新しい情報化社会 情報社会論 最終章
つぎの社会の条件 資源の大量取得・大量消費・大量生産・大量破棄、それを支える南の貧困・北の貧困の構造は変える(第3章) もちろん間接化・不可視化による問題解決の先送りの構造を起きないようにする(第3章) でも「理想のために我慢しましょう!」できる人もいるかも知れないけど、それだけで世の中かえるのはムリ(第1章) となりの芝生(情報化社会)が青い! しかも需要を作り出さなければ、大恐慌。
そしてなにより 需要を生み出すために「必要から、文化からの自由」を失ったことの弊害を取り除く(第2章)
模型の方が早い! 司会者「図面の方が早くないですか?」 手塚(夫)「模型の方が早い」 大量生産の家屋の設計だったら 間違いなく、図面(コンピュータ)の方が早い! なぜ模型の方が早い?
トップランナー:建築家 手塚夫妻 一番最後 Future 「次の代で立て直さないで住む」 100年暮らせる家(+ロンドンでの貧乏生活) 「次の代で立て直さないで住む」 100年暮らせる家(+ロンドンでの貧乏生活) 資源の使用を減らせる!! 今の日本の木造建築 持って30年
需要問題 3倍長持ち 需要は1/3になっちゃう!? どーしよう??? 需要を作り出すという条件に反する? なんとなく感じたことではなく、きっちり条件ひとつひとつ確かめることが大切。 いろいろな可能性を考えたことが評価される。(グループワークの採点法)
ヒースロー空港の設計で 顧客の具体的な建物の希望を聞いて、なるべくそのまま実現する 聞いたフリをする!
お客さんの言うことを聞くと… 薄利多売のビジネスモデル モード! お客さん 安くて 広い家! →コストカット →資源を たくさん消費すると儲かる 薄利多売のビジネスモデル モード!
顧客≠プロ何がいいか、わからなくて当然 その家にすむと希望が適う設計 世間話 家族とのんびり生きていきたい 世間話から 表現できない 気持を読み取る その家にすむと希望が適う設計
顧客の意見どおりに作る VS聞いたフリ 意見どおり 聞いたフリ 多くの人の要望 みんなバラバラ。 一人ひとりも自分の希望の一部しかわからない みんなの意見の折衷案 だれも満足しない 「皆さんが言った通りに作りました」「自己責任ですね」 「しかたがない….」 一人ひとりの要望を探る 実現できる設計 アイディア勝負! 顧客:一人ひとりは想像もしないプロの提案 ビックリ! 楽しい! お礼の電話だ 設計者も気持ちいい
資源に相関しないで需要を創造 長持ちする 資源以外の部分で儲ければ 情報で需要を創造 2DKよりも4LDKを売った方が儲かる 資源に比例して需要が生まれる たくさん売った方が儲かる 長持ちする 資源以外の部分で儲ければ 情報で需要を創造
手塚夫妻の家 高そう… とっても重要 設計(情報)で需要を生み出す。 3倍長持ち 資源あたりの需要1/3 病院・空港 多くの人々に役立つアイディア 個人住宅 それぞれの家庭にあった アイディア
高いけど3倍長持ち 需要も落ちずに、資源は1/3 新たな金融商品という需要 例:トヨタ3年分買います! 極めて独創的な家~仮に孫の代:売ることになった! けど売れるかな…(少しあとで考えます)
副島病院! お客≠利用者 特に、利用者(患者)が病院の設計に関わることない だからこそ、「いない人の声を代弁」(ゆいさん) 先端を作っていたつもりが原点に返っていた←決していままでの設計の焼き直しやレトロ商品ではない! 解放感とプライバシーの両立(私たちの気持ち)
虫食いの野菜 野菜切ったら、「こんにちは!」 びっくり!! まったく売れない!! 虫食いなんて商品ではない? まったく売れない!! 虫食いなんて商品ではない? 農薬かければ虫のいない「きれいな野菜」お客の声の通り それでいいのか!
情報のいろいろな定義 一回こっきり・意思決定に役立つ 伝達に着目した定義 人間が認識して解釈したもの 評価に着目した定義 そして、、、、 目的に応じて定義は選んでよい。 私たちの目的は?
屋根の家の“情報化社会” デザイン勝負 施主さんたち「手塚さんとお話しているなかで、自分たちの欲しい家が見えてくる」 あの家族専用?! オリジナリティ高いからこそ、万人受けではないけど、「他にも欲しい家族」がいた場合、とっても価値がある!(虫食い野菜!!) まったく新しい需要の創造!
