であるから、 物質量はそれぞれ、   nE = 968.7×0.2 / 46.08 = 4.2044 [mol]              nW = 968.7×0.8 / 18.02 = 43.005 [mol] となる。              より、 V - VEnE 1000 [cm3] - (52.2 [cm3 mol-1])×4.2044 [mol])  VW = -------------------- = ---------------------------------------------------------------------- nW 43.005 [mol] = 18.14 = 18.1 [cm3 mol-1]   (18 [cm3 mol-1]) V = VW nW + VE nE

ヒント 2種の完全気体の混合エントロピーは、                      多成分系に拡張すると? (P147 (5・19)) 自習問題1・4 (P14) より、空気の質量組成は、   N2 75.52%, O2 23.15%, Ar 1.28%, CO2 0.046%  モル分率は?

解答例 5・9 a 2種の完全気体の混合エントロピーは、 であり、多成分系に拡張すると、 2種の完全気体の混合エントロピーは、                      であり、多成分系に拡張すると、 ΔmixS = -n R (xA ln xA + xB ln xB + xC ln xC + ……..) (xi : モル分率)となる。  自習問題1・4 (P14) のデータからモル分率を計算すると、以下のようになる。 1 [mol] あたりで混合エントロピーを表記すると、 ΔmixS ---------- = - R (0.7808 ln 0.7808 + 0.2096 ln 0.2096 + 0.0093 ln 0.0093 + 0.0003 ln 0.0003) n = 8.31×0.567 = 4.71 = +4.7 [J mol-1 K-1] (+4.7 [J mol-1 K-1]) 物質 N2 O2 Ar CO2 Total 濃度 [%]        75.52 23.15 1.28 0.046 99.996 質量 [g /100 g-air] 75.52 23.15 1.28   0.046 99.996 モル質量 [g/mol]    28.02 32.00 39.95 44.01 ー 物質量 [mol/100g-air] 2.695 0.723 0.032 0.001 3.452 モル分率 [-] 0.7808 0.2096 0.0093 0.0003 1.000

ヒント 2種の完全気体の混合エントロピーは、                       (P147 (5・19)) 左辺が最大となるのは、xA がどのような値の時か?   xAとxBの関係は?

解答例 5・10 a 2種の完全気体の混合エントロピーは、次式で与えられる。      xA + xB = 1 であるから、xB = 1-xA を代入すると、     ΔmixS = - n R {xA ln xA + (1-xA) ln (1-xA)}   ΔmixS の増減は、xA で微分して dΔmixS           1     -1 ------------ = - nR[(1×ln xA + xA×------) + (-1)×1n (1-xA) + {(1-xA)×---------)}] dxA xA 1-xA = - nR {ln xA - ln (1-xA)}  となる = 0 とおくと、xA = 1-xA すなわち xA ( = xB ) =1/2 のとき極値をとる    xA 0 → 1/2 → 1 dΔmixS/dxA  + 0 - よってモル比1で混合するときに最大     ΔmixS ↗ 極大 ↘ (1:1)

(b) (a)よりモル分率がともに 0.5 のとき最大となるから、   ヘキサン (C6H14)とヘプタン (C7H16)それぞれ 1 [mol] ずつ混合するとする。   モル質量は ヘキサン 86.20 [g mol-1], ヘプタン 100.23 [g mol-1]であるから、 質量は ヘキサン 86.20 [g], ヘプタン 100.23 [g] となる。   このときの質量割合は、 86.20    ヘキサン  -----------------------× 100 = 46.237 = 46.24% 86.20 + 100.23    ヘプタン  100 - 46.24 = 53.76%    あるいは ヘキサン/ヘプタン比 = 0.86002 (0.8600)

※ この問題では、1.00 [atm] = 1 [bar] として取り扱うこと ヒント 分解度を α として分解前と平衡時の各物質及び全体の物質量、 モル分率、分圧を整理し、平衡定数 K の式に当てはめる。 K と Δ r G⦵ の関係式は?

解答例 7・1a (a) 分解度を α として分解前と平衡時の各物質及び全体の物質量、 モル分率、分圧を整理すると以下のようになる。 これより平衡定数 K は、 2 α p α p {----------}2 ・ {---------} pH22 ・ pO2 2 + α 2 + α α3 p K = -------------------- = ------------------------------- = ----------------------- pH2O2 2 (1-α) p (1-α)2・(2 + α) {-----------------}2 2 + α (0.0177)3×1 5 = ----------------------------- = 2.848×10-6 = 2.85×10-6 (2.85×10-6) (1-0.0177)2×2.0177 物質 H2O H2 O2 合計 開始時 [mol] 2 n 平衡時 [mol] 2 n (1-α) 2 α n α n (2 + α) n モル分率 2 (1-α) ---------------- 2 + α 2 α α 分圧 2 (1-α) p 2 α p α p

 Δ r G⦵ = - R T ln K P 209 式 (7・8)       = - (8.314 [J mol-1 K-1])× (2257 [K])×ln (2.848×10-6) 40 = 2.396×105 [J mol-1] = +240 [kJ mol-1] (+240 [kJ mol-1]) (c) 平衡時であるから、 Δ r G = 0 (0)

ヒント 「データ部」 巻末   CO, CO2        (A43) Pb, PbO (A44)  計算に用いる式は (P210) (P212)  具体的な計算例は                         (P212)

解答例 7・3 a (a) 巻末データより = [Δ f G⦵(Pb, s) + Δ f G⦵(CO2, g)] - [Δ f G⦵(PbO, s) + Δ f G⦵(CO, g)] = [ ( 0 ) + (- 394.36) ] - [ (-188.93) + (-137.17) ]    = -68.26 [kJ mol-1] (-68.26 [kJ mol-1]) より、    ln K = - Δ r G⦵ / R T = - (- 68.26×103 [J mol-1]) / (8.314 [J mol-1 K-1]×298 [K]) = 27.55 [-] よって、 K(298) = e27.55 = 9.22×1011 = 9.2×1011 [-] (9.2×1011)

(b) Δ r H⦵ 巻末データより = [Δ f H⦵(Pb, s) + Δ f H⦵(CO2, g)] - [Δ f H⦵(PbO, s) + Δ f H⦵(CO, g)] = [ ( 0 ) + (- 393.51) ] - [ (-218.99) + (-110.53) ]    = -63.99 [kJ mol-1] (P 220) より、    ln K(400) = K(298) - (Δ r H⦵ / R )× (1/400 - 1/298) = 27.55 - (- 63.99×103) / (8.314)×(1/400- 1/298) 1.0 = 20.96 = 21.0 よって、 K(400) = e21.0 = 1.31×109 = 1.3×109 [-] (1.3×109) Δ r G⦵ = - R T ln K       = - (8.314 [J mol-1 K-1])× (400 [K])×20.96 8 = - 6.976×105 [J mol-1] = - 69.8 [kJ mol-1] (- 69.7 [kJ mol-1])