情報の機能 情報の3つの機能 認知(伝達・つたえること) 評価(判断すること) そして、行動・行為を形作ること
皆さんのグループワークから Aさん:祭りのとき:少ない資源で高価 =祭りという雰囲気という情報に価値 Bさん:これだと一年のうちわずかな期間だけ →ブランド物なら一年中! ブランドイメージという情報に価値 Cさん:けどブランド物だとモードになってしまう。孫の代まで使えるしっかりした作りの高級ブランドも、新作とともに次々と買い替えられることに…
さて、Aさん・Bさん・Cさんの 意見をヒントにアイディアを!! 地域限定ブランド! 祭りと同じように、限定品。その時、その土地でなければ食べられない!=価値 資源の量は同じなのに需要は掘り起こせる ブランド:モードを引き起こさない工夫があれば、新しい社会の条件を満たすことできる!
つぎの社会の条件 資源の大量取得・大量消費・大量生産・大量破棄、それを支える南の貧困・北の貧困の構造は変える(第3章) もちろん間接化・不可視化による問題解決の先送りの構造を起きないようにする(第3章) でも「理想のために我慢しましょう!」できる人もいるかも知れないけど、それだけで世の中かえるのはムリ(第1章) となりの芝生(情報化社会)が青い! しかも需要を作り出さなければ、大恐慌。
そしてなにより 需要を生み出すために「必要から、文化からの自由」を失ったことの弊害を取り除く(第2章)
赤塚のあるトウモロコシ畑 流通できない規格外の大きさ 出荷できない このままだと、肥料… これを皆さんのアイディアでこの資源を使って、需要を掘り起こせないか! グループワークしてみよう!
甘い! ジューシー 7月5日:赤塚の農家にて 農家ファンクラブ 年間 1000円 イベント参加料1回500円 野菜セット購入可能 年間 1000円 イベント参加料1回500円 野菜セット購入可能 7月5日のイベント トウモロコシの畑:取り放題!! その場でもいで、かじってみた(トトロのように) 甘い! ジューシー
需要を掘り起こせ! 流通できない規格外の大きさ 本来なら出荷できない →トウモロコシ狩り=出荷しないので大きさまちまちでも関係ない しかも、自分でもぐ+その場で食べる =びっくり感動体験 →価値何百倍! さらに他の野菜も買いたくなる!!
ちなみに これを企画、運営しているのは、、、 新潟大学の学生さんです。 農家も助かる 学生も教室での自分たちのアイディアを実践するチャンス 実現のためにさらに教室で勉強 成功=うれしい! そしてさらにアイディア
情報の機能 情報の3つの機能 認知(伝達・つたえること) 評価(判断すること) そして、行動・行為を形作ること
情報(デザイン)は生活(行動・行為)を作る 認知・評価だけが情報の機能ではない。 手塚夫妻の家→生活(文化)を提案。 情報の技術だけではない フィロソフィーだけでもない 情報がどんな世の中(文化)を作るのか それを考えることができるカリキュラム 情報文化学部(文化学科もシステム学科も)
しかし 新しい需要~とっても難しい。 どうして、手塚夫妻は、チャレンジしているのか? 有名建築家の弟子というブランド生かしたもっとラクな道はあったはず… ボルトを選ぶようなオリジナリティの低い仕事は、若手に任せて、自分のオリジナルな仕事を増やせば、もっともっとたくさんの人々のために仕事できる。 模型50個...たいへん。 打ち合わせにもとっても時間かけて…
手塚さんたちはどうして あそこまで 他人の頭を使う(意見を聞く・温故知新・留学…もちろん文献も) 理想のため? 社会のため? 理想のため? 社会のため? 続かない..なぜ続いているのか?
楽しそう! 楽しんで仕事しているから 理想のために、ガマンしてるわけではない。 仕事の楽しさで資源収奪・大量破棄しない! 一人でやっていると孤独⇔二人の分担ない=分担がわからないほどアイディア一緒に考える⇒さらに楽しい!!
楽しいときの3つの条件 1.自分から進んでやっていること 2.自分で工夫できる 3.自分で工夫した結果が わかること そろそろ宿題しようかな… 1.自分から進んでやっていること 「テレビばっかり見てないで 勉強しなさい!」 ガックリ… 2.自分で工夫できる 難しすぎる:緊張 簡単すぎる:退屈 サッカー:戦略を工夫した。練習方法を工夫した 3.自分で工夫した結果が わかること 試合で、発揮できた! 楽しみの社会学 : 不安と倦怠を越えて / M.チクセントミハイ著 今村浩明訳 思索社 , 1979.5
アイディア楽しむ 多くの人からアイディアもらう(聞いたフリ=そのままでは実現できない・自分の問いを解決するヒントに!) 自分の問い=楽しみの条件1:自発性 解決を考える(答えどこにもない)=楽しみの条件2:工夫 ×モードを進める情報化・国際化 21世紀の新しい社会の条件にあった研究 =楽しみの条件3 役立つと実感! ホントに実行できればもっといいけど
レポート課題 ・あなたの研究(3年生は計画)が“情報化社会の条件”と、どのような関係にあるか論じてください。 ・必ずあなたの研究=どこがあなたのオリジナルなところかを紹介してください) ・3年生:やりたい研究もどんどん変わると思います。けど常に一つは自分の研究計画を持っていてください。 ・自分の仮説をもっている人だけが大学生
注意事項 引用文献の提示の仕方・参考文献表の作成の仕方は「社会学評論スタイルガイド」(日本社会学会ホームページにリンクされています)に従ってください(WEB閲覧可)。 引用箇所が不明確なものは、採点対象外とします。 分量は自由(必要事項が明確に書かれていること) 図や表を入れるのは、よいことですが、図や表は文章で説明する必要があります。説明のない図や表、箇条書きが含まれているものは、採点対象外とします。 受領印がないものはレポートではありません(E評価) 欠席が1/3に達していればレポート提出資格はありません(F評価) レポート内に感想等、課題以外の記述不可
評価基準 評価を受けるための必要条件:課題についてレポートが書かれており、また注意事項が守られていること A.論理的な破綻・矛盾もなく、かつ結論に至る考えにオリジナリティが認められるもの B.多少の論理的な破綻・矛盾があっても、結論に至る考えにオリジナリティが認められるもの C. ある程度の論理的破綻・矛盾があっても、結論に至る考えにこの半年間のトレーニングの成果が見て取れるもの D.A~Cの要件に当てはまらないもの
グループワークが足りない人は、14時50分に集合! 提出方法 提出日時は、事務室の掲示に従う(7月24日金曜日)。 提出方法: 1)あらかじめ事務室で“レポート提出票”を受け取り、必要事項を記入しレポートの表紙にする 2)15時20分に指定の教室(事務の掲示を参照)に小宮山がいるので、直接手渡す。 3)“レポート受領書”を受けとる(要保管!)。 グループワークが足りない人は、14時50分に集合!
来週:レポートの案を持ち寄ろう! それぞれのレポートのネタでグループワーク! お互いの意見を参考に、さらに改良 楽しい!:自分のアイディアが人のレポートの役に立つ レポート:来週までに一通り書いてくる →意見もらってさらに改良 少なくともアイディアは固めてくる! 注意:必ずもらったアイディアは、もらった方のお名前を紹介。
皆さんのグループワーク とっても良く授業を聞いているけどアイディアでない人 いい加減だけど(いい加減だから)アイディアでる人 アイディアはすぐに出ないけど、人のアイディアをカタチにできる人 組めばいいのに!!!! グループワークを活かせる =この授業の結論とつながる
論文の3つの要件 正しいこと 新しいこと(オリジナルなこと) そして、それが社会または学術として役立つこと 役立つ? 難しい。 役立つ? 難しい。 モード加速の情報化に加担し、安値競争のための国際化に加担? 役立ち方(次の社会の条件)を考えるのが情報社会論
○ 自分の問い・疑問をうまく伝えていろいろな分野から意見をもらって、問題解決 最後のグループワーク 各自のレポートまたはレポート案・アイディアをお互いに発表しよう! ×論文=一人で書くもの? ○ 自分の問い・疑問をうまく伝えていろいろな分野から意見をもらって、問題解決 そのために情報文化学部では、いろいろな分野の人がいる!
楽しい! 自分の学んできたことが、人の役に立つ =楽しい お互いに、お互いの分野からアイディアを しかし、そのままではたぶん、使えない。 自分の問題解決に結びつけるアイディアは自分で考えないと… その工夫もまた楽しい。
ある先輩の話 私の小学校・中学校・高校の先輩 サッカー上手だったけど 喘息:短時間しかできない なんでも楽しむ! 共通一次(歳がバレる…)すら楽しい みんなで同じ問題を同じ時にチャレンジ
なぜ楽しい? 当時、発作を抑える薬 いまよりも、副作用が強かった 長く生きられないかも ×未来の結果のために生きる ○共に生きられることをいかに楽しむか 結局、結果も出せる
こころの持ち方で どうせやるなら楽しもう(自発的・工夫・結果) 言われる前にアイディア 工夫、そしてチャレンジ グチっても何も変わらない +回りも楽しめるようにアイディアを出そう。 そんな国情生が、新潟にあふれる。 「アイディアを出し合うのが楽しい職場」 資源の量ではなく、情報で経済発展 そして新潟モデルが国際化してゆく
4ヶ月間 皆さんといっしょにグループワークができて 楽しかったです。 ありがとうございました。
